【40代編集長の婚活記#195】婚活歴3年半、40代独女が「捨てたモノ」
OTONA SALONE / 2020年4月29日 17時0分
40代の婚活は孤独な道のり。婚活歴3年半以上になるけれど、結婚の「け」の字も見えていないOTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)。婚活パーティ、バー婚活、個室婚活、紹介婚活など果敢に挑戦し続けている。
二度目の婚活アプリで手痛い再デビューを飾ったが、それにもめげず新たな男性とマッチングしたのだが……⁉ この物語は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
衝撃の捨てゼリフ!
婚活アプリは玉石混交、いろんな人がいるのだろう。知人で、婚活アプリで知り合い結婚した人もいるからきっと「玉」な出会いはあるはず
けれど、私がマッチングした猫好き男子・シリコンさん(48歳・バツイチ・IT企業勤務)は「石」だったのかもしれない。猫トークでは気が合ったんだけど、会ってもいないのに自宅へ誘うとか、それを断ったら
シリコン「何もったいぶってるんだ。40過ぎのオバサンのくせに」
彼との婚活は、キョーレツな捨てゼリフで幕を閉じた。
40女は、メンタル強し!
ええ、48歳ですからオバサンと思ってけっこうよ。でもオバサンだろうが何だろうがもったいぶって何がいけないというの。「命」に係わる問題かもしれないんだから。会ったことない人の家に行くだなんて!
腹立たしさのあとにやってきた「見る目のなさ」に一瞬落ち込んだのも束の間。40代、仕事でもプライベートでもいろんな修羅場をくぐり抜けた女はメンタルが強いのだ。しかも年々、強くなっているのを自分でも感じている。
怒涛の「いいね!」返しでマッチングし、最初に届いたメッセージが50歳の眼科医の男性。彼の名を「レンズさん」としよう。
レンズ「はじめまして。マッチングありがとうございます。まずは自己紹介を。僕は眼科医です。年内の開業をめざして準備をしているところです。その前に、パートナーが見つかったらいいなと思っています。これから、よろしくお願いいたします」
プロフィールをじっくり見る
50歳の眼科医、レンズさん……。どんな人だろう。勢いで「いいね!」返しをしたから、プロフィールなんてノールックだった。返信する前にレンズさんのことを理解する必要がある。じっくり見てみよう。
50歳で離婚歴あり、子供はナシ。家事への参加は積極的にしたいとある。
タバコは吸わない。ゴルフ、美術館巡りという趣味は一緒。
価値観でもいくつか一致するものがあった。
うん、なんかいいかも!あとはお互いの距離の詰め方が大事かな。マッチング後すぐに会いたいっていうタイプはご遠慮したい。言葉づかいもそうだけど、ココ、私にとってはかなり重要だわ。
レンズさんのプロフィールには、メッセージを重ねてから会いたいと書いてあった。
いきなり距離を縮めるタイプが苦手
共通の知人がいる「紹介」のパターンなら、初めましてで会うのは問題ない。だけど、婚活アプリに関しては共通の知人がいないからいきなり会うのは無理。
どのくらいメッセージを重ねてからっていうのは一概には言えないけど……。2年前くらいに婚活アプリで知り合ったメガネさんは、1カ月近くメッセージだけでやりとりしてから会ったものね。
よく考えたら、いきなり距離を縮めてくるタイプが苦手なんだわ。最初から馴れ馴れしいタイプは引いちゃうし、マウント取ってくる人も苦手だわ。
前からいってる「言葉遣い」は、つまり距離感の詰め方なんだな。
眼科医レンズさんに好感を持った点
何はともあれ、眼科医のレンズさん。プロフィール的にはフィーリングが合いそうだと思った。でも、それ以上に好感を持ったことがある。それはプロフィール写真のナチュラルな「笑顔」。
実は、婚活アプリに登録している男性の写真には「笑顔」をトップ画像にしている人が本当に少ない! 引きの写真で顔が不鮮明だったり、顔を隠していたり、しかめっ面だったりが多いのだ。そして笑顔だったとしてもちょっとうさん臭そうだったり……。
そんな中、眼科医レンズさんは、自然でさわやかな笑顔だった。ドクターだから写真に撮られ慣れてるのかな? でも自然な笑顔の男性って、私はホッとする。
レンズさん、いいかも。よし、メッセージを返信しよう!
