あなたはどのタイプ?4つの「夏太り」原因とカンタン解消法
OTONA SALONE / 2019年9月1日 7時0分
こんにちは、神戸市垂水区にある漢方薬店「CoCo美漢方」の田中友也です。鍼灸師、国際中医専門員の資格を取り、日々、薬店と鍼灸院で皆さんの健康相談に乗っています。
皆さんを少しでも元気に、笑顔に、健康に。そのお手伝いを東洋医学の観点からさせて頂ければと思います。
今月は「夏太りの4大原因」をご紹介していきます。
①30代から太り始めた「血液ドロドロタイプ」
夏は冷房や冷たい飲食物の影響から冷えや血流が悪化しやすい季節です。
このタイプの方は
☑ 若いころはやせていたが、30代を超えてから太りだした
☑ 見た目より体重がある
☑ 食生活に問題はないが、食事量を減らしても痩せにくい
☑ 背中や腕など上半身を中心に、全体的に太い
☑ 内臓脂肪や皮下脂肪が多い
などの太り方に特徴があります。
他にも血液ドロドロ(瘀血)体質がベースにあるので、
・慢性的な頭痛や肩こり
・冷房に弱く、特にお腹周りや下半身が冷える
・肌のくすみやシミ、ソバカスが多い
・目の下のクマ
・生理痛(特に初日、2日目)がひどく、塊が出る
・子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患がある
などの症状が体質として見られる場合が多いです。
このタイプの方は「血液の巡りを改善」を意識しましょう!
旬のイワシやサンマなど青魚
旬のナス、ニンニク、スモモ
紅茶、ほうじ茶など
を温かく調理して、積極的に食べましょう!
日中はまだまだ暑いですが、朝晩は少しずつひんやりしてきます。
カーディガンやストールなど一枚羽織るものを持って、体を冷やさないようにしましょう!
そして運動の秋とも言われるように、散歩やストレッチなどで体を少しずつ動かすようにしましょう!
そしてそろそろ冷える飲食物は避けて、温かい物を摂り、代謝を上げましょう!
②あまり食べないのに太る「エネルギー不足タイプ」
夏は大量に汗をかき、寝苦しい夜で寝不足になり、エネルギー不足になりやすい季節です。
このタイプの方は
☑ 筋肉が少なく、全体的に体に締まりがなく、ぽっちゃとしている
☑ 体重のわりに体脂肪が多い
☑ 上半身は痩せているのに下半身が太っている
☑ 下腹部がポッコリ出ている。
☑ ダイエット願望が強く、あまり食べない
☑ お尻が下がっている
などの太り方に特徴があります。
他にもエネルギー不足(気虚)体質がベースにあるので、
・特に朝ご飯が食べられない
・食欲があまりなく、食べたらすぐ眠たくなる
・疲れやすく、体力がなく、運動が苦手
・風邪をひきやすい
・胃腸が弱く、下痢や軟便が多い
・子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患がある
などの症状が体質として見られる場合が多いです。
このタイプの方は「元気を補う」事を心がけましょう!
旬のかぼちゃ、サツマイモ、りんご、ぶどうなど積極的に摂りましょう!
このタイプの方は胃腸が弱い場合も多いです。
出来るだけ冷たい物や脂っこい物、甘い物などの摂り過ぎは控えて、温かくてあっさりした物をよく噛んで食べましょう!
そして無理や夜更かしはせず、激しい運動や岩盤浴、ホットヨガなど大量に汗はかかないようにしましょう。
しっかり睡眠と休息を取り、激しくないウォーキングやラジオ体操などで体を動かしましょう!
