「ちょっと」を○○に言い換えるだけで…劇的上品な言葉づかいベスト10
OTONA SALONE / 2019年3月25日 11時30分
特に敬語をふんだんに使っているわけでもないのに、なぜか言葉が美しいと感じる人がいます。雑な感じがしない、ある種、格のある雰囲気の言葉を使う人です。
そういう人たちの言葉の特徴に「あらたまった」感じがするということがあげられるでしょう。
逆に言えば、そういうポイントさえ押さえられれば、グッと印象が良くなるはずです。今日は、そんな言葉を、例を挙げて説明しますので、一緒に見てみましょう。
1・あした→みょうにち
- お約束した打ち合わせは、あすですよね?
- お約束した打ち合わせは、みょうにちですよね?
これだけの違いですが、大きく雰囲気が変わりますよね。
今度「あした」という機会があったら、さっそく変えてみましょう。
2・きのう→さくじつ
- きのうは、大変ありがとうございました。
- さくじつは、大変ありがとうございました。
一度口に出して読んでみましょう。「さくじつは」の方は背筋さえピンとする気分になりますよね。
3・きょう→ほんじつ
- きょうは、よろしくお願い申し上げます。
- ほんじつは、よろしくお願い申し上げます。
こちらも同様に雰囲気がガラッと変わります。特に「ほんじつは」は、何かの式や祭典など、あらたまった場で使われることが多い言葉ですので、余計その感じはするかと思います。
4・このあいだ→せんじつ
- このあいだは、ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。
- せんじつは、ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。
「きのう」を「さくじつ」に改めたのと同じで、「このあいだ」という時間の空いた時を「せんじつ」と表現します。漢字変換すると分かるのですが、「さくじつ」は「昨日」で「せんじつ」は「先日」です。「このあいだ」は小学生でも使いますが、「せんじつ」となるとそうではありませんよね。立場のある大人の人間が使う印象です。
5・すぐ→さっそく
- すぐに取りかかります。
- さっそく取りかかります。
こちらの「すぐ」も、「このあいだ」と同様、子どもでも使う言葉です。「さっそく」というのはさほど難しい言葉ではないのに、なかなか意識して使うことはないようです。この言葉は急いでいる時に使いますので、なおさら差が出る言葉となるでしょう。
6・もうすぐ→まもなく
- ○○は、もうすぐ戻ると思います。少々お待ちください。
- ○○は、まもなく戻ると思います。少々お待ちください。
これもグッと差が出る言葉です。司会者などが「まもなく開始時間となります」と使ったり、お芝居やコンサートなどで「まもなく開演時間です」などと使われるシーンがあるかと思います。
7・やっと→ようやく
- 止まっていた電車がやっと動き出しました。
- 止まっていた電車がようやく動き出しました。
自分の力の及ばないことに対し「ようやく」と距離を置いて話すと、落ち着いた印象になります。この場合も「やっと」という気持ちの方が強いでしょうが、そこはこちらではいかんともしがたいこと。そういうときにさらっと「ようやく」を使うと、冷静な印象が出せますね。
8・あとで→のちほど
- あとで、そちらにお邪魔します。
- のちほど、そちらにお邪魔します。
時間的な違いはありません。しかし、そこには「余裕」という雰囲気が漂います。「あとでね」と「のちほどね」にもその違いは出ますね。
9・ちょっと→少し
- ちょっとだけ、お時間をいただけませんか。
- 少しだけ、お時間をいただけませんか。
親しさを出そうとして「ちょっと」という場合もありますが、今、説明しているのはその逆の方向。あらたまった感じは、時に緊張感も与えます。
「○○さん、ちょっといいかしら?」より「○○さん、少しいいかしら?」の方が緊張が走りますよね。
10・いままで→これまで
- いままでのところ、問題はございません。
- これまでのところ、問題はございません。
こちらも、是非口に出して言ってみましょう。雰囲気の違いに驚くかと思います。
これら「あらたまった言葉」の特徴として、「あとに続く言葉も自然と変わる」ということが挙げられます。特典と言っても良いかもしれません。
例えば「ぶっちゃけ」です。こんな言葉を、ビジネスのシーンで使う人はあまりいないと思いますが、例えば「ぶっちゃけ」で始まってしまったとしたら、最後は「○○じゃね?」で落ち着くのが流れですよね(笑)
この「ぶっちゃけ」は、あらたまった言葉では「正直申しまして」と変換するのですが、この言葉で始めた文の終わりは「○○じゃね?」には絶対になりませんよね。
「ぶっちゃけ、このアイディア終わってね?」が
「正直申しまして、このアイディアは社会的な需要が少ないかと」のようになるはずです。
そういった意味で、これらの「あらたまった言葉」を普段の会話の中に取り入れるメリットは大きいのです。
冒頭にも書きましたが、特に敬語をふんだんに使っているわけでもないのに、なぜか言葉が美しいと感じる人がいます。そういう人というのは、「あらたまった言葉」を積極的に使うことで、文末までしっかりと言葉のレベルをそろえるからなのでしょうね。
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