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「おススメ」を漢字で書くとどっち?意外に知らない使い分け

OTONA SALONE / 2020年8月10日 11時30分

「おススメ」のように、「すすめる」行為を一部かたかな表記する文が増えています。「すすめる」という言葉はすべて「進める」が語源です。でも、常用漢字では「勧める」と「薦める」のさらに2種類の漢字があります。皆さんは、しっかりと使い分けができますか?

では問題です。「この本、おススメ!」この「ススメ」は、「勧め」と「薦め」どちらでしょうか?

ヒント
それぞれの漢字が持つ意味を調べてみましょう。

『勧』……口々に声を合わせて、力づける様子をあらわした漢字。つよくすすめること。良いと思うことを人にするように誘うこと。

例 朝の運動を勧める。食後にデザートを勧める。

『薦』……良い点を伝え、人や物を取り上げてくれるように、いうこと。

例 委員長に〇〇さんを薦める。あの映画がお薦め。

微妙な違いが分かったでしょうか。

正解は……

こたえはこちら。「薦め」です。
例えば本の場合、本を読む行為、つまり読書自体をすすめる場合は「勧め」となります。
読書という行為に「勧誘」していると考えると分かりやすいかも。

そして、本を読む行為ではなく、特定の「ある本」を特別にすすめる場合は「薦め」となります。
特別にその本を「推薦」していると考えると分かりやすいでしょう。

この例文の場合は、ある特定の本を指しているので「薦め」となるのです。

「勧誘」か「推薦」か。その漢字を使った熟語を思い出すと良いですね!
もう一度それぞれの例文を出しますよ。

「勧誘」の意味の「ススメ」

  • 朝の運動を勧める。
  • 食後にデザートを勧める。

「推薦」の意味の「ススメ」

  • 委員長に〇〇さんを薦める。
  • あの映画がお薦め。

 

もう分かりましたね。「どっちかな?」と思った場合は、その行為が「勧誘」なのか「推薦」なのか考えてみましょう。

参考:学研「新レインボー小学漢字辞典」

 

≪国語教師・文章コンサルタント・文章力養成コーチ 松嶋有香さんの他の記事をチェック!≫

 

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