③食欲旺盛でリバウンドを繰り返す「余分な水分と熱が溜まっているタイプ」
夏はガブガブ飲食物を摂り過ぎ、余分な水分や汚れが体に溜まり、それが体の中に停滞することで体にとって不要な熱が発生しやすい季節です。
このタイプの方は
☑ ダイエットしても、リバウンドを繰り返す
☑ 全体的に太っている
☑ がっしりした体型で固太り
☑ 胸が分厚く、腕も太い
☑ 体重が重く、体脂肪率も高い
☑ 普段は便秘がちだが、体調を崩すと下痢しやすい
などの太り方に特徴があります。
他にも余分な水分と熱が溜まっている(湿熱)体質がベースとしてあるので
・ニキビや吹き出物など肌トラブルが多い
・暑がりで汗かき(特に食後)
・赤ら顔、のぼせやすい
・周りからよく元気だといわれる(エネルギッシュ)
・早食いで冷たい(ビール)、脂っこい、甘い、味付けの濃い美味しいが好き
このタイプの方は体から「余分な湿と熱を追い出す」ことを心がけましょう!
旬のきのこ類、枝豆、かぼちゃ、冬瓜など積極的に摂りましょう!
このタイプは積極的に汗をかく運動をしましょう!
水泳やランニングなどでしっかり汗をかいて体から余分な水分や熱を発散しましょう!
生活が乱れている方も多いので、まず生活習慣を整え、食事も早食い、ドカ食いを避け、あっさりした和食を中心によく噛んで食べましょう!
④ストレスが多く、体重の増減が激しい「エネルギー滞りタイプ」
夏はただでさえ暑さにイライラしているうえに、体もほてったり、のぼせたり暑くなって余計にイライラしやすい季節です。
このタイプの方は
☑ おなかを中心に全体的に太っている
☑ 1日のうちでも朝と夜で体重が大きく違う
☑ 体が張ったり、ふくらんだように感じる
☑ 平気で体重が10kg前後増減を繰り返す
☑ 拒食や過食など食べる量にムラがある
☑ むくみやすい
などの太り方に特徴があります。
他にもエネルギー滞り(気滞)体質がベースとしてあるので
・ストレスが多く、すぐイライラする
・PMSがひどく、生理前は落ち込んだり、イライラしたりしやすい
・忙しさや気分に波がある
・おならやガス、げっぷが多い
・生理中、ドカ食いしたくなる
このタイプの方は体の「気の巡りを改善する」ことを心がけましょう!
旬のミョウガやすだち、ハーブティーなど香りの良い物を積極的に摂りましょう!
このタイプは積極的に体を動かしましょう!
ただし、やらされる事が嫌いなで飽きやすい性格の人も多いので、自分のやりたい運動をしたいタイミングで行うようにしましょう!
また、カラオケや友人とごはん、ショッピングなど自分の中のストレス発散法を持ち、ストレスは溜めずに、こまめに発散するようにしましょう!
ランニングなどでしっかり汗をかいて体から余分な水分や熱を発散しましょう!
40代に入ると20代の頃にできていた食事制限だけでは体重は落ちにくくなってきます。
毎日の生活の中で
・食事は「腹八分」を心がけ、間食や甘いものは控えめ。
・体内の老廃物を取り除くためにも、毎日排便の習慣をつけましょう。
・適度な水分補給でしっかり老廃物を尿として排出しましょう。
・お風呂にもしっかり入って、体温め、汗で体のデトックスをしましょう。
・飲み物は出来るだけ温かい飲み物がおすすめ。
・散歩、ヨガ、ストレッチ、水泳、ラジオ体操など無理のない有酸素運動を習慣に。
などを意識してみましょう!
また、タイプ別の食事や養生法も実践してみてください。
そして何より
「きちんと食べる事」
がダイエットの基本です。
しっかり食べるではないです。きっちり食べるです。
中医学では、白米などの炭水化物は「脾胃(ひい)」(胃腸)を養う大切な食材と考えます。
胃腸を元気に保つことは、体内の気を充実させて代謝をアップし、肥満の要因となる余分な水分や汚れ(痰湿)の予防にも繋がるダイエットの要です。
痩せるために「食べない」ではなく、きちんと「食べる」ことを大切にして、太りにくい健やかな体質をつくりましょう!
≪国際中医師、鍼灸師、CoCo美漢方 田中友也さんの他の記事をチェック!≫
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