不調は更年期のせいとは限らない…! 今どき40代女性に足りてない「3つのR」って?
OTONA SALONE / 2019年4月27日 18時30分
「休んでも、なんだか疲れがとれない」
「オンオフの切り替えをしているつもりだけど、顔色が悪い日が多い……」
そんなふうに感じるとき、私たち40代はとかく「年齢のせい」で片付けがちでもあるけれど、ちょっとした工夫でモヤっとした不調を改善できれば、それに越したことはありません。
精神科医であり産業医である古賀良彦医師が監修した『脳腸相関LABO』の発表によって、そんなモヤっとした不調を抱えているときに改善を目指す心がけが明らかになりました。
■「更年期」かと思いきや…脳と腸が疲れているだけかも!?
同発表によると、不眠・頭痛・めまい・動悸・息切れ・胃腸の不調・生理不順・血圧上昇など、よくある「更年期特有っぽい症状」は、単に「歳のせい」というわけではなく、脳と腸によるマイナスの関係、つまり「脳腸相関」として、脳と腸がお互いに作用しあっている可能性により引き起こされていることもあるのだとか。
心理的、あるいは社会的な要因によって身体に原因不明な不調が起きる場合、うまく対応できないストレスが積み重なった結果として身体のバランスが乱れ不調が生じるのが、働く女性の心身症としても考えられているそうです。
また、腹痛や下痢、便秘などの腸の症状を伴う場合、脳の疲れを助長し、仕事を効率的に行うことができなくなるなどの影響を及ぼすこともあり、このような関係は「脳腸疲労」な状態である可能性もあるようなのです。
つまり「もしや更年期?」と感じたら、まずは脳や腸の疲労回復を狙って、これからご紹介する“3つのR”に注目して自分を癒してみるのも選択肢になるというわけ。
ひとつめのR:「Rest」(睡眠)
そこで同発表が推奨する「3つのR」を見てみると、ひとつめは「Rest」つまり「睡眠」の重要性が指摘されています。
睡眠時間は「7時間」とるのが理想的で、睡眠を7時間とる人は死亡率がもっとも低いという調査結果もあるのだとか。
そして、良質な睡眠を促す環境としては、室温24~26度、 湿度50%程度が理想で、真っ暗にはせず、スタンドやフロアライトで人影がほのかに見える程度の明るさにしておくと気持ちが落ち着くよう導けるよう。
そして、昨今よく注目される「まくら」については、寝返りをうったときに頭部が枕からはずれないように70cm ほどの幅があるものが理想的だそうです。
ふたつめのR:「Relax」(リラックス)
効率的に仕事を進めるためには、働きづめになるのではなく、適度な休憩が大事。
昼食をきちんととる、短時間でもいいからマッサージを受けるなど、意識的に“休む時間”をもうけると、職場のストレスから気持ちを切り離す術にもつながるのだそう。作業効率を上げるとされる紅茶を飲んだり、コーヒーや緑茶など自分好みの飲み物を意識的に摂るのも、リラックスにつながるようです。
また、帰宅後にも職場の緊張が残っているように感じるときには「呼吸法」を意識することが推奨されています。
具体的には、次の呼吸を20回ほど繰り返すと、自律神経を整え、心と身体をほぐすのに役立つそう。
(1)仰向けになる
(2)8秒以上かけて、小さな声で「あー」と声を出しながらゆっくりと息を吐く
(3)吐き終えたら自然に息を吸う
(4)これを20回ほど繰り返す
みっつめのR:「Recreation」(レクリエーション)
ストレスで歪んでしまった心と身体の働きを整えるうえで、もっとも大事なのは、これらの働きをスムーズに整え直すこと。
毎日ちょっとした楽しみを見つけ、短時間でも継続することが健やかな身体を目指すうえでも大事な行動になるのだとか。
アロマテラピーや塗り絵、折り紙や、ちょっとした料理などもレクリエーションとして楽しみながらおこなうようにすると、ストレスから自分を解き放つ術になりやすいそうです。
40代を迎え「絶好調じゃない日が多い」「ぼんやり不調が続いている」となると、とかく「そっか、更年期だし」なんて思いがち。
しかし多忙でストレスフルな女性ほど、年齢のせいではなく、脳や腸などの疲れによるプチ不調である可能性も否めないだけに「なんか不調」だと感じたら、まずは3つのRを心がけてみるのも健やかな毎日を取り戻す術になるかもしれません。
参考:脳腸相関 LABO調査
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