自分らしい婚活コミュニケーション
アサミ「はじめまして。アサミと申します。マッチングありがとうございました」
まずはお礼の気持ちを伝える。
アサミ「私は出版社で編集の仕事をしています。ちょっとワーカホリックなところもありますが、楽しく仕事をしています。眼科のドクターなのですね。個人的なことですが、最近老眼を自覚しています(笑)」
まったく婚活的なアピールではない「老眼」ネタをいきなりぶち込んでみた。どんな反応が来るかしら?
婚活歴3年半、私は「もういいや」
3年半の婚活でわかってきたのだけれど、私はダメなところも含めて「素」を出して婚活することにした。
プロの婚活コンサルタントの方々は、こんなアドバイスはしないと思う。それに私もコレで結婚に至っているわけではないから、成功の秘訣だなんていうつもりは毛頭ない。
ただ、婚活をしている過程だって、自分の人生の時間。私はここ1年くらいで「どう時間を過ごすか」を大切にしている。飾った自分で婚活をして人生を過ごすのは、私には向いていないと気づいた。自分の「素」でいく。そのまんまの私でいたい。
婚活歴3年半以上、私は一般的な婚活のセオリーやアドバイスを捨てることにした。
婚活なのに「老眼話」どう来るか?
来たい服を着る。したいメイクをする。趣味も背伸びしないし、価値観も大きくは変わらないし、育ってきた家庭環境だって飾ったりできない。私は私、でしかない。
だから老眼も始まってることをそのまんま伝えて、レンズさんがどう反応するかをみたいと思った。
レンズ「こんにちは。アサミさん、48歳なんですね。それなら老眼が始まってるのは普通のことです。加齢によって水晶体の弾力が低下しますから、ピントを合わせにくくなるんです。最近はスマホの普及によってスマホ老眼なんて言葉もあって、30代後半から始まるかたも少なくないです。もちろん、僕も老眼です」
とてもまっとうな返信がきた。まるで眼科医に取材したかのように(笑)。
取材じゃなかった(笑)
アサミ「ありがとうございます。専門医に教えていただいて安心しました」
近眼で老眼なんです……と、もうちょっと老眼話を深堀りしたかったけど、取材でも診察でもなかった。
レンズ「いえいえ。アサミさん、面白いかたですね。いきなり老眼の話をされたのは初めてです」
面白い⁉ あら、うれしい言葉。たぶん私にとっては一番うれしいほめ言葉かもしれない。
アサミ「老眼ネタから始まってしまって失礼ではなかったでしょうか?」
レンズ「いえ、とんでもない。アサミさんのプロフィールを見て、笑顔が魅力的だなと思ったんです。明るい朗らかそうな女性だなと。でももう少しお若いと思ったので、老眼のお話がくるとは予想外でした。でもむしろ、親近感を覚えてよかったです」
レンズさん、好感度アップ!
お、レンズさん真っ当な大人! 同世代だしね! 老眼ネタがある意味よかったのかしら!
アサミ「実は私も、レンズさんのお写真にある、さわやかな笑顔にホッとしました。作り笑いじゃなく、自然な笑顔という印象だったので」
表情に対する価値観も、レンズさんと近いのかもしれない。もう少し知りたいな、レンズさんのこと。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」じゃないけれど、婚活アプリで怒涛の「いいね!」返しをしたことは悪くなかった気がする──。
おうち時間に、いかがでしょうか?
2016~2018年の「40代編集長の婚活記」を収録! おうち時間が長くなっているいま、婚活記の一気読みはいかがでしょうか!
『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活: 婚活して初めて気づいた、人生において大切な17のこと』
【お知らせ】
5/1(金)20時30分~ OTONA SALONE 編集長アサミ インスタライブを実施の予定です。アカウントは otona_salone ご覧いただける方はフォローお願いします!
トーク内容はいろいろ。ライブ中の質問は大歓迎! おうち時間を少しでも楽しんでいただけるものになったらと思っています。
【次回は5/6(水)17時の更新。お楽しみに!】
【前回はコチラ】
【40代編集長の婚活記#194】マジか! 40代独女が震撼した「男の本音」
≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
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