#146 40代独女、婚活2年半で「恋人ができた4つの理由」とは?【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年5月22日 17時20分
40代の婚活は紆余曲折、山あり谷あり。OTONA SALONE編集長アサミ。44歳から婚活を始め、婚活パーティや婚活アプリ、個室婚活、知人の紹介などでさまざまな出会いを求めること2年半。
10人以上の男性とデートなどをしたけれど、誰ともおつきあいすら始まらないままだった。しかし2年半のたゆまぬ婚活の結果、ついに恋人ができて……! これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
婚活2年半、初めての交際スタート!
49歳・アーティストのジェントルさんと、6回目デート。ディナーのあとに彼のアトリエへ行き、2人っきりになった。
そこで、やっとお互いの気持ちを確認する。初めてデートしたときから約5カ月──。ジェントルさんとアサミの交際が始まった。
ジェントル「アサミさん、いいんですか? 僕で。僕バツイチで、子持ちですけど……いいんですか?」
アサミ「はい。全然。バツイチとかお子さんがいるとか、そういうこと関係なく、私はジェントルさんが好きです」
ジェントル「ありがとうございます。僕もアサミさんのこと、好きです」
アサミ「むしろ私こそ、こんなんですけどいいんですか? なんかいろいろ経験不足で、たぶん幼いと思うんです」
たぶん経験も知識も足りなくて、同世代の女性よりはるかに恋愛偏差値が低いと思う。特別、何かに秀でているわけでもない。こんな私のことも、ジェントルさんは受け入れてくれた。
駅に向かって2人で歩く
アトリエをあとにし、駅に向かって並んで歩き始めた。
ジェントル「はい」
彼が左の手のひらを差し出してきた。
なんだろ? 一瞬戸惑ったけれど意図がわかった。あ、もしかして手をつなぎましょうってことかしら!
アサミ「はい」
彼の左手に、右手を重ねた。すると指をはさむようにして。。。。いわゆる恋人繋ぎをした。こんな風に手をつないで歩くことに、ずっと憧れていた。そんな憧れのシチュエーションをいま、私は好きな人とできているんだ。
うれしい。こんな時間が永遠に続いてほしい。
ジェントルさんの手のひらから感じる体温から、「好きな人とのお付き合い」がスタートしたことの幸せを噛み締めていた。好きになってくれた人と付き合うのではなく、自分が好きになった人に思いを伝えて成就するって……いいな。
いままでちゃんと恋愛しなかったけれど、私は、愛されるより愛したいタイプだったのかもしれない。
デートから帰宅する
家に着いてすぐメッセージを送った。
アサミ「いま家に着きました。今日は素敵なアトリエにお招きいただきありがとうございました! 精神年齢がコドモな私ですが、これからもよろしくお願いします」
彼もすぐに返してくれた。
ジェントル「今日は夕方まで振り回しちゃってごめんなさい。今夜はとてもうれしかった。こちらこそ、至らぬところもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。遅くまでありがとう。おやすみなさい」
おやすみなさいって……♡
あぁ、夢じゃないんだ。現実なんだ。好きな人がいるだけでも幸せだけど、好きな人が恋人になるって、なんて幸せなんだろう。一人で家にいながら、自然とニヤニヤ……いや、笑顔になってしまう。胸の奥があったかい。
婚活を2年半やってみて
44歳の夏から婚活を始めて2年半が経った。当時はいまみたいな状況になるなんて……想像もしてなかった。婚活を始めた当初は、正直にいって仕事モードな部分もあったからだ。
40歳が近づいたころから結婚どころか、恋人すらもう一生できないと思っていた。
もともと恋愛体質でもないので、誰かを「好きになる」ことはないだろうし、誰かが自分を「好きになってくれる」こともないだろうと。
だからジェントルさんみたいな……自分から好きと思える人に出会えただけでもうれしかったし、その相手からも好いてもらえたなんて、それが46歳にして実現するなんて夢みたい。
やさしくて、お仕事をプライドを持ってやっていて、私の知らない世界をたくさん知っているジェントルさん。恥ずかしげもなく堂々と言おう。彼は本当に素敵。カッコイイ。大好き!
46歳だけれど、気持ちは女子高生と変わらない。年齢的にはオバサンだけど、ココロは乙女なのだ! そう、私は乙女オバサン!
