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真矢ミキさん 自分ではなく、他人優先に。 意識を変えてみようと思っています

OTONA SALONE / 2020年4月22日 11時0分

昨年秋に情報番組の司会を終え、現在は舞台やドラマの出演が続く女優の真矢ミキさん。
この約5年間は、自身にとって大きな変化の時期だったという。
飛躍の予感を秘めた、今の「新たな心境」を語っていただいた。

50代になり
役の幅が広がった

「年齢を重ねるにつれ、さまざまなキャラクターの役が来るようになり、今、とっても楽しいんです」
そう言って、はつらつとした笑顔を見せた真矢ミキさん。華やかなプリントのブラウスに、シャープなパンツを颯爽と着こなしている。
「普段もほとんどパンツスタイルです。でも演じる役はスカート姿が多くて、一時期はタイトスカートばかりでしたね。警視正だったり教官だったりと、大きな組織の管理職を務めるバリバリのキャリアウーマン役が続きましたので」

 

そんな「仕事のできる女」という役の強いイメージは、年とともに変化していった。昨年の9月まで4年半、朝の情報番組に出演したことも大きいようだと本人は分析する。「生番組の司会ですから、素の自分がダダもれ状態だったと思うんですよ(笑)。それが影響してるんじゃないでしょうか。見ている方に『この人、演じていた役と違って、フツーなんだな』『スキがないイメージだったけど、そうでもないな』と気づいていただき、役の幅も広がった気がします」

 

撮影/富田眞光(vale.)

約5年前に「朝の情報番組の司会を」とオファーされたときは、気が進まなかったという。女優としてもっと他にやるべきことがあるのではないか、人生という旅において遠回りの道ではないかと思った。「でも実際に始めてみたら、すぐに気づきました。これは人として、そして演じる者として、見るべき景色ばかりの道のりなのだと。毎日、世の中のさまざまな人の思いや願いに触れることは、自分の心を耕すことでもありました」

 

昨年末の舞台『正しいオトナたち』では、本音をぶつけ合う2組の夫婦のひとりを演じた。今年は3月末のNHKドラマ「居酒屋兆治」で、無口な兆治を見守る妻の役を。複雑な心境の表現や、人情に通じた女性を演じる機会が増えている。「ここ数年のあいだに、私の中で何かが大きく変化したと感じています。とにかく、意識が自分ではなくて周囲の人に向かっているんです。人の言葉や生き方に、人生を豊かにするヒントが詰まっている気がして。自分自身を見つめることも大事ですけど、まだまだ周りから吸収するべきことは山のようにあります。ですから、まずは自意識のようなものは捨てて、仕事の現場に行ったなら、『ここで自分はどのように染まろう』『目の前のこの方は、どんなことに喜んでくれるのだろう』と考えるんです。特に、この1年ぐらいは、自分ではなく他人優先で考え、動いてみようと思っています。そうしたら何が見えるのか、とても楽しみです。自分の足跡や積み上げてきたものを振り返るのは、人生が終わる瞬間でいい。それまでは、謙虚に、ひたむきに日々を重ねていきたいと思っています」

 

気になる続きは発売中の『ゆうゆう』2020年5月号に掲載しております。是非、チェックしてみて下さい!

 

【プロフィール】

まや・みき●1964年、大阪府出身。95年に宝塚歌劇団の花組トップスターとなり、優れた舞台センスや現代感覚を発揮し、「宝塚の革命児」と呼ばれて人気を集める。退団後は女優として活躍。2015年から19年まで情報番組「ビビット」の司会を務め、朝の顔としてお茶の間でも親しまれる。連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系 木曜22時~)に販田聡子役としてレギュラー出演。 (近日放送予定)

 

撮影/富田眞光(vale.) スタイリング/佐々木敦子 ヘア&メイク/平 笑美子 取材・文/南寿律子

 

≪主婦の友社 ゆうゆう編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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