#150 ウザいと思われたくない! 恋に臆病な40代独女の本音【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年6月19日 17時0分
40代の未婚独女は、婚活市場で需要があるのか──⁉ 恋人いない歴が7年以上になっていた44歳のOTONA SALONE編集長アサミがリアル&ガチに婚活を始めて2年半、現在46歳。
婚活パーティや婚活アプリ、個室婚活、知人の紹介で出会いを求めるも、恋人さえできずに玉砕。しかし婚活を始めて2年経過し、一通のメールが届いたところから40代の婚活事情が変わり始めて……! これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
最初のデートは警戒しまくり
一通のメールから会うことになったジェントルさん(49歳・アーティスト・バツイチ・別居中の子供あり)だったけれど、最初は正直いってかなり警戒していた。
手元に名刺があり、前に会ったことがあるらしいけれどまったく記憶にない男性。会ってみても、どういう意図で会っているのか、何者なのかわからない。さらにゲイorバイ疑惑も浮上して謎だらけだった。
でも、思えば初デート(?)の段階である程度の警戒心は解けていった気がする。
初デートで警戒心が解けた6つの理由
改めて、ジェントルさんに対する警戒心が初デートで解けていった理由を考えてみる。
1.話し方が穏やか(ちょっとオネエっぽいけれど)
2.レディファースト
3.何人か共通の知人がいた
4.美容とアートの話で盛り上がれた
5.改めて名刺を渡してくれた
6.結婚歴や子供のことも話してくれた
突き詰めると「やさしい」「共通点がある」「仕事と家庭の状況を隠さない」ということ。コレは婚活にかぎらず初対面で仲良くなれるポイントともいえるかもしれない。
慎重な恋愛のメリット・デメリット
婚活をやって改めて気づいたのだけれど、私は恋愛に関してかなり慎重で、臆病だ。ものすごく警戒心が強い。仕事やスポーツ、友達関係など他のことはほぼ真逆なのだが……。
ちょっと話がそれるが、周囲の40代女性たちから「婚活アプリで実際に会ったらヒドイ男だった」という話を聞くことは少なくないが、私が会った男性はみんな、ちゃんとした人だった。
偶然なのかもしれないが、めちゃくちゃ慎重にメッセージ交換をしてからじゃないと婚活アプリの相手とは会わないということも、理由かもしれない。
恋愛に慎重なことは初対面でヒドイ男に会わないという点はメリットだが、出会う相手の人数が少なくなる点はデメリットになる。どっちがいい悪いではなくて、ね。
「恋愛の進め方」にも相性がある
慎重な恋愛をするのは、私だけでなくジェントルさんもそうだったのかもしれない。
最初の食事に誘われるまでもメールは何度もやりとりした。初デートからお付き合いが始まるまでの約4カ月は、連絡するのも週1回あるかどうか。デートも2~3週間に1度くらいだった。
スピード恋愛ではなく、じっくり、ゆっくり進んだ恋愛。
少しずつ距離を近づけて、お互いを知っていった。私は出会ってすぐに「好き!」と思ったのではなく、だんだんと「この人、好きかも」という感情に気づいていった。
恋愛をどう進めるか……一気に燃え上がって交際するか、慎重にじんわり好きになっていくかという恋愛の進め方のスピードもジェントルさんと私は一致していたのだと思う。
スピード恋愛タイプの女性だったら、ジェントルさんはじれったく感じるかも(実際、コメントでもそういうお言葉をいただきました・苦笑)。
恋愛に「マメじゃない」女?
でも、お付き合いが始まってからは一気に変わった。
週1回もなかった連絡が毎日のようになり、2~3週に一度だったデートが毎週に変わった。週末はほぼジェントルさんと一緒に過ごしていた。こんなラブラブ生活、46歳にして人生初の出来事!!
過去におつきあいした相手で、こんなに連絡を取ったりデートをした相手はいなかった。それは相手がマメじゃなかったこともあるけれど、自分自身も恋愛にめんどくさがりで、マメじゃなかったからだ。
いや━━。
本当は、マメじゃなかったんじゃない。恋愛に関してはマメじゃない自分を演じていたのかもしれない。仕事や友達にたいしては……意外とマメな部分がある(と思う)。
「甘える女」「ウザい女」になりたくない
いつからだろう?
私は「甘える女」になりたくない、恋人に「ウザいと思われる女」になりたくない、と思っていた。甘えずに自分で全部できて、クールなくらいの女性がいいと思っていた。
何がきっかけだったんだろう?
まったく覚えていないけれど、恋人にマメに連絡する女性は男性に依存しているように思えたのかもしれない。私は依存する女になりたくない。自立した女になりたい……。たぶん、そう思っていた。
実際に過去、恋人がいたときも毎日連絡することはなく、自分から連絡することだって少なかった気がする。相手から連絡がくればすぐに反応したけれど……。
恋愛にクールなフリをしていた?
