【婚活】「怪文書を送って真実を暴いてやろうか」 婚活パーティーで出会った相手は既婚者だった…37歳女性の“復讐”
オトナンサー / 2025年2月2日 7時10分
「いい人がいたら結婚したい」と思いつつも、いい人は現れず、そのタイミングがないままに年を重ねてしまった――。そんな人たちが、「婚活をしよう」と気持ちを切り替えるきっかけがあります。そのきっかけとは、何だったのか? 結婚相談所を運営する筆者のところへ入会面談にやってきた人たちの実話をご紹介します。
■結婚する気のない年下の彼氏と別れて
みさきさん(41歳、仮名)は、取引先の8つ年下のじゅんさん(33歳、仮名)と付き合って1年がたちました。きっかけは、じゅんさんから何度か食事に誘われるようになったこと。そこから自然と男女の関係になって、付き合うようになったのです。
「いつかは結婚したいな」と、みさきさんは思っていました。しかし、じゅんさんが8つも年下だったので、自分からはなかなか言い出すことができずにいました。
そんなとき、みさきさんに循環器系の病気が見つかり、入院して手術をすることになりました。これまで病気らしい病気をしたことがなく、健康にだけは自信があったみさきさんはとても心細くなりました。
じゅんさんに病気のことを伝えたところ、「大丈夫だよ。手術すればよくなるから」と言ってくれました。ただ、その口調があまりにさらりとしていて、どこか他人事のようだと感じてしまいました。
手術当日の朝、じゅんさんにLINEをすると「頑張ってね」。終えて夕方に、「無事終わったよ」とLINEすると「よかったね」。こちらも、何とも味気ない返信でした。
一方、家族は入院した日も手術の日も、母親が病院に付き添ってくれました。手術を終えた夜は、父親や姉が見舞いにやってきました。そして、みんなが優しい言葉をかけてくれました。味気ないLINEの文章に比べて、そばに寄り添ってくれる家族の温かさを感じました。
入院は1週間でしたが、母親が毎日のようにやってきては、洗濯物を持ち帰り、新しい下着やパジャマなどを持ってきてくれました。
入院したのは4人部屋で、うち2人は年配の女性、1人は同世代の女性でしたが、皆さんが既婚者。同世代の女性には、幼稚園児くらいの子どもがいて、毎日のように夫が子どもを連れて見舞いに来ていました。
そんな中で、じゅんさんは、一度も見舞いに来ることはありませんでした。
みさきさんは入会面談のとき、私に言いました。
「この入院が、彼と別れるきっかけになりました」
退院して、みさきさんはじゅんさんに「私と将来、結婚する気持ちはある?」と単刀直入に聞いたところ、「まだ結婚は考えられない」と言われたのです。
「入院していたとき、老いた母親に身の回りの世話をしてもらっている自分が情けなかった。同室だった同世代の彼女には、見舞いに来る家族がいる。そこに何だか敗北感も覚えました。『結婚できない』と言っている男性とダラダラ付き合っているなら、私と結婚をしてくれる男性を探そうと思いました」
「年齢的にも今、結婚をしたら、最後のチャンスに子どもも授かれるかもしれない」と、みさきさんの本気の婚活が始まりました。
■同世代の仲間の結婚に刺激を受けた
ゆうやさん(47歳、仮名)は、ある野球チームの熱狂的なファンでした。その野球チームを応援していることが縁で知り合った仲間たちがいて、シーズンになると、みんなで球場へ応援に行き、その後一緒にお酒を飲むのが楽しみの一つになっていました。
その仲間には、既婚者もいれば、独身の人もいました。既婚者組は、たまに妻や子どもを伴って野球観戦に来ることもありました。
実は、ゆうやさんはバツイチ。30代前半のときに、妻が浮気をし、浮気相手の子どもを妊娠。それが発覚して離婚になったのです。その出来事に男としての自信をなくしたと同時に、深く傷ついたので、「もう結婚はこりごり」と思っていました。
