【40代編集長の婚活記#205】恋に不器用な女が「告白したこと」
OTONA SALONE / 2020年7月8日 17時0分
40代の婚活を始めてまもなく4年。OTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)。この4年間で、婚活パーティ、婚活アプリ、紹介婚活、個室婚活はもちろん、誘われた会合は一人ででも参加するなど、果敢に挑戦してきたが、なかなか結果は出ない。
2度目の婚活アプリでマッチングしたのは、50歳の眼科医・レンズさん。ゴルフの練習デートに続いてフレンチのお店でランチデートとなったのだが……。この物語は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
早めの確認は大事かもしれない
味覚をはじめとした五感はわりと一致するし、ゴルフも一緒にできる。この先の人生を一緒に楽しむ点では共通する部分があるレンズさん。
仕事、運転免許、マナーなど、なにかと結婚相手に求めるチェック項目が多いけれど、出会ってから早めにこうした確認をするのは悪くない気がしてきた。ある意味、ストレートな性格?
そう思った私は、レンズさんが聞いてこないであろう自分のめんどくさい部分を、先にさらけ出したい気持ちになってきた。自分に正直でありたい。
「なんか違ったんだよね」
思えば、過去おつきあいした相手からフラれたときに言われたことがある。
「つき合っているうちに、なんか思ってたのと違ったんだよね」
「いつもなんだか悟っているようで、本音がよくわからない」
なんでそんなこと思うの? 私自身は基本的にオープンなつもりだし、つきあう前もつきあってからも変えていないつもりだった。なんか違うの“なんか”ってナニ!?
いまになってわかってきたこと
婚活を4年間やっていて、その“なんか”がちょっとわかってきた気がする。私は、オープンなつもりだったけれど「明確な言葉にしていなかった」のかもしれない。
例えば……。
好きなものは伝えるけれど、嫌いなものはあえて言わなかった。
お付き合いしている相手と、考え方や意見が違うなと思っても、あえて口にしなかった。
否定的な言葉を発したり、意見がぶつかるのがイヤだったのだ。「私が受け止めてしまえばいいこと、私がガマンすればいいから」と言葉を飲み込んでいた気がする。
「私が受け止めればいい」
だから、別れ際以外で恋人とケンカしたことがなかった。
平和主義といえば聞こえがいいかもしれないけれど、「嫌い」とか「イヤ」という言葉を飲み込んでいたのだから結局、本音を話していなかったんだな……。
好き・嫌いをストレートに話してくるレンズさんを見ていたら、私も好きなことだけじゃなく、嫌いなことも話してみたいと思った。
料理が嫌い、なワケではなくて
食事をしながらの会話は、自然な流れで料理のことになった。
レンズ「こう見えて、わりと料理は好きなんです。アサミさんは料理はお嫌いなのですか?」
アサミ「正確にいえば、料理が嫌いなわけじゃないんです」
料理が嫌い、料理が苦手……。婚活の初期からずっとそう言ってきた。婚活アプリのプロフィールにもそう書いていたから、ちゃんと読んでいるならレンズさんは私が料理が苦手な女性だと理解して会っている。
アサミ「実は『料理が好き』とか『料理をする』と発言すること自体が、イヤだったんだと思います」
レンズ「どういうことですか?」
料理をすると「言いたくない」理由
アサミ「けっこうめんどくさい話ですけど、いいですか(笑)?」
レンズ「いいですよ」
2回目デートでこんなめんどくさい会話って……と思いつつも、その先を考えたら早いうちに私のめんどくさい部分を知ってもらったほうがいい。
アサミ「私、子供の頃からずっと、男の子になりたかったんです」
レンズ「え?」
ずっと、男の子になりたかった!
アサミ「男の子に憧れたんです。女に生まれたことがイヤだったんです」
レンズ「なるほど」
アサミ「だから、女の子っぽいことが苦手な人間になろうと思ったんです」
レンズ「女の子っぽいことが苦手?」
アサミ「子供のころに、料理のお手伝いはしないと決めました。料理に興味がない女の子でいようと思って」
アサミ「家庭科の授業でも、調理実習なら試食だけしかやらずに遊んでたり、裁縫の授業ならまったく縫ったりせずにおしゃべりばかりして、あえて先生に怒られるようにしていました」
家庭かの授業は「あえて」怒られる
レンズ「家庭科の成績、大丈夫だったんですか?」
アサミ「裁縫の提出物は母にやってもらいました(苦笑)。でも筆記テストでは点数取っていたので成績は悪くはなかったです」
レンズ「あえて料理や裁縫をやらない、という選択をしたんですね」
アサミ「はい、そうです。社会人になって一人暮らしをするようになってからも、そのキャラを貫いてました。別に家で料理してるとかしてないとか、誰も見てないんですけど。ホントに料理しなかったんです」
レンズ「でも、いまはなさるんですよね?」
「嫌いなもの」をぶっちゃけトーク
アサミ「はい。43歳のときに月刊誌の編集部からそうじゃない部署に異動したら、ちょっと時間ができたんです。帰宅時間も早くなって、家で食事をする機会が増えたので……。健康面もありますし、料理するようになたんですよね。そしたら、大したものは作ってないですけど、人並みにはできたんですよね(笑)」
レンズ「婚活を始められてからは料理してたんじゃないですか。なんでまた、プロフィールにあえて料理が苦手だなんて書いていたんですか?」
アサミ「大嫌いだったんですよ」
レンズ「何がですか?」
アサミ「『男心を掴むには、まず胃袋を掴む』っていう考え方が」
2回目デートの男性に「嫌い」なものを話したなんて、人生で初めてかもしれない。レンズさんは私の言葉に何を思う──!?
編集長アサミのトークショー、Zoomで開催!
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【次回は7/15(水)17時の更新。お楽しみに!】
【前回はコチラ】
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