【40代編集長の婚活記#179】筋肉男子・ジムさんには「意外な過去」があった…⁉
OTONA SALONE / 2020年1月8日 17時0分
2020年も引き続き、40代の婚活に勤しむOTONA SALONE編集長・アサミ(47歳)。婚活パーティ、婚活アプリ、個室婚活、知人の紹介など、さまざまな婚活にチャレンジし続ける日々を送ること3年半。
ある日、知人のヘアメイクさんから「アサミちゃんに紹介したい男性がいるんだけど」と言われ、さっそく会ってみたところ……。この物語は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
新メンズは50歳・起業家のジムさん
紹介された男性は、50歳の起業家で未婚独身のジムさん。ヘアメイクさんとは同じスポーツジムに通う友人関係だという。
ジムつながりだけに「イイ体してる」と聞いてはいた。鍛えている男性同士が言うところのイイ体って、相当な気がするけど……。
待ち合わせは奥渋谷にあるイタリアン。ヘアメイクさんとジムさんはすでに到着していた。
予想通り、ジムさんは後ろ姿からもハッキリわかるマッチョさ。それを見せつけるようなピタピタの黒T。それだけで、なんとなくストイックなニュアンスは感じ取れた。
予想以上にストイック!
ジムさんとあいさつを交わし話し始めてみると、それはそれは予想を上回るストイックさだった。
オーダーする料理は、筋肉を考えたものだけ!
料理を待つ間に、筋トレ教室スタート!
筋肉が大切だということはわかっていても、特に筋トレをしていない無関心かつ筋肉量の少ない私としては、なかなか過酷な時間だった。
やっと食前・筋トレからの解放
シャンパンが運ばれてきて、筋トレ教室からはやっと解放された。これで気楽に楽しめると思ったのも束の間。ジムさんはシャンパンを飲み干す前に、店員さんを呼び止めた。
ジム「このあと僕はノンアルコールにさせてもらうね」
ヘアメイク「オッケー。いつものことだもんね」
お酒が苦手なのか、と思った。
アサミ「無理しないでください! お酒、苦手でいらっしゃるんですか?」
ヘアメイク「苦手なわけじゃないのよ。ジム、本当はめっちゃ飲めるの」
ジム「アルコールを大量に飲むとコルチゾールが分泌されて、筋肉を分解するからね。基本は1杯だけって決めてるんです」
アサミ「あ、そうなんですか」
「筋肉を分解するから」⁉
ス、ストイックだ……。
別に、お酒を飲まない男性に対してNGとかそういう気持ちはまったくない。なぜなら自分の父親がまったく飲めないからだ。お酒が飲めない体質だったり、たしなむ程度だったりするのは、男女関係なく普通にあることだととらえている。
ただ、筋肉を分解してしまうから飲まないというストイックな理由は初めてだ。
アサミ「以前はどのくらい飲んでいたのですか?」
ジム「浴びるくらい飲んでたね」
ヘアメイク「筋トレ始めても最初の頃は飲んでたよね」
アサミ「いつ頃から控えめになったんですか?」
ジム「ここ3年くらいかな。飲んでるころは筋肉のキレがやっぱイマイチだったと思うよ」
ゆるゆるな私の食生活
3年間、節度をもってお酒をたしなんでいる。それはそれでスゴイ。自己管理能力に長けている人だな。
それに比べて私って……。
ジムさんは、糖質だろうが脂質だろうが、好きなものを食べている私のようなゆるゆる人間のことを、どう思っているんだろう。
バゲットやフリットが運ばれてきた。
ジム「僕はそれ食べないから、お二人でどうぞ」
ヘアメイク「オッケー。アサミちゃん二人で食べましょう」
アサミ「あ、はい……」
美味しいイタリアンなのだけれど、全力で食事を楽しめない。なんだか後ろめたい気分になる。
筋肉トークの限界!
ジムさんと挨拶したところからいまに至るまで、なんだかんだで「筋肉トーク」。自分なりに持てる知識を総動員しながら質問を投げかけていたけれど、そろそろ筋肉トークに限界を感じていた。
それを察したのか、ヘアメイクさんが別の話に切り替えてくれた。
ヘアメイク「ジムはさ、いまどのくらい彼女いないんだっけ?」
ジム「え~っと、3年くらいになるかなぁ」
アサミ「そうなんですか」
ヘアメイク「前の彼女とは、結婚しようと思ってたんだよね?」
ジム「まぁ、僕はね。でも彼女はそうじゃなかったみたいだから」
ヘアメイク「だって彼女、若かったじゃん!」
ジムさんの「元カノ」の話
若かった元カノ? ふ~ん。じゃ、30代とかかしら。聞いてみよう。
アサミ「当時で彼女はおいくつですか?」
きっとジムさんの10歳くらい年下、36~37歳とか答えるんでしょうね。
ジム「僕が47歳のとき……28歳だったかな」
え⁉ 予想外の数字に耳を疑う。
アサミ「え、28歳⁉ 若っ!! 19歳年下ですか⁉」
ジム「一緒に住んでたし。彼女も30歳になるまでに結婚したいって言ってたからさ」
ヘアメイク「だから自分と結婚したいのかなって思ったわけでしょ?」
アサミ「彼女、結婚願望あったのに……なんでお別れしちゃったんですか?」
ヘアメイク「ほかに男を作ったのよ。で、ジムとはサヨウナラ、でしょ?」
ジム「事実だけどさ、どストレートに言うなぁ」
「19歳年下」と付き合っていた過去!
3年前というとジムさんが47歳のときに28歳の彼女かぁ。いま私が28歳の男性と付き合うとか……。私には恐縮すぎて無理だわ。19歳年下なんて、息子の領域だもの。
もしかしてジムさんは若い女子が好きなのかしら。コチラ、47歳ですけれど。
ヘアメイク「僕が思うに、ジムはフラれて傷心の心を鍛えることで癒しているんじゃないかと」
ジム「違うよ! 確かに、ヒマになったからマメに筋トレに通うようになったけどさ」
ヘアメイク「あら、そうだった? ごめんなさい」
元カノは19歳年下、19歳年下……。その言葉が頭の中をグルグル回っていて、他の情報が入ってこなくなっていた。
若い女子がご希望なのかしら?
同棲をしていて、結婚まで考えた元カノは19歳年下かぁ。そんな若い彼女をご所望なら、私はお役御免よね。ヘアメイクさんったら、ジムさんに無理強いしたんじゃないの?
ヘアメイク「元カノと別れてから3年間、デートする相手とかいなかったの?」
ジム「知ってるじゃん。いなかったよ。出会う機会もなかったし」
ヘアメイク「仕事、忙しそうだったもんね」
ジム「出張とか多かったしね」
しばらくジムさんとヘアメイクさんの世間話が続いていた。二人の会話を聞き流しながら、今日は私が来てよかったのだろうかと思案していた。もっと若い婚活女子なんてたくさんいるんだろうから……。
そういう流れって、何ですか?
そのあともしばらく、ジムさんとヘアメイクさんの会話が続いていた。若い女子がいいのに何で私となんか会ったんだろう。一人黙々と飲んだり食べたりしていた。本日は閉店ガラガラだな、と思って。
ヘアメイク「で、あれに出たいんでしょう?」
ジム「面白そうじゃない」
ヘアメイク「もう、しょうがないなぁ」
ジム「ハハ。だから頼んだんだけどさ」
ヘアメイク「そうゆう流れなのよ、アサミちゃん」
アサミ「え……はい?」
急に話を振られて動揺する。
え、ナニナニ、そうゆう流れって何? すっかり聞き逃していた会話についていけず、オロオロするのだった。
≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
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