「隠れ浮気系」男性が急増 誠実風イケメンが不倫を繰り返す理由

オトナンサー / 2020年1月29日 6時10分

 俳優の東出昌大さんが、妻で女優の杏さんと別居をしていることが報じられ、さらには、女優の唐田えりかさんと3年にわたり不倫をしていたことも発覚。ワイドショーなどで連日、大きく取り上げられています。この問題について、数多くの男女問題を担当してきた堀井亜生弁護士が解説します。

■2016年の「ゲス不倫」の構図と酷似

 東出昌大さんの不倫問題が報じられたことについて、東出さんと唐田えりかさんの所属事務所はそれぞれ、この報道をほぼ全面的に認めるコメントを出しました。東出さんは出演CMの放送中止が決定し、唐田さんは現在放送中の連続ドラマへの出演を自粛することになりました。実は、東出さんのように世間で好感度が高い人が不倫をするケースは決して珍しくありません。

 東出さんの一連の不倫報道は、最近の芸能人のスキャンダルと比較してもかなり大きな話題を呼んでいます。昨年ごろから、芸能人の不倫も「当事者間の問題」とされることが多くなり、批判されることはやや減りましたが、東出さんは飛び抜けて批判を浴びています。

 世間にここまでのインパクトを与えたのは、2016年に騒動となった、タレントのベッキーさんと音楽家の川谷絵音さんの、いわゆる「ゲス不倫」以来ではないでしょうか。なぜ、ここまで批判が集まったのでしょうか。それは、これまでの東出さんのイメージとのギャップがあまりにも大きかったからだと思います。

 東出さんはNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」でブレークし、そのときに夫婦役で共演した杏さんと2015年に結婚しました。清潔で誠実なイメージで人気者になり、ドラマやCMに多数出演。東出さんと杏さんはおしどり夫婦としても知られていて、東出さんはイクメンであることをアピールしていました。

「朝ドラでブレークして共演者と結婚」「育児にも参加するかっこいいパパ」

 この清潔で誠実なイメージが不倫で一気に失われたのです。しかも、一度きりの気の迷いといった関係ではなく、相手の女性が未成年のときから始まった3年に及ぶ不倫関係です。ファン以外の人でも「こんな人とは思わなかった」と失望し、それが怒りに転じてしまうのでしょう。

 これはまさに、それまで好感度が高かったことがあだとなって、不倫で大きくイメージダウンしてしまったベッキーさんと同じです。

■「誠実風イケメン」の特徴とは

 東出さんのイメージと不倫に大きなギャップがあったのは事実ですが、弁護士としての経験からすると、東出さんのようなタイプの男性こそ浮気には要注意です。

 筆者は著書「ブラック彼氏」で、一見遊び人には見えないのに、結婚したらとんでもない浮気性だったと分かる男性を「隠れ浮気系」と呼んでいますが、東出さんのような誠実に見えるイケメン男性は、隠れ浮気系の中でも最近急増しているタイプの筆頭だと思います。

「誠実風イケメン」は、顔は濃くも薄くもなく、無口ではっきりしたことを言いませんが、清潔感があって白いシャツが似合いそうなイケメン男性を指します。東出さんは、好き嫌いの分かれない、万人受けする見た目です。演技も素朴で目立った個性もありません。このように賛否両論にならない雰囲気が奏功して人気を集めていたのでしょう。

 誠実風イケメンは、かっこいい上に無口で誠実そうなので、自分から何もしなくても女性からモテます。おとなしいが故、よい夫になるだろうと誤解した女性たちから結婚を迫られますが、曖昧な返答でよいとも悪いとも言わないため、女性主導で結婚の段取りが進んでいってしまいます。

 しかし、心の中では、迫られて仕方なく結婚しているので不倫にためらいがありません。妻がやめてほしいと頼んでも、求められて結婚しただけなので、不倫をやめる動機はありません。別れたくない妻は「子どもが生まれたら真面目になるだろう」「家を建てたらやめるだろう」と期待しますが、そのような責任感がないのでまた不倫を繰り返すという構図です。

■結婚にも育児にも興味がない

 筆者の推測ですが、杏さんは東出さんの派手な女性関係を結婚前から知っていて、「結婚すれば変わるだろう」「子どもが生まれれば真面目になってくれるだろう」と思っていたのではないでしょうか。

 杏さんのそういう心境は、交際から結婚までの期間が約1年だったこと、結婚後1年ほどで双子の女児を出産し、さらに年子で男児を出産していることからも見て取れます。急ぎ足で、東出さんに父親の自覚を持たせようとしていたのだと思います。

 また、杏さんが「ごちそうさん」の共演相手が東出さんになったことを喜んだというエピソードからも、杏さんは東出さんにベタぼれしてしまい、女性関係には目をつぶって結婚に踏み切ったのかもしれません。

 こういう男性の多くは、覚悟を持たないまま物事が「仕方なく」進んでいっているので結局、結婚にも育児にも興味を持つことができません。楽しいと思うのは、努力しなくてもできる女遊びだけで、ただ目の前の女性にちやほやされればいいという人なので、結婚生活には向いていません。でも見た目だけは「よい夫」「よいパパ」なのです。

 一方で、唐田さんがインスタなどで東出さんへの愛情を隠さず、何年も不倫をやめられなかったのは、東出さんが唐田さんにも曖昧な態度を取っていて、杏さんと離婚するか否かについて言及しなかったからだと思われます。

 唐田さんが東出さんから、はっきりと「遊び相手」と言われていれば、におわせまでして好意をさらすこともなかったと思われますし、逆に「離婚して一緒になる」と言われたら淡々と離婚を待ったと思います。誠実風イケメンは妻も不倫相手も、曖昧な態度で苦しめるのです。

 東出さんと杏さんが今後どうなるかは分かりません。ただ、仮に東出さんが唐田さんと別れ、慰謝料や養育費、CMの違約金などかなりの金額を支払って杏さんと離婚したとしても、そんな彼をかわいそうと思って好きになり、自分の家に住まわせる女性がすぐに出てくる可能性が高いです。

 その女性に結婚を迫られたらすぐに籍を入れてしまい、しかし、結婚したという自覚が持てないのでさらに別の女性と不倫をして…という形で、そうやっていつまでも不倫を繰り返していってしまうのが、誠実風イケメンの典型です。東出さんが今後どんな人生を送るのか、注目していきたいと思います。

 もし、杏さん側がこの騒動によって、「東出さんが唐田さんと別れ、不倫に懲りて自分に戻ってきてほしい」と思っているとすれば、それは絶対にないと思います。一見誠実そうに見えても、かっこいい男性なら間違いなくモテます。モテるということは、浮気をする可能性が高いということです。そして、浮気癖は結婚しても子どもが生まれても治りません。

 結婚を決める際は、見た目が誠実そうだからといって相手を簡単に信じ込まず、本当はどんな人なのかをきちんと見極めてからにしましょう。

弁護士 堀井亜生

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