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ロックダウンのNYから警告。日本人ののんきな「買い物」に潜むこれだけの危険

OTONA SALONE / 2020年4月9日 19時10分

緊急事態宣言に伴い、私たちの生活も一転しました。急遽、テレワークに切り替わったり、営業が停止になったり、環境や生活スタイルもこの一か月はがらりと変わるはず。

その前から、NYで生活する友人たちが「日本はゆるすぎる!」「今の東京はまさに2,3週間前のNYの状態」と警鐘を鳴らし、「危ないから絶対に外出しないで!」となかば懇願されていました。そんなニューヨーカーから外出時のアドバイス、買い物術を学んだのでシェアします。

 

マイペン等も携帯。手からの接触を避けるべし

一番、危ないのが手からの感染。いろんな窓口やカードの署名などで使う共有のペン、同じくスーパーマーケットのかごなどはみなが触るものだから実はすごく危険。猛毒に触れるくらいに思ったほうがいい。

 

その警告を聞いて私は「マイボールペン」「マイバッグ」を持参するように。確かに!

 

そのアドバイスを受けてから、やむを得ず手に取る場合にはそのあとすぐ捨てる布やビニールなどでカバーし、直接触れないようにしています。ハンドルではなくかごの下、など人があまり触らないところで持つだけでもリスクは減るのでは。

 

もともとエコバッグを持参する習慣が身につき、個人意識の高いニューヨーカー。バスケットの代わりになるかごをマイバッグとし、多くの人が使うバスケットは使わないという対策をとっている人もいました。ただし外に持ち出すエコバッグを流用するのも危険、使い捨てのプラスチックバッグのほうがまだ安全という声も。何が正解かは自分で見極めるしかないですね。

 

外からの「異物」は徹底消毒!

買い物したものをみなさんどうしています? 当然、キッチン近くに持ち込み、冷蔵庫やパントリーにしまいますよね。

 

でもニューヨーカーに教えてもらった安全な食品の扱い方が衝撃映像だったんです! それはミシガン州のジェフリー医師による買った食材のウィルス除去法で、最初はジョークかと思ったほど! なんと全てのパッケージを破棄し、もしくはふき取り、徹底的に消毒しているのです。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=5&v=sjDuwc9KBps&feature=emb_logo

 

納得、と思ったのは「ウィルスをラメだとイメージしてみて」という言葉。

 

なるほど。目に見えないほどの細かいラメだと思えばビニールやプラスチック容器などにはピタッとはりつき、段ボールや服などについてもはたけば落ちるような感じ? この表現が正しいかどうかは謎ですが、ちなみにコロナウィルスはプラスチックや金属の表面では3日間、残るといわれています。

 

私はジェフリー医師の教えに基づき、エコバッグや外の空気にふれたものは玄関に、買ってきた食材だけを室内に運び、薄いビニールなどのパッケージはその場で取りはがし廃棄、つるつるしたヨーグルトの容器やビンなどは脱脂綿につけたアルコール液でふき取るようになりました。

 

買い物は小さな個人店を狙うべし

スーパーマーケットは長蛇の列。換気が悪い場合も多いし、ウィルスが商品そのものについている可能性もある。

 

大型店ではなく、街にある小さな個人商店に通うという声も多く、なるほどと思いました。

 

ブルックリンなどにはリトルイタリーやポーランド街などのコミュニティがあり、昔ながらの肉屋さん、ベーカリー、お惣菜屋さんなども残っています。小さなお店で通気がいいことなどを理由に、面倒でも食品ごとに専門店をめぐって必要なものをそろえるという人もいました。

 

確かに! さっそく私も日本で応用。駅中のスーパーは混雑しそうだったので、駅とは逆行してかなり歩き、住宅街のなかにのこる肉屋さんやお豆腐屋さんで食材を買い集めました。専門店だけあって鮮度も味も大満足。その場で製造し、カットしているという安心感もありますね。

 

