#160 婚活独女、9年ぶりにできた彼との「恋の顛末」【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年8月28日 17時0分
40代で婚活を始めたOTONA SALONE編集長アサミ。婚活パーティに参加したり、婚活アプリに登録したりするものの、好きな人も恋人もできないまま2年以上が経過。
しかし、2年が過ぎたころに出会ったジェントルさん(49歳・バツイチ・別居中の子供あり)とデートを重ねるうちにだんだん好きになり、お互いの気持ちを伝えて交際が始まった。ところが交際3カ月にして別れの危機が訪れて……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
会ったときのラブラブから一転して
デートが直前キャンセルになり、メッセージもなかったので、心配になって連絡してみた。
電話で彼と話す。
前回、ひさしぶりに会ったときはラブラブに戻ったのに、電話での彼はまた様子が変わっていた。
ジェントル「病気のことがあってわかったのは、僕はアサミさんを一番にはしてあげられない。いまだけじゃなくて、たぶんずっと。それはアサミさんに申し訳ないことです」
私のことを思って言ってくれているんだろう。
ジェントル「いまはそれでいいと思うかもしれません。でもこの先を考えたら……アサミさんがどうしてもそばにいてほしいと思ったとき、僕はいられないこともあるんです。アサミさんに悲しい思いをさせてしまいます」
言葉が、出てこなかった……。
会う前の状況に逆戻り
1週間ちょっと前に電話で話した内容に戻ってしまった。
直接会って、お互いの目を見て話すことで恋愛の危機を乗り越えられたと思っていた。
でも、また会う前の状況に逆戻り。
どうして?
会ってお互いの気持ちを話したとき、「そのままのジェントルさんでいい」って伝えた。
そしたら「ありがとう」って言ってギュッとしてくれた。
1週間ちょっとで、また気持ちが変わってしまったの? どうして? 悲しい……。
「他にいい人がいる」って言うけれど
編集長アサミの婚活スタートから、2年弱までをまとめた「40代ご無沙汰女子のざんねんな婚活」。好評発売中です。
ジェントル「まだアサミさんの人生は長いんです。あなたを一番にしてくれる人を見つけたほうがいいいんです」
アサミ「……」
ジェントル「アサミさんはいい人です。やさしくて素敵な人です。だから……こんな僕なんかより他にずっといい人がいるし、ずっとふさわしい男性と出会えるはずです」
僕よりいい人、か。そうね。いい人はいるかもしれない。いや、いると思う。でも……。
アサミ「私はジェントルさんが好きです」
それしか言えることがない。
ジェントル「ありがとう。でも、僕なんかに付き合ってこの先のアサミさんの人生を過ごすのは、もったいないことです」
「いい人」はいると思うけれど
いい人はいると思うけれど、彼より好きになれる人は……わからない。
私はあまり惚れっぽいほうではないし、恋愛に器用なほうでもない。ジェントルさんが好き。簡単に気持ちは切り替わらない。
アサミ「……」
中途半端な気持ちでお付き合いを始めたつもりじゃない。真面目なお付き合いをしたいことは彼に伝えた。そして、彼も真剣な気持ちだと言ってくれた。あれからたった3カ月なのに。
あぁ、もうどうにもならないんだな。これで終わりなんだ。
もうこれで、お別れなんだ…
悲しい気持ち、自分のふがいなさ、また同じことの繰り返し……。
いろんな気持ちがこみ上げてきて、ホロリと涙がこぼれた。
初デートから7カ月、つきあって3カ月でこんなことになってしまうなんて。彼なら信頼できる、長くお付き合いできると思ったのに。
アサミ「私の、至らないところを教えてください」
私の何が悪かったのだろう。思いやりが足りない? 空気が読めない? 頑固? 恋愛の精神年齢が幼いところ? いっぱいあると思うけれど、彼が思う私のよくないところを知りたい。直したいと思う。
止めたいのに溢れる涙
涙をぬぐってもぬぐっても溢れてくる。当然、声も涙声になっている。
なんとかして冷静に話したいのに、涙がコントロールできない。
アサミ「数カ月間のデートで、あなたのやさしいところ、紳士的なところ、仕事のこと、尊敬できるところをたくさん知って……。だから好きになったんです」
自分の気持ちを正直に伝えた。
アサミ「でも、ずっと思っていたんです。私なんかでいいのかなって。なんでもできてしまうあなたに、いろいろと足りない私はふさわしくないんじゃないかって。心のどこかでずっと自信がなかったんです」
ジェントル「泣かないで、アサミさん」
彼はやさしく言ってくれているけれど、私の感情は落ち着かない。
アサミ「至らないところは直したいんです。欠点がたくさんあることはわかってます。その中でも何がよくないと思ったのか、教えてくれませんか?」
過去の恋愛でも、聞いたことがある質問を投げかけた。結局、誰も答えてくれなかったけれど……。でも、本当に知りたい。
ジェントル「直してほしいところがあるわけじゃないんです。そのままでいいんです。合わせなくていい。僕だって会うたびにアサミさんのこと好きになっていったし、だからお付き合いしたいと思いました」
それなのに?
