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小嶺麗奈、薬物逮捕に見る「芸能界でいちばんワルい女」って誰だ

OTONA SALONE / 2019年5月31日 21時0分

元KAT -TUNの田口淳之介と元女優・小嶺麗奈が大麻所持で現行犯逮捕されました。芸能人の薬物事件というのは、さして珍しくもありませんが、芸能人同士のカップルが逮捕というのは、珍しいことではないでしょうか。

 

小嶺はデビューしてまもなく「3年B組 金八先生」(TBS系)に出演するなど、女優としては順調なスタートを切っていますが、「スポニチアネックス」によると「仕事はしっかりやる一方で、夜遊びが激しくて、手がつけられなかった」そうです。

 

また、「日刊スポーツ」によると、小嶺は「10代にも関わらず、監督の指示に対して反抗するような意見することもあり、その気の強さがスタッフたちを驚かせたこともあった」そうです。

 

田口の元所属事務所であるジャニーズ事務所は、小嶺と別れるように迫りましたが、田口は拒否。ジャニーズ事務所を退所することになります。小嶺が事務所のスタッフとして、田口を売り込むことになりますが、うまくいっていたとは言えないようです。

 

法にそむいたわけですから、裁きをうけるのは当然のことですが、芸能人として考えるともったいないなぁと思うのです。

 

「気が強いオンナ」はダメなのか?

ちょうど今、テニスの全仏オープンが開かれています。錦織圭選手や大坂なおみ選手の登場で、がぜん面白くなってきた日本のテニス界ですが、その昔、マルチナ・ナブラチロワという選手がいたことをご記憶でしょうか。ウィンブルドン大会史上最多優勝記録の保持者である彼女ですが、実は遅咲きの選手でもありました。

 

誰が見ても才能はある。勝ち始めるとその勢いは誰にも止められないけれど、格下にあっさり負けてしまうこともある。気性が荒く、メンタルもあまり安定しているとは言えなかったようです。そんなナブラチロワが「安定して勝てる」ようになったのは、コーチの存在がありました。

 

コーチはナブラチロワの「不安定なところ」に才能を感じたといいます。きちっと真面目にこなす優等生タイプよりも、こういう不安定タイプが安定を身につけられたときの破壊力はものすごいものがあると踏んでいたようです。コーチの予想どおり、安定を身に着けたナブラチロワは憎たらしいほどに強い女王へと成長したのでした。

 

日本においても、林真理子センセイが成功する女性の条件として「気が強いこと、明るいこと」を挙げています。気が強いから挑戦しようと思える、明るいから失敗してもメゲないといった理由だったと記憶していますが、「夜遊びするけど、仕事はしっかりした」「監督にも反抗する気の強さがあった」小嶺は、芸能人としてかなり上にいける資質があったのではないでしょうか。ただし、芸能人かつ美少女が夜遊びをしていれば、悪い人が寄ってくるのは当たり前。そして、彼らにとって、年端もいかない女の子をだますことなど朝飯前ですから、「付き合っていい人、悪い人」を見極める嗅覚、もしくはいざという時、助けてもらえる強い後ろ盾は持っておかないとダメそうです。

 

今後の捜査で、どうやって薬物と関わっていったのが明らかにされるでしょうが、黒い人脈を持っていた小嶺に影響されて、田口が薬物に染まっていったという見方が大半です。「日刊ゲンダイ」は、「悪女の罠」といった具合に小嶺を悪女扱いしていますが、さて、小嶺は悪女なのでしょうか?

 

「本当」の悪女の条件とは何か? 次ページ

悪女の条件とは何か?

有吉佐和子センセイの小説、「悪女について」(新潮文庫)をご存じでしょうか?

 

女性実業家・富小路公子が謎の死を遂げました。自殺か、他殺か。彼女と関わった男女27人にインタビューしたテイで小説は進行していきますが、主人公は病的な嘘つきであることがわかります。生まれ、育ち、学歴、年齢はもちろん、処女であると偽り、男たちもそれを信じています。同時進行で複数の男ともつきあい、結婚しても過去の恋人を自宅に通わせるしたたかさがあります。

 

けれど、誰のことも殺めることはなく、法にそむいてはいません。それどころか、ビジネスを自分の才覚で大きくし、男に食わせてもらうこともなく、子どもを産み育てとある意味のびのびやりたい放題。

 

もちろん、これは小説ですから、現実的でない部分があって当然です。ですが、この小説をベースに考えると、悪女というのは「自分の手を汚さずに、しれっと人生を謳歌している人」を指すのではないかと思うのです。悪いことをして警察に捕まるのは「当たり前」のことですから、悪女というには何かが足りない気がします。

 

美少女、夜遊び、女優。小嶺を表す3つの言葉で思い浮かぶのは、広末涼子です。広末も一時はクラブ通いや、黒い交際が報じられましたが、今や三児の母となりました。夜遊びや大学中退の過去は消え、精力的に仕事をこなす、いくつになっても透明感のある素敵なお母さんというイメージが強いのではないでしょうか。

 

そう、広末こそが私の思う芸能界ナンバー1悪女です。今が幸福でなければ、悪女とは言えないと思います。

 

「スポニチアネックス」によると、麻薬取締部は10年以上、小嶺をマークしていたそうです。これは逆に言うと、それだけ小嶺が薬物と縁が切れなかったということ。裁きを受けた後は、早く治療して新しい人生を見つけてほしいと思います。

 

≪フリーライター 仁科友里さんの他の記事をチェック!≫

 

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