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【6月】は「黄色いもの」を食べるといい?梅雨どきの不調対策は

OTONA SALONE / 2019年6月1日 7時0分

こんにちは、神戸市垂水区にある漢方薬店「CoCo美漢方」の田中友也です。鍼灸師、国際中医専門員の資格を取り、日々、薬店と鍼灸院で皆さんの健康相談に乗っています。

さて、これから6月は本格的な梅雨に入ります。雨の日も多く、湿度の高さから体の重だるさや胃腸の不調、なんだかすっきりしない、下痢、軟便など様々な不調が起こりやすい季節です。

 

「黄色いもの、自然の甘味のもの」を食べて胃腸をいたわって【6月の食養生】

■脾(胃腸)を養う

 

梅雨に一番守ってあげるべき臓器は「脾(胃腸)」です。

脾を養ってくれる食べ物は『黄色、甘い味』のものが多いです。

 

お米、小麦、トウモロコシ、などの穀類。

サツマイモ、ジャガイモ、などのイモ類。

大豆、そら豆、枝豆、などの豆類。

かぼちゃ、バナナ、りんご、人参。

 

これらを積極的に摂りましょう!

 

■利水作用のあるものを摂る

 

利尿作用のある食べ物や飲み物、香りの良い食材を摂り、湿邪(余分な水分)を発散し、体に溜めないようにしましょう。

しそ、もやし、キュウリ、冬瓜、などの野菜。

春雨、小豆、大豆、豆類、はと麦、トウモロコシなどの穀類。

きのこ類、生姜、ニンニク、バナナ、海藻類。

緑茶、コーヒー、ココアなどの飲み物。

 

中医学的に見た梅雨は「湿邪」で下痢や疲れやすさが出る

梅雨の時期は体の重だるさ、胃の不調、むくみ、倦怠感、スッキリしないなど、なんとなく不調が増えます。

その原因とされるのが「湿邪」です。

湿邪には外から入ってくる「外湿(がいしつ)」と、体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれ、どちらも身体に様々な悪影響を及ぼす原因となります。

臓器の中でこの湿邪の影響を一番受けるのが「脾(胃腸)」と言われます。

梅雨のように他の季節に比べ湿度が高く、蒸し暑いので冷たい飲食物を摂る機会も増える季節は、外からと内からの両側から脾をいじめることになります。

脾には食べた物を消化吸収し、栄養や水分を全身へ巡らせる働きがあります。

そのため脾が弱ると食欲の低下や疲れやすい、倦怠感、下痢、軟便、などが見られやすくなります。

また、脾は水分を全身に巡らせる働きもあるので、弱ることで体の重だるさやむくみ、スッキリしないなども見られやすくなります。

日本人は島国で回りを海に囲まれているため、そもそも湿度が高く、元々胃腸が弱い人が民族です。

そこに梅雨が重なるといつも以上に胃腸に負担をかけることになります。

 

体を冷やさないこと。温かいものを適度に飲んで【6月の暮らし養生】

1・冷たい飲食物は極力避ける

暑くなる季節なので、ついつい冷たい飲食物を摂る機会も増えます。

冷たい飲食物は水分代謝や元気の源である脾(胃腸)を弱らせ、食欲低下や倦怠感、ダルさ下痢、軟便、むくみなどの原因になります。

出来るだけ冷たい飲食物は避け、普段から最低でも常温以上の温かい飲食物を摂るようにしましょう!

どうしても冷たいものを摂る時は一度口の中で少し温めてから飲み込むようにしましょう。

 

2・肥甘厚味の物、お酒、水分の飲みすぎに気を付ける

肥甘厚味(脂っこい物、甘い物、味付けの濃い物)、お酒、水分の摂り過ぎは湿邪(体内で余分な水分)となり、特に外の湿気が多い梅雨は湿気に弱い脾を弱らせる原因になります。

甘い味の食材は薬膳では脾を元気にしてくれますが、過ぎたるは及ばざるがごとく。

摂り過ぎは湿邪を生んでしまうので注意しましょう。

オススメはあっさりした薄味の和食です。やはり日本人の体質には「和食」がピッタリですね!

 

3・体を冷やさず、適度に汗をかく

梅雨頃から蒸し暑くなり、冷房が入り始め、冷たい飲食物も増えるので、外側からも内側からも体を冷やしてしまいます。

体が冷えると血流も水分代謝も悪くなり、汗をかきにくくなり、体から湿邪も出ていかず、胃腸を弱らせ、体は重だるくなり、胃腸の調子も悪くなります。

そんな時はウォーキングや散歩、ストレッチ、ランニングなどで体を動かして軽く汗をかき、体に溜まっている湿邪を外に追い出しましょう!

体が重だるいな、胃がチャポチャポするな。と感じるときは半身浴や岩盤浴などで汗をかくのも1つの養生ですよ! その時は水分補給も適度にしてくださいね。

 

4・思い悩みすぎない

中医学では「思」という感情は「脾」と深い関係があると考えます。

適度な思い悩むことは良いですが、過度の思い悩みすぎることは脾に負担をかけ、消化吸収機能を低下させてします。

例えば、心配事や恋愛、勉強などで思い悩んだりした時に食欲が落ちた経験は誰しもあると思います。

考え過ぎても仕方のない事は時には「ま、どうにかなるか!」精神でいきましょう!

 

5・部屋の風通しを良くし、清潔にしましょう

梅雨の合間の晴れた日は出来るだけ部屋の窓を開けて換気し、空気の入れ替えと湿気を外に追い出しましょう!

カビなども繁殖しやすい時期なので、部屋の中は清潔に保ちましょう。

部屋に除湿器なども置き、住んでいる環境の湿度を出来るだけ下げて胃腸と体の負担を減らしてあげましょう。

 

 

今回オススメした食養生や暮らしの養生を実践して、少しでも脾の負担を減らして、快適な梅雨を過ごしましょう!

 

≪国際中医師、鍼灸師、CoCo美漢方 田中友也さんの他の記事をチェック!≫

 

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