自分が男性を「思う気持ち」よりも、男性から「思われる気持ち」が強い関係でいたい。そういう気持ちが強かった。
どこかで聞いた「女性は愛されるほうが幸せ」という言葉を鵜呑みにしていたのかもしれない。
いや、それよりも。
モテない自分に、自信がなかったからかもしれない。なにしろ19歳までお付き合いもなければ告白されることもなかったし、それ以降も恋人ができても短期間でフラれてばかり。彼氏いない状態がデフォルト。
恋愛に関する自信のなさをカモフラージュするために、マメじゃなく、恋愛にクールな女性を装っていた……。本音では甘えたかったのかもしれない。いっぱい連絡したかったのかもしれない。
お付き合いが始まっても
ジェントルさんとほぼ毎日のように連絡を取っていたけれど、実はほとんど彼がメッセージをくれるのが先だった。自分からは……あまりしていなかった。
マメじゃない女を演じていたわけじゃない。彼に対してはそんな装いをするつもりはなかったから。
ただ、怖かった。
恋愛をするとものすごく深く好きになってしまう自分に。ものすごく深くなってしまうから、フラれたときにひどく傷つく。
ジェントルさんのことを好きになり、その気持ちが深くなりつつあることには気づいていた。だけどもし、彼にフラれるときが来たら……そのときが怖くて怖くて、好きの深さを自覚するような行為=自分からマメに連絡することに、無意識にブレーキをかけていたんだと思う。
鎌倉へドライブデート
ある日曜日、鎌倉へドライブデートに出かけた。
前日の土曜日からジェントルさんの家に泊まり、そこから一緒に出発した。海の見える素敵なレストランでランチをして、海岸線をドライブして、鎌倉の街を散策して、お茶をして……。
初めてのちょっと遠出したデートだった。
鎌倉デートでも相変わらず料理を取り分けてくれたり、大きめの荷物は持ってくれたりと、至れる尽くせりのやさしい彼。以前に彼は「宝物を見つけた気がする」と言ってくれたけれど、本当に宝物のように扱ってくれる……。
私にはもったいなくいらい、自慢の恋人。
ドライブのあと、彼の家へ向かう
夕方に鎌倉を出発して都内へと車で向かっていた。途中、かなり激しい雨が降り出した。
ジェントル「夜ごはんはどうしようか?」
アサミ「どこか途中で食べて帰る?」
ジェントル「お昼いっぱい食べたから夜は軽いものにしたいな……。うちで一緒に食べていくのはどう?」
アサミ「はい。大丈夫」
ジェントル「家にあるもので簡単に作るね」
アサミ「また作ってくれるの? たまには私が何か作ります!」
ジェントル「いいんです。何もしなくて。一緒にいてくれればいいんです。僕が作るの好きなだけだから」
なんだろう、ジェントルさんはまるでお父さんのような……というか、私をまるで子供のようになんでもやってくれる。いいのかな、こんなに甘えてしまって。
雨の中、渋滞する道路
雨のせいもあり、道は渋滞していた。都内までは思いのほか時間がかかった。
渋滞のストレスもあるのだろうか、いつもおしゃべりなジェントルさんがちょっと口数少なくなっていた。
アサミ「長い時間、運転してお疲れじゃないですか?」
ジェントル「ううん、大丈夫だよ」
信号待ちをしながら、私の手に手を重ねてギュッと握ってきた。まるで私を安心させるかのように……。
車の中、初めて見せる表情
都内に入ってからもなかなか車は進まなかった。鎌倉を出発してから2時間近くが経っていた。
ジェントル「やっぱり……夜ごはんやめようか。おうちの前まで送るから」
アサミ「あ……はい」
そっか。渋滞の道を運転していて疲れちゃったのかな。ちょっぴりさみしかったけれど、彼の提案をOKした。
アサミ「ランチをいっぱい食べたから、確かにあまりお腹すいてないかも!」
彼の提案に合わせるように言葉をつなげた。しかもちょっとテンション高めに。いままでに見たことのなかった彼のちょっとだけ不機嫌そうな表情を見て、少し気を遣ったからだ。
本当はもうちょっと一緒にいたかったけど……。長時間の運転で疲れているであろう彼を思うと、そんなことは言えなかった。
アサミ「今日はとっても楽しかった。送ってくれてありがとうございます。このあとも気を付けて帰ってね」
ジェントル「うん、楽しい週末だったよ。明日からも頑張りましょうね」
アサミ「じゃ、また週末に」
ジェントル「連絡しますね」
なんてことのない、いつもの別れ際だった。でもこれが「いつも」と違うと気づくまでには、もう少し時間がかかるのだった──。
【夜ごはんを急きょ変更。運転に疲れたことが理由? それとも? 6月26日(水)17時をお楽しみに!】
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#149 40代独女が、婚活2年半でやっとわかったこと【40代編集長の婚活記】
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