#157 「ごめん」って? 距離を置いた恋人と再会してみると【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年8月7日 17時0分
40代の婚活はシンプルにはいかない……。OTONA SALONE編集長アサミ、47歳。人生初の婚活をスタートさせて約3年。
地道な婚活2年半で、やっとのことで恋人(ジェントルさん・49歳・バツイチ・別居中の子供あり)ができる。が、しかし、交際2カ月にしてその彼にシリアスな病気が発覚。それを気にしてか、彼から距離を置かれてしまうこと1カ月。久しぶりに彼と電話ではなして……? これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
「別れよう」を覚悟していた
「今から少しお話できますか?」というジェントルさんからのメッセージを受け、久しぶりに電話で話した。
付き合って2カ月間は、ほぼ毎日連絡をとり、ほぼ毎週末を一緒に過ごしていたけれど、この1カ月弱は会うことはもちろん、電話でさえ話していなかった。
きっと「別れよう」と言われるんだよね……。
そう覚悟して話をしたけれど、そこまでハッキリとは彼は言わなかった。
交わらない、お互いの主張
ただ、お互いの意見が平行線だったのは事実。
ジェントルさんの病気の状況はややシリアスで、突然何かが起こる可能性もある。
だから彼は「アサミさんに迷惑をかけたくないから、僕には構わなくていいい」と言う。
私は「病気が心配だから、万が一のときこそそばにいたい」と伝える。
たぶん、それぞれに頑固で、折れようとしない……。
寄りかかってほしいのに
彼が私に迷惑をかけたくない、という気持ちはわからなくはない。
「アサミさんには未来があるから」というのは、私のこれから先の人生を慮ってのことだろう。やさしさだと思う。
一方、私の言っていることも、彼は理解している気がする。
たぶん完璧主義なところがあるジェントルさん。私に寄りかかることをしてはいけないと、自分を律しているんじゃないだろうか。
寄りかかっていいのに。大丈夫、ジェントルさんから見たらあぶなっかしいかもしれないけど、かなり強いの。
「エツコの「エ」は笑顔、エツコの「ツ」は強い、だよ」
父にそう言われて育ってきた(※編集長アサミのファーストネームはエツコです)。笑顔で強い子、エツコなのだから!
会う前日に、メッセージが届く!
ジェントルさんと会う約束をしたのは、電話から3日後の土曜日だった。
前日の金曜日の夜遅く、彼からメッセージが届いた。
ジェントル「土曜日、お会いするのはうれしいのですが……ごめんなさい。やはり身体のことを考えるとこの先、アサミさんのことを振り回してしまうのはよくないと思っています。」
あれ? コレはもしかしてやっぱり会うのはやめたいのかな……。
心が揺れている、ジェントルさん
即レスせず、ちょっと放置してみた。すると
ジェントル「そんな狭間でもよろしければ。アサミさんもお忙しいと思うので、どうか無理なさらないでください」
たぶん揺れてるんだな、ジェントルさん。会いたい気持ちと、会わないほうがいい気持ちのあいだで揺れている。
……っていうことは、私のことを拒絶しているわけではないよね?
まだ続けていける可能性は、あるよね?
自分で自分に言い聞かせた。
その夜のメッセージは、ジェントルさんにしては遅い時間━━23時過ぎだった。
返信はあえて翌朝にした
夜は感情的になりやすい、と聞く。きっと彼も、いまは感情が昂っているのだろう。その夜はあえて既読スルーしよう。不安や心配なときはとりあえず寝てしまえ。それが私の流儀(笑)。
子供の頃、姉とケンカしたときも、とりあえず寝て、翌朝になると「昨日はごめんなさい」とすぐ仲直りした我が家。だから、ジェントルさんからのメッセージはひと晩寝かせ、翌朝に返信をした。
アサミ「おはようございます! いいお天気ですね」
何事もなかったかのように、フツーに始めた。
アサミ「いろいろ考えてくださって、正直なお気持ちをありがとうございます。そんな狭間でも、大丈夫です。私はジェントルさんにお会いできないことがさみしい……なんてこと言ったら、困らせてしまいますよね」
つとめて明るく、会いたいことはちゃんと伝えて。
アサミ「でも今日はただ、顔を見るだけでいいんです。体調が悪くなったらおとなしく帰ります」
負担をかけたくない気持ちも書き添えた。
「やっぱり会うのは…」ときたら?
