40代で絶頂を知り、性行為観が変わった【40代、50代の性のリアル】♯11
OTONA SALONE / 2019年2月22日 19時30分
メディアで性行為についての悩みを広く募ると、最も多いのが「オーガズムを経験したことがない」になるそうだ。けれどセックスの満足度をイッた/イカないのみで図るのは、きっと味気ない。絶頂感はなくとも総合点が高いセックスはあると思う。けれど、それを知ったことで新たな価値観を得た女性がいる。
会社経営者のチヒロさん(43歳)は、2人の子どもと暮らすシングルマザー。色白でカーヴィーな身体つきには、女性である筆者でも抱きとめてもらいたくなるような包容力が色濃く漂っている。甘い声で、オーガズムを感じるようになるまでのいきさつを語ってくれた。
束縛する夫に悩まされた12年
「元夫は毎日でもしたがる人でした。まだ小さいとはいえ子どもがすぐ横で寝ているのに求めてくるときもあって、とても困っていました」
20代のときのチヒロさんは、早く子どもがほしいという気持ちがとても強かった。子どもを二人授けてくれた元夫には、いまでも感謝している。しかし結婚生活において幼い子どもら以上に手を焼いたのが夫という存在だった。
「家にいるあいだはずっと私にくっついてくるんです。子どもではなく、夫の後追いに悩まされましたね。常に私の身体に触りたがるのは構ってほしいからなんでしょうけど、こっちは気が休まらない。そのうえ束縛が強くて、私がひとりで外出するのをいやがるんです。学生時代の友人に会うことになったというと『みんなで行こう』っていい出すし、相手が独身だからと子どもを預けて外出したらしょっちゅう電話がかかってくる。ひとりで出かけるほうが面倒なぐらいになったので、結婚していた12年間は独身時代の友人と連絡をほとんど取りませんでした」
かわいそうなシングルマザー?
いかにも困った男性だが、離婚の主な理由は仕事。会社を経営しているチヒロさんの目に映る夫の仕事ぶりは褒められたものではなく、次第に男性としての魅力も感じなくなっていった。1年の別居期間を経て、離婚が成立。
「不思議なのは、周囲に別居を明かした途端、男性たちの態度が変わったこと。突然、子どもを3人も抱えて大変だね、僕が守ってあげたいなんていい出すんです。シングルマザーだからかわいそうだと思われたみたいで」
それはあまりに短絡的ではないだろうか。
「そうなんです、以前の生活で一番手がかかったのは、夫でした。私と子どもだけの生活はとても快適です。結婚していたときよりも家事負担、経済負担が減ったので、本当に楽になりました。別の男性に頼りたいとはまったく思わないし、今後結婚するつもりはないです」
マッチングアプリを上手に活用
きっぱりといい切るチヒロさん。男性たちが押し付けてくる勝手なストーリーを気にも留めることなく、みずから出会いを求めていく。
「結婚前に交際していた元カレともつき合いましたが短期間でお別れし、その後はマッチングアプリを利用しました。リスクは背負いたくないし、短期間で効率的に出会いたかったので、まずはこの業界をよくリサーチしてから登録しました。10人ぐらいの方とお会いして、おつき合いしたのは2人です」
こう聞くと男性と出会うことにずいぶん積極的なようだが、恋愛経験や性の知識が豊富というわけではないという。
「結婚が20代前半と早かったんですよね。学生時代、お友だちでセックスのことも赤裸々に話す子もいたんですよ。『失神した』なんていうから私、びっくりしちゃって。そんなこと現実にあるの? って。私にとっては官能小説の世界です。でもその子の彼氏も知り合いだったし、聞いているこっちが恥ずかしくなるしで、あんまり生々しい話はしないでってお願いしました」
スポーツ感覚でセックスする友人
「子どもが生まれたあとママ友と話すのは育児の話が中心で、たまに夫婦関係のことが話題に出ても家事をしてくれるとか義実家のこととかで、セックスについて触れられることはほとんどありませんでした。学生時代の友人で独身の子たちは、その間、恋愛をしてセックスをしていたのでしょうが、すっかり接点がなくなったので、そんな話も耳に入ってこなかったんです」
ところが別居後に親しくなった友人のなかに、性に対してとても奔放な女性がいた。
「経験人数も驚くほどで、彼氏がいても夫がいてもあちこちで愉しんでいて、まるでスポーツ感覚。彼女の話すべてを、目を丸くして聞いていました。私にとっては、自分からセックスを求める女性がいるということだけでも驚きだったんです」
奥手というわけではないが、チヒロさん自身セックスが特に好きではなかったことも手伝って、愉しみとしての性とは遠いところで生活してきた。積極的な友人の体験談を聞いても、自分とは関係がないと思っていた。そんなチヒロさんの固定観念に風穴を開けたのが、マッチングアプリで出会った男性、シンゴさんだった。