私の家は杉並区で、配達中心だからでしょうか。今でも昔ながらのお米屋さんが残っていて、30分ほど歩いた南荻窪エリアだけでも4軒ありました。お米だけでなく調味料や乾麺などのちょっとした食材も並んでいたり、中には洗剤などの日用品もそろっていて、昔はコンビニの役目を果たしていたのかなあとしみじみ。

 

また、ナチュラルローソンなどのコンビニにもちょっとした野菜や調味料なら並んでいます。特にここ数日はまとめ買いに走る人が多いでしょうから、あわてず、必要なものはリスクの少ない場所でとりあえず調達するのも手。いざとなったら人込みを避け、近場ですますという安心材料にもなりそう。薬局併設のコンビニではマスクや消毒液が残っていることも。都内でも古びたたばこやさんでなぜかマスクが売っていたという友人の証言も! 意外なところで意外なものに遭遇できるかもしれませんね。

 

在宅ライフ向上のためには惜しまず消費する

これはさすがニューヨーカー。家に閉じこもる生活でどれほど落ち込んでいると思いきや、家族でボードゲームに熱中したり、これを機会にギターを始めたりと、今ある環境でできることを楽しんでいる。

 

なかには味噌や納豆づくりに挑戦してたり、バルコニーで家庭菜園をはじめる人も。転んでもただでは起きないたくましさ! これは能天気、というよりもメンタルの強さで、能天気な状況に自分自身を持っていける力技かも。

 

NYの大停電のときも暗闇の中、キャンドルライトをともし、自然に人が集まり、ライブが始まりました。知らない者同士が集まって、盛り上がり、不安が解消され、和やかな夜に。

 

残念ながら今は集うことはできませんが、自分にとって心安らぐ何かに消費するのはいいかも。家にこもるこの1か月を利用して映画を見まくる、新しい分野を学ぶ、などのコンテンツに消費するのはよさそう。なによりも暇つぶしになる!

 

自炊だけでは飽きてしまうので、ここぞとばかりに高級グルメに投資する人も。レストランが一斉休業となり、その多くがテイクアウトに切り替えて営業しているので、高級ステーキハウスの熟成肉などが驚くほどリーズナブルに手に入るなど、うれしいこともあるそうです。

 

ゆっくりと家で過ごすこの機会にいろんなホンモノの味を試してみるのもいいかも。日本でも多くの飲食業がテイクアウトに切り替え、その情報がコロナフードアクションページなどでアップされています。

 

https://www.facebook.com/groups/222122232227596/ 飲食業への応援だけでなく、自分へのこころの栄養として、テイクアウトを活用してみるのもいいかも。

 

とにかく接触頻度を減らさないと!

 

一番、リスクを下げるのは買い物に行く頻度と混雑したスーパーなどの滞在時間を減らすこと。すでに3週間以上、自宅待機をしているニューヨーカーたちは毎日買い物になんて行ってません。もともと週末にストック用の食材をまとめ買いするのが当たり前なのかもしれませんが、2週間に一度、という人も。それくらい慎重になっています。

 

せめて買うものを事前に決めて、買うと決まってから食材を手に取る、滞在時間も減らし、長居はしない。そんな意識の転換が必要かも。

 

24時間営業のスーパーなら、誰も行かないような早朝4時、5時ごろに行く。実はこの時間帯って、私はちょくちょく行っているんです。インテリアの撮影前、小道具のフルーツや花などを買うのですが、始発前後のこの時間って棚卸しで新しい商品が次々と陳列される、つまり多くの人に触れられていないフレッシュな食材を選べばさらにリスクが軽減。

 

ま、気休めかもしれませんけれどね。それでも病は気から、ですから。

 

この緊急事態がすでに4週目にはいったNY。最初は断捨離や掃除なども頑張ったけれど、今は非常事態だから、生産性を上げることにこだわりすぎないほうがいい、というアドバスもありました。ゆっくりお風呂にはいったり、推理小説を読んだり、心と体の健康を第一に過ごすのがいいのかもしれませんね。

 

≪フリーエディター&ライター 間庭典子さんの他の記事をチェック!≫

 

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