それでも、会うのは気が咎めると彼が言ってきたら仕方ない。そしたら引く。
腹はくくった、つもりだ。
ジェントル「アサミさん、ありがとうございます。今はお付き合いを続けていっていいのか、正直わかりません。アサミさんのお時間を無駄にすることがあってはならないと思っています」
依然として、私に迷惑をかけたくないことを伝えてくる彼。うーん、ある意味、彼もブレないな。
ジェントル「僕の気にし過ぎかもと思うのですが……。情けない事で申し訳ありません。では夕方に」
よし! とりあえず会うことは了承してくれている。お付き合いを続けることには……かなり迷っている様子だけれど。
彼は迷っているけれど
でも、会えば! 会って楽しく時間を過ごせば! なんとななるでしょう。一緒にいたら楽しいって、心強いって思ってもらえるようにする。
ピンチはチャンス!
これまで仕事でいろんなピンチを乗り越えてきた。どんな困難なときでも、笑顔で。なんたって私は、笑顔で強い子のエツコなのだから!
このポジティブさが吉と出るか、凶と出るか……⁉
会う直前に、またメッセージ
約束は、土曜日の夕方、18時。彼が病院から帰ってくる時間にしていた。会う直前、またメッセージが届いた。
ジェントル「夜ごはんはウチで食べるのでもいいですか? 簡単なものでよければ、作りますので」
よかった。直前キャンセルの連絡かと思ってドキドキした。
アサミ「はい。私も外食続きだったので、おうちごはんがいいなと思ってました」
ジェントル「じゃ、作っておきますね」
アサミ「何か買っていったほうがいいものありますか?」
ジェントル「冷たいお茶を1つ、買ってきてもらってもいいですか? 買い忘れてました」
アサミ「かしこまりました!」
毎週末、二人で過ごしていた頃のような、なんてことのないメッセージだった。うん、これならきっと、大丈夫。
初めての時よりキンチョーする
18時、彼のマンションのインターホンを押す。
初めて来たときより、ずっとずっとドキドキしている。
ジェントル「はーい」
インターホン越しに彼の声。
アサミ「こんにちは、アサミです」
ジェントル「どうぞ」
オートロックの共同玄関のドアが開いた。1カ月前、毎週のように来ていた部屋へとエレベーターで上がる。彼の家の前に着いたとき、ドアが開いた。彼が出迎えてくれた。
約1カ月ぶりの、再会!
アサミ「お久しぶりです。会えてうれしい」
満面の笑顔でそう言った。ちょっとだけ顔がやせたような気がするけれど、顔色は悪くなさそう。
ジェントル「うん……ごめんね」
いきなりごめんねって……。
アサミ「思ったより、元気そうでよかった。今日、病院、行ってきたの?」
ジェントル「うん。あ、お茶、重かったでしょ?」
そう言って、ペットボトル2本が入ったビニール袋をサッと持ってくれる。いつも通りのやさしいジェントルさん。
ジェントル「あ、2本も買ってきてくれたの! ごめんね。ありがとう」
2リットルのペットボトルを2本持っていった。1つでいいと彼は言っていたけれど。
アサミ「いえいえ。撮影のときとか、もっと重いものを持ってましたから大丈夫!」
力持ちをアピールする私。それが頼りがいってものでもないんだけれど。
あれ、意外といい感じ⁉
彼の部屋に入る。1カ月前とほとんど変わらず、ちゃんと手入れをされているキレイな部屋。体調が悪いと部屋も荒れやすいって聞いたことがあるから……ちょっと安心する。
アサミ「あ、いい匂いがする! 何を作ってるの?」
美味しそうな、料理のいい香りがした。
ジェントル「ハヤシライスとね、サラダとスープ。あ、キウイも買っておいたよ」
アサミ「わーうれしい! いい匂いだからお腹すいてきちゃった!」
ジェントル「じゃ、早めに食べようか」
うん、出だしは順調。なんだ、意外といい感じじゃない。これなら以前のようなお付き合いに戻れそう。出だしの好感触にホッとしながら、ハヤシライスとサラダ、スープを食べ始める二人。
この1カ月間の距離が、一気に縮まったように感じた──。
大募集! 8月15日(木)の夜はコチラへ
ストレートに言います。ご愛読のみなさまへ、ぜひ来てくださいっm(__)m 現状で何人くらい応募があるかわからず、正直、不安しかありません……。
書籍『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』を発売した編集長アサミ、対談イベントを実施します! 日付はお盆の真っ最中、2019年8月15日(木)の20時から。
テーマは「婚活の理想と現実」。対談相手は、これまた婚活をつづったマンガ『美人が婚活してみたら』の著者の、とあるアラ子さん。楽しく婚活トーク、いたしましょう!!
詳しくはコチラ!
【これで2人は元通りに戻れそう!? 8月14日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
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