ふたりで突き詰めていく楽しみとは、次ページ
ふたりで絶頂を“研究”する
「それまで経験してきたセックスでは、手や口での前戯でイクことはできるんですが、中でイクというのがわからなくて。もしかしたらこのまま感じつづけたらイクのかもしれないけど、自分が知らない感覚の渦に巻き込まれるようで怖くてなっちゃってやめる……というのパターンでした。シンゴさんは40代後半の男性で、お仕事は研究開発。だからなのか、セックスについてもすごく研究熱心で、私の反応を見ながらいろんなことを試し、分析と検証を重ねていました(笑)。私にも『あのときこんな反応をしていたけど、それはこういうメカニズムなんだよ』と説明してくれて。私はそうまでして中でイクにこだわらなくても、という気持ちがあったのですが……」
シンゴさんはあきらめなかった。ふたりは一度別れたがヨリを戻し、現在進行形で交際している。そのあいだにチヒロさんはオーガズムを体験した。
長時間に及ぶセックス
イクとは“反射”だといわれている。鼻の穴に細いものを差し込んでくすぐればクシャミが出るように、適切な刺激を与えればほとんどの女性はイケるということで、一度オーガズムを身体が覚えればその後は比較絶頂感を体験しやすくなる。
「シンゴさんとのセックスはこれまで経験したことのないほど長くて、挿入してから1時間半ぐらいかかるんです。私はそのあいだずっとイキっぱなし。メーターを振り切った状態がつづくので終わったあとは綿のように疲れきってしまうのですが、彼はその反応を見ているのがおもしろいようでいつもたっぷり時間をかけてセックスします」
オーガズムを知る前と知った後とでは、セックス観が変わったのだろうか?
もうファンタジーじゃない
「変わりましたね。こんな世界があるんだ! って目が開かれた感じです。それまでは、肉体的には誰としても同じ。愛されている、大切にされているという実感はあっても、身体の満足感はといえばどんぐりの背くらべでした。だから、セックスを愉しんでいる人の話を聞いてもよくわからなかったんです。私にとってはほとんどファンタジーの世界の出来事だったのですが、いまはその気持ちよさを知っているのでそれを追究しようという人の気持ちもわかるようになりました。結婚していたころは子どもがほしかったのと、義務感からセックスをしていましたが、いまは好きな人との共同作業や共通の趣味といった感覚です」
では今後も、充実したセックスライフを送っていきたい?
「更年期が始まると身体にもいろんな変化があるといわれますが、いまみたいな感じだったら、お互い工夫しながら歳を重ねても一緒に愉しめると思いますね」
【編集部より】
■40代、50代の性のリアル by 三浦ゆえ
≪フリー編集&ライター 三浦ゆえさんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「男女が自分の性癖を登録」性癖マッチングアプリが急拡大!実体験をした女性と運営に聞いた“男女のリアル”
週刊女性PRIME / 2024年7月21日 16時0分
-
DAIGO姉、難ありオタクが50歳で結婚!こじれた先にあったハッピーな結婚の秘訣とは
女子SPA! / 2024年7月11日 8時46分
-
独身は職場で半人前扱い…「指輪」のために恋愛・セックス無しの"友情結婚"をしたアセクシャル女性の8年後
プレジデントオンライン / 2024年6月30日 16時15分
-
別居はしても離婚しない…一つ屋根の下に「いない」のに離婚しない夫婦の“生々しい事情”
オトナンサー / 2024年6月29日 8時10分
-
医師に聞く!「更年期セックスレス」の解決策&対処法
ハルメク365 / 2024年6月28日 22時50分
ランキング
-
1エアコンから嫌なニオイがします……原因と対処法が知りたいです【家電のプロが回答】
オールアバウト / 2024年7月25日 21時25分
-
2食べる、塗る…健康や美容に効果が!世界中で親しまれている自然療法とは?
ハルメク365 / 2024年7月25日 16時0分
-
3秋に発売「スズキの新型SUV」は期待できるか? 「フロンクス」試乗でわかった開発陣の本気
東洋経済オンライン / 2024年7月25日 14時0分
-
4暑い夏も要注意!インフル、コロナ、手足口病…「感染症ドミノ」から身をまもる方法
女子SPA! / 2024年7月25日 8時45分
-
5お賽銭に「1円」や「5円」を選んではいけない…神社案内人が心がけている「現代の賽銭マナー」
プレジデントオンライン / 2024年7月25日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)