粉末、錠剤…どれにする? 「入浴剤」の選び方や使用時の注意、メーカーに聞いた

オトナンサー / 2021年1月3日 6時10分

 冷え込みが日々厳しくなってくる中、お風呂に入る際、「入浴剤」を使っている人もいると思います。入浴剤を使うと、効率よく体を温めたり、疲労を回復させたりすることができるといわれます。入浴剤には粉末タイプの製品や錠剤タイプの製品などさまざまな種類がありますが、どのような基準で選べばいいのでしょうか。

 入浴剤の選び方や使用時の注意点について、「バスロマン」などの入浴剤を製造するアース製薬(東京都千代田区)ブランドマーケティング部係長、高橋美沙子さんに聞きました。

■疲れているときは炭酸ガス

Q.店舗や通販サイトではさまざまなタイプの入浴剤が売られていますが、どのような基準で選べばよいのでしょうか。

高橋さん「入浴剤のタイプによって特長が異なるため、目的に合わせて選ぶのがコツです。日々の疲れを取りたいときは炭酸ガス(二酸化炭素)が発生する入浴剤を選んでください。こちらは錠剤タイプの製品に多いです。炭酸ガスには体内の血管を広げる効果があり、炭酸ガスが溶けたお湯に漬かることで血行がよくなり、全身の新陳代謝が活発となります。それにより、体内の老廃物や疲労物質が体から排出されやすくなります。

体の冷えが気になっているときや寒い日にしっかり温まりたいときは、無機塩類を含む粉末タイプの入浴剤を使ってみてはいかがでしょうか。入浴剤に含まれるミネラルなどの塩類が皮膚の表面のタンパク質と結合して体にベール(保護膜)をつくり、保温効果を高めます。そのため、入浴後も湯冷めしにくく、ほかほかした状態が続きます。

肌の乾燥が気になるときは潤い成分を含む液体タイプの入浴剤を使ってください。潤い成分が肌の表面や角質内部に浸透し、肌の保湿効果を高めるため、肌がすべすべした状態となります。このほか、肩凝り、腰痛、肌荒れなどが気になる場合は、生薬を含む粉末タイプの入浴剤がおすすめです。生薬の種類によって特長が違うため、購入前に商品パッケージを確認し、ご自身の症状に合った入浴剤を選んでください」

Q.入浴剤を入れる際のお湯の適切な温度や適切な入浴時間について教えてください。

高橋さん「夜、お風呂に入る際に入浴剤を入れるときのお湯の温度は38度から40度が最適で、15分程度入浴するのがよいでしょう。ぬるめのお湯に漬かることでリラックス感が高まります。なお、眠気を覚ますために朝、入浴する場合、41度から42度の熱いお湯に入浴剤を入れて、5分程度漬かるのがおすすめです。その際は、のぼせないように注意してください」

Q.入浴剤はお湯に入れてからどの程度、効果が持続するのでしょうか。家族が続けて入浴する場合、入浴剤を入れ直す必要はあるのでしょうか。

高橋さん「入浴剤は時間が経過しても効果が減るわけではありません。そのため、家族が続けて入っても問題ありませんし、その都度、入浴剤を入れ直す必要はありません。また、追いだきでお湯を温め直しても入浴剤の効果に影響はありませんのでご安心ください」

Q.錠剤タイプの入浴剤を使う人の中には、お湯に入れた後にすぐ入浴する人もいるようですが、溶け切った後に入浴する場合と比べて効果に差はあるのでしょうか。

高橋さん「確かに、炭酸ガスが溶けていく様子を見ながら入浴するのも楽しいかもしれませんが、入浴剤に記載している使い方の通り、お湯に完全に溶け切ってから入浴してください。お湯に溶け込んだ炭酸ガスや温泉ミネラルなどの有効成分が効果を発揮します」

Q.入浴剤を使用した後はシャワーで体を洗い流した方がいいのでしょうか。

高橋さん「シャワーで洗い流すと入浴剤の効果が減ってしまうため、洗い流さずにそのままお上がりください」

Q.入浴剤を多めに入れた場合、効果に影響はあるのでしょうか。

高橋さん「たくさん入れても入浴剤の効果が倍増するわけではないため、適量を守って使用してください」

Q.赤ちゃんの入浴時に入浴剤を使っても問題ないでしょうか。また、皮膚の持病がある人はどうでしょうか。

高橋さん「生後3カ月を過ぎたお子さんであれば、入浴剤を使用しても問題ありません。お風呂上がりの乾燥しやすい状態から肌を守るためには、保湿成分が含まれる入浴剤を使うことをおすすめします。なお、皮膚に持病がある人は事前にかかりつけの医師に相談してください」

Q.ちなみに、入浴剤を入れたお湯は洗濯に使用してもいいのでしょうか。

高橋さん「製品によって異なるため、事前に商品パッケージを確認してください。当社の製品に関しては、入浴剤の残り湯を洗濯に使っても問題ありません」

Q.新型コロナウイルスの影響で、例年以上に日々の疲れを感じる人が増えているようですが、入浴剤の売り上げに影響はあったのでしょうか。

高橋さん「新型コロナウイルスの流行が本格化し始めた昨年春以降、当社では入浴剤の売り上げが伸び続けています。入浴剤市場全体も伸びており、昨年1月から11月までの売り上げは前年同期比で約12%増加しました。(1)コロナ禍で疲れた体を癒やしたい(2)新型コロナウイルスによる外出自粛で温泉地に行けないため、自宅で温泉気分を味わいたい――というニーズが背景にあると考えております。

特に(2)のニーズが高まっていると実感しています。例えば、当社が製造する入浴剤『温素 琥珀(こはく)の湯』は当社の入浴剤の中でも高価格であるにもかかわらず、販売数が伸び続けており、再度購入する人も多いです。この製品は北海道の十勝川温泉などにある『モール泉』(植物由来の有機物を含む世界的にも珍しい温泉)特有のなめらかな感触の湯ざわりを追求したのが特徴ですが、『上質な製品であれば、値段が高くても使ってみたい』と考える人が増えているように思います」

オトナンサー編集部

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