お肌がマスク荒れしている人へ。医師が実践する6つの「引き算」スキンケアは
OTONA SALONE / 2020年5月16日 16時0分
こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。
この連載では、人生100年時代の折り返し地点、50歳になる前にやめたい悪習慣についてお伝えしていきます。
人前に出る際は、マスク着用がマストな今こそ、肌再生のチャンスです。
【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#26】
40代の美容は、医学知識があっても難しいもの
引き算の美容法を取り入れたいと思っても、他人の目がある普段はなかなかできません。
人前でノーメイクなんて、20代にだってしたことがないのに、ましてや…。
汚いものはなるべく隠したい、そして盛りたいの精神で、ついついリキッドファンデーションをしっかり塗り、コンシーラでシミを隠して…と、ついつい重ね塗りしてしまいがちです。
リキッドファンデーションなど、液状のものは、パウダーと違い、界面活性剤を含むのが一般的です。界面活性剤は肌に負担をかける原因になってしまいます。
自粛中「落とす」ことを怠ってませんか?
そして、洗顔後には、化粧水、乳液、美容液、さらには目元用美容液を使うなど、何ステップもの基礎化粧品を重ねることを重視しがちでも、オフすることをどれほど熱心に行なっているでしょう。
塗り重ねたメイクをしっかりオフすることを怠ると、毛穴に汚れが蓄積してくすんだ肌に見える原因になってしまいます。
クレンジングと洗顔。
この基本をしっかりと行うことが、肌の美しさを保つ基本になりますが、なかなか、引き算をしっかりすることに意識がいきません。
他人と会う機会が減り、マスク着用で顔を隠せる今こそ、「引き算」美容を実践すべき時です。
引き算1・どれだけ短時間でも、外に出るなら絶対に「日焼け止め」はマスト
自宅にいる際は、スッピンで構わないとして、外出時はどう「引き算」しましょうか。
完全にノーガードでは、春の強い紫外線で光老化の原因になります。
免疫機能を維持する為に、太陽光に含まれる紫外線UVBを皮膚に浴びることでビタミンDを合成することは大切ですが、顔はガードしたいものです。
引き算2・日焼け止めは「中身」で選ぶといい
肌の負担を軽減する意味で選ぶのであれば、「紫外線撹乱剤」を使用した「ノンケミカル」のものを。
紫外線ブロック剤には、「紫外線吸着剤」と「紫外線撹乱剤」があります。
「紫外線吸着剤」は肌の負担になり、赤みやアレルギーを起こす場合があります。
「紫外線撹乱剤」もしくは「ノンケミカル」と表示された日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
因みに、私は、日焼け止め効果のあるノンケミカルのミネラルパウダーのみをはたいています。日焼け止めクリームだけよりは肌が綺麗に見えます。
人前に出る際にはカバー力もなく、これだけでは厳しいのですが、今の時期はへっちゃらです。
引き算3・軽いメイクの日も必ず「落とす」。ダブル洗顔で
そして、クレンジングと洗顔を意識して実践してみましょう。
メイクの油分を落とし、毛穴の角栓を防ぐには、「W洗顔不要」タイプより、クレンジング剤で油分を落とし、洗顔料でタンパク質やその他の汚れをオフするダブル洗顔する方が良いでしょう。
クレンジング剤は、クリーム状や乳液状のものが肌に負担をかけません。
洗顔料は、つっぱりを感じるものは控えて。泡だてネットを使って泡だてるか、フォーム状のものを選んで、肌の負担になる摩擦を起こさないようにしましょう。
引き算4・今こそ活用したい!「ホットタオル」クレンジング
余裕があれば、洗顔前にホットタオルを使って毛穴を開きましょう。
拭きとるタイプのクリーム状のクレンジング剤をまんべんなく肌に載せ、そこにホットタオルをオンします。
ホットタオルは、600Wのレンジで30秒程度。熱すぎたら少し覚ましてから顔に乗せます。3分程度で冷えてきますので、その後、クレンジング剤を優しく拭き取りましょう。
その後、洗顔を行います。
洗顔は、36度程度の人肌に。これが水分蒸発を防ぎながら、皮脂も程よく落とす適温です。
普段は面倒でも、家にいる時間が長い今こそ、実践して習慣化してみては?
引き算5・お肌にはたっぷりうるおいを。洗顔後は「保湿」
ここで、「肌断食」をしよう!と意気込んで、基礎化粧品を使わないと一気に乾燥がすすんでしまい、逆効果になります。
我々世代の水分保持力が減ったお肌には、あまりにも荒療治です。
洗顔後は、水分蒸発が進みますので、やはり保湿をしないことにはお肌のバリアを守ることはできません。無駄な感想は、肌のターンオーバーを乱す原因にもなりますから、無理はしないでおきましょう。
引き算6・過剰はやめる。ミニマムな基礎化粧品を
過剰なスキンケアは引き算して、シンプルにするのは、マルです。
特に、防腐剤や界面活性剤、石油系の着色料などを含む肌に負担をかける化粧品は控えて、なるべくシンプルでナチュラルなものを選びましょう。
私は、脂質でありながら水分を抱え込む働きがあるセラミド入りの化粧水のみを使っています。
これでは足りない方は、100%のホホバオイルやアルガンオイルをオンしてみて下さい。
加工アプリで写真を盛れてしまう時代ですが、やっぱりリアルに会ったときに若々しい肌を保ちたいものです。
おうち時間の長い今こそ、「引き算」美容を実践してみて下さいね。
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