恋人ができた1つ目の理由
46歳にして、しかも9年半ぶりに、こんなに素敵な恋人ができた理由はなんだろう? 自分なりに考えてみた。
まずは「絶えず出会いとデートを続けていたこと」。
途中、婚活疲れをして休んだりした時期もあったけれど、この2年半、何らかの形で新しい出会いや男性とのデートはずっとしてきた。
婚活パーティ、個室婚活、婚活アプリ、知人の紹介、元カレと会ってみる、招待された集まりに行ってみる……。結婚相談所の入会はしなかったけれど、それ以外の方法はほぼ制覇した。
恋人ができた2つ目の理由
婚活パーティにしても、別のパーティにしても、私はだいたい一人で参加している。
つまり「いろんな場所に一人でも参加したこと」、もあると思う。
恋人になったジェントルさんと出会ったのは、招待された集まり(飲食店のオープニングレセプション)だった。確かこの集まりには……一人で参加した。
夜のレセプションだったので、同僚のIさんは子供がまだ幼いためあまり夜は稼働できない。一人で行くのもどうかなぁと思ったけれど、招待してくれた人は知り合いだから誰も知らないわけじゃない。とりあえず顔だけ出すか、と思って行ってみた。
そこでたくさんの人と名刺交換をしたのだけれど、その一人がジェントルさんだったのだ。一人でもとりあえず行ってみるは、大事かもしれない。
恋人ができた3つ目の理由
この「40代編集長の婚活記」を書き続けて2年半になるが、これも大きいと思う。
「婚活をしている、と実名で公言したこと」も一つの理由だ。
私が婚活中だと知った友人や知人は、何人かの男性を紹介をしてくれた。記事にしたのはベンゴシさんだけだけれど、実は他にも何名かいる(ベンゴシさんとのエピソードは#56~)。
そしてジェントルさんに至っては、先のレセプションで名刺交換をしたあとたまたま「40代編集長の婚活記」を読んで、私に関心を持ってくれた。顔出し+本名でリアル婚活体験を書くことにリスクはある。正直、いくつか心が痛くなるメッセージをもらったことだってある。
でももし仮名で書いていたら、ジェントルさんは婚活記の筆者=私にメールすることはできなかったので、出会うことはなかった。そう思うと、実名で婚活中だと公言したからこそなのである。
何事も、多少のリスクを冒さずにリターンはないのかもしれない。
恋人ができた4つ目の理由
つねに「過去の失敗を振り返って反省したこと」が、4つめの理由だと思う。
婚活記を書いていたことは、もうひとつ良かった点がある。自分で自分の婚活や恋愛を文字化することで、振り返ることができたからだ。
くわしくは書籍『40代ご無沙汰女子のざんねんな婚活』の最後の章にまとめたが、過去の失敗が次につながる。過去の自分と向き合うのはときに辛い作業だけれど、それを見つめないとわからないことがある。数々の失敗を反省し直したことは、少なからず次のステップにプラスになったと思う。ま、直ってないところもあるのだけれど(苦笑)。
結婚できる秘訣はわからないけれど、久しぶりに恋人ができた理由はこの4つが大きいのではないかな、と自己分析で感じている。
まだまだ婚活は続く!
とはいえ、あくまでも恋愛ベタな46歳の独女に9年半ぶりの恋人ができただけの話であって、けっして結婚したわけではない。
まだ婚活は終了していない。
前回の記事を公開したあと「これで連載は終わっちゃうんですか?」と聞かれたけれど、終わりません! 婚活記が終わるとするなら「結婚する」「結婚をしないと決意する」「婚活にあきる」のどれかだと思っている。
恋人ができたところから次のステップに行くまでの努力だって、婚活の活動のひとつだから。
彼との交際が始まってから
ジェントルさんとのお付き合いが始まってからというもの、毎日とは言わないけれど連絡もマメに取るようになり、毎週デートをするようになった。
交際がスタートした翌週は、六本木でランチデートをして、そのあと森美術館へ行った。美術館デートが多いのは、ジェントルさんがアーティストなこともあるし、私もアートを観るのが好きだからだと思う。
美術館を出たときはもうあたりは暗くなっていた。
ジェントル「今日の夜ごはん、僕が作りましょうか」
アサミ「え! いいんですか⁉」
ジェントル「じゃ、お買い物してウチに来てもらったのでもいい?」
アサミ「はい、うれしいです!」
手作りごはんを作ってくれるなんて!!やだ、私ったらなんて幸せ者なの。ジェントルさんって完璧な人! やさしいし、お仕事できるし、カッコいいし、料理もできるし……出来過ぎ!!
幸せに思う一方で、感じたこと
幸せすぎて逆に不安になる。いいんだろうか、こんな私がジェントルさんの恋人で。
特別、何かに秀でているわけでもないし、おおざっぱだし、知識も足りないし、いろいろ偏っているし、美人でもないし、若くもないし、料理も下手くそだし……。まったく完璧からほど遠い私なんかが恋人で。一緒に歩いていて大丈夫なんだろうか。釣り合いがとれてない気がする。
ジェントルさんの隣にいて、ふさわしい女性になりたい。もっと成長しなくちゃ!
食材を買いに行ったのは、東麻布にある日進ワールドデリカテッセン。珍しい食材が置いてある、インターナショナルスーパーマーケット。お客さんもいろんな国の人がいる。こういう所でお買い物するんだ……。これも人生で初めて。
私なんて、知っている世界がまだまだ狭いな。もしかして、住む世界が違うってこういう事──? 幸せな気持ちがある一方で、彼に比べてちっぽけな自分に少なからずコンプレックスも感じていた。
【完璧な彼にいだくコンプレックス。この交際はうまくいくのか? 5月29日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#145 何か起こる⁉ 40代独女、初めての「二人きり」【40代編集長の婚活記】
≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
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