ところが、ある日の野球観戦を終えて、いつものように飲み会に流れると、独身仲間の一人だったよしおさん(47歳、仮名)が「俺、今度結婚することになったんだ」と、みんなの前で発表したのです。突然のことに、一同びっくり。ややあって、「おめでとう」「今夜はよっちゃんに、乾杯だな」と大盛り上がりになりました。
その日は、よしおさんがどのようにして相手と知り合ったのか、いつから交際を始めたのか、そして相手がどのような女性なのかといったなれそめ話が酒の肴(さかな)となり、大いに盛り上がりました。
よしおさんは初婚です。聞けば、1年ほど前から結婚相談所に入り、活動をしていたというのです。
「この年になって『婚活を始めた』と言うのも恥ずかしかったから、黙って活動していたんだ。実際、結婚できるかどうかも分からなかったしね」と、恥ずかしそうに言いました。
同い年のよしおさんの結婚話を聞いて、ゆうやさんは、がぜんやる気になりました。妻の浮気と妊娠がきっかけで離婚になり、女性不信になっていましたが、これからの人生はまだまだ長く続くのです。
「一人よりも、やはりパートナーの存在が必要だし、その方が生活も楽しくなるはずですから」
こう私に言って、婚活をスタートさせることにしたのです。
■婚活パーティーで出会った相手が既婚者だった
ひさみさん(37歳、仮名)は、イベント会社が主催する婚活パーティーで、たかおさん(40歳、仮名)とマッチングしました。そこからお付き合いをするようになり、3カ月がたちました。
たかおさんは、マスメディア関係の会社で働く男性でした。世の中の動きや流行に敏感で、新しくできた飲食店やレジャー施設などにも詳しく、これまで付き合ってきたどの男性よりも魅力的でした。ひさみさんは、会うたびに彼にひかれていったのです。
ところが、3カ月を過ぎたあたりから、なかなか会えなくなりました。
「大きな企画イベントを控えていて、その主要メンバーになった。残業も多くなっているし、土日出勤も増えていて、とにかく忙しいんだ」
会えない理由が“仕事”だったため、ひさみさんも無理に会おうとは言えず、会えない日々が続いたまま1カ月が過ぎてしまいました。
あるとき、今の状況を、大学時代から仲良くしている友達のまゆこさん(仮名)に相談しました。すると、彼女が言ったのです。
「それって、“仕事が忙しい”を口実に、フェードアウトしようとしているんじゃないの?会社、◯◯って言っていたよね。私の飲み友達がその会社に勤めているから、まずはどんな人なのか、友達に聞いてみようか?」
そして、探りを入れてもらうと、たかおさんは幼稚園に通う娘をもつ既婚者だと分かったのです。
入会面談にやってきたひさみさんは、私に言いました。
「彼のことがとても好きだったので、その話を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。同時に怒りがこみ上げてきて、彼の会社に怪文書を送って真実を暴いてやろうか、あるいは奥さんにすべてを打ち明けて家庭を壊してやろうかとさえ考えました。でも、そんなことをしても誰も幸せにはならないと気付きました」
ひさみさんは、続けました。
「彼に対する一番の復讐は、私が彼よりも誠実ですてきな人を見つけて、結婚することだと思い直したんです」
こうして、ひさみさんは、真剣に結婚相手を探す婚活をスタートさせたのです。
「いい人がいたら結婚したい」「いつかご縁があったら結婚したい」…そんな漠然な気持ちでいたら、時間だけが過ぎていきます。ご自身の人生をどう歩んでいくか。それは、ご自身の考え方と行動次第です。
「いい人が現れたら結婚したい」ではなく、「結婚したいから、私はその相手を見つける」。そう考えをシフトしたら、これからの人生が変わっていきます。人生を変えるのは、ご自身の力です。
仲人・ライター 鎌田れい
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