ジェントル「あなたの問題じゃない。いまだって、嫌いになったんじゃありません。好きだからこそ、アサミさんには自分の人生を大切にしてほしいんです。こんな、いつどうなるかわからない男にかまっていないで」
「好きだからこそ」っていう言葉がツラい
いっそのことなら、好きじゃなくなったと言ってほしかった。「好きだからこそ」なんてやさしい言葉をかけてくれるのが逆につらくなる。
もうやめよう、ジェントルさんとのことはあきらめよう……。頭の中ではわかっているのに、気持ちが追いつかない。
アサミ「どうしてだろう……。他のことはなんとかなっても、恋愛だけはうまくいかない。いままで恋愛でいい思いをしたことがなくて」
事実、過去の恋愛はいつも短い期間でフラれて終わるパターン。
アサミ「でも、ジェントルさんは恋愛の素敵な面を教えてくれた。だから、ずっと一緒にいたいと思ったんです。なにか困難なことがあっても一緒に乗り越えていきたいって」
また同じなんだと思うと、隠せないくらいの涙声になってしまった。でも泣いてすがりたいわけじゃない。なんとかして涙を止めたいのに……。
ジェントル「僕自身の問題なんです。アサミさんには……子供がいないから、わからないと思いますが」
彼の声が、いままでで最もクールに、いやドライに聞こえた。
ドライに響いた彼の言葉
その言葉に、たとえようのない気持ちになった。バッサリと何かを断ち切られた気がした。
アサミ「そりゃ、私には子供はいませんけれど……」
でも、いないからわからないっていうのは……。確かにそうかもしれないけれど、私なりに受け止めているつもりだったし、そこには踏み込まないつもりだった。
そのとき、自然と涙がひいてきた。
ジェントル「僕は離婚をして、子供と離れて暮らすことになって、本当につらい毎日でした。一生、一緒にいると決めて結婚したのにそれを継続できなかった。失敗した人間なんです」
離婚歴のある人がときどき口にする言葉、「失敗」。彼も何度か言っている。そんな風に自分を責めることないのに。
ジェントル「せめてもの罪滅ぼしとして、子供をずっと支えていこうと約束したのに病気のことがわかって。もしかしたらその約束すら、僕に万が一のことがあったら守れないことになるんです」
これでもう、終わりなんだ
もう彼は、私のことをまったく見ていないことが痛いほどわかった。
子供のことしか見ていない。子供のことだけで頭がいっぱいで、それ以外のことはもう考えられないということなのね。
これでもう、彼とは終わりなんだ。この会話はどうやって終わるんだろう。どう終わらせたらいいんだろう。
ジェントル「だからもう無理なんです!」
そこから堰を切ったように一気に話し出すジェントルさん。言っている内容はそれまでの話とほとんど同じことの繰り返し。でも、途中でさえぎることはできなくて、しばらくずっと聞いていた。
これが「最後の会話」なんだ
もう結論は出ていた。私が何を言っても変わらない。これが最後の会話になってしまうのだろう。こんなふうに最後を迎えたくなかったのに。お別れするにしても、お互いに納得いくまで話し合って、できれば感情的にならないで終わりたかったのに……。
私の涙はもう乾いていた。
ひとしきり彼が言い放ったあと、少しの沈黙が続いた。私が言えることはこれしかなかった。
アサミ「はい。わかりました……」
そして、電話を切った。ジェントルさんとの恋愛は、これで終わった。
電話を切った途端、さっきまで止まっていた涙がまた、どうしようもなく溢れかえってきたのだった……。
【ついに訪れてしまった、ジェントルさんとの別れ。これからどうなる? 9月4日(水)17時をお楽しみに!】
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#159 40代独女、婚活デートを「キャンセル」されて【40代編集長の婚活記】
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