【正月太り】原因は“調味料”だった!? 無理なく痩せるコツ 専門医が解説
オトナンサー / 2025年1月10日 6時10分
年末年始の休み明けに体重が増加していてショックを受けた人は多いのではないでしょうか。年末年始の短期間に体重が増えることは「正月太り」といわれており、SNS上では「正月太りでスーツがきつい」「正月太りを何とかしたい」という内容の声が上がっています。
ところで、正月太りは食べ過ぎのほかにむくみも原因といわれていますが、本当なのでしょうか。年末年始に増えた体重を無理なく減らすにはどうしたらよいのでしょうか。「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
■塩分は体内に水分をためる
Q.正月太りの原因について、教えてください。ネット上では、食べ過ぎのほかにむくみも原因といわれていますが、本当なのでしょうか。
市原さん「本当です。そもそも、正月はおせち料理やお餅など、カロリーが高い料理を食べる機会が多く、体重増加につながりやすいです。
また、料理に含まれる塩分は体に水分をため込む性質があり、多く摂取すればするほどむくみが生じやすくなります。特におせち料理は日持ちさせるために食塩が多めに使われており、食べ過ぎると血圧が高くなったり、顔や足などがむくんだりします」
Q.正月太りに陥ってしまった場合、体重を無理なく減らすにはどうしたらよいのでしょうか。
市原さん「正月太りは、年末年始に食事量が増えたことが原因で生じることが多いです。そのため、仕事が始まって通常の生活リズムに戻ったときに食事量を減らし、塩分の摂取量を抑えることができれば、自然と元の体重に戻ります。バランスの良い食事を意識し、適度に運動することを意識するとより効果的です」
Q.年末年始以降も食事量を減らさずに正月太りを放置した場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。
市原さん「正月太りを解消せずに生活を続けた場合、糖尿病のリスクが上がります。特に肥満があると、糖尿病を発症する可能性が高くなるので注意が必要です。
肥満により内臓脂肪が増加し、脂肪肝によりインスリンの効き目が悪くなる『インスリン抵抗性』が起きるため、血糖値を下げるために過剰なインスリンが分泌されます。過剰なインスリンで血糖値が調整できるうちはいいのですが、次第に血糖値が制御できなくなり、糖尿病へと進展するのです。
糖尿病の患者さんは、毎年正月明けに体重と血糖値が上がる傾向にあります」
オトナンサー編集部
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