【40代編集長の婚活記#217】59歳、会社役員の男性と婚活アプリで出会ってみた
OTONA SALONE / 2020年9月30日 17時0分
40代の婚活は、果てしなく続く。OTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)は婚活歴4年、婚活で出会った相手は100人以上。いまだにゴールは見えない。
婚活パーティ、婚活アプリ、個室婚活、知人の紹介などで数々の出会いとデートを重ねてきたけれど、すべて玉砕。けれども立ち止まっているヒマはない。新たな出会いを求めて再スタートをきったのだが……。この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
いままでと目線を変えてみよう
ターゲットを変えてみよう。そう思った。
ここ最近お会いしていたのは年齢にして±5歳と、比較的年齢差のない男性ばかり。そのほうが話が合うような気がしていた。でも、誰とも長続きしないのだからターゲットを変えてみることにしよう。
そんなとき、思い出した。少し前に会った知人の話。
40代後半、未婚・独身だったときに、近所の行きつけのお店で知り合った60歳くらいの男性(前妻と死別)と結婚した女性のことだ。知り合ったときは年齢差がある相手、ましてや60歳くらいの男性とは話が合わない気がしてあまり興味がなかったらしい。
けれど、男性からの積極的なアプローチや共通の趣味、度量の広さや穏やかさにだんだんと惹かれて結婚に至ったという。
過去に会った10歳以上年上の男性
そんなとき、婚活アプリで「いいね!」をくれたなかの一人に59歳の男性がいた。白髪まじりのグレーヘア。穏やかそうな表情。長身。上場企業の役員。食べることが好き。趣味・ゴルフ。そして、死別されたとあった。ロマンスグレーの髪をしているから「ロマンさん」としよう。
10歳以上年上の男性といえば、3人目の婚活デートのお相手・ホワイトさん(#29 40代、非モテな独女が「婚活」を始めてわかったこと)以来だわ。
あのときホワイトさんと上手くいかなかったのはどうしてだっけ? あ、タバコ問題だったわ(苦笑)。私がにおいに敏感で、苦手なにおいがすると呼吸困難になるから……。
もう1人、10歳以上年上の男性
10歳以上年上の男性をNGとしていたわけでもない。ホワイトさん以外にもいる。
個室婚活で会った大学教授のシルバーさんは、当時68歳。(#105 どこまでアリ? 結婚相手との「年齢差」について)
シルバーさんは物腰が柔らかで、知的で、聞き上手で。60歳以上はちょっと違うかなと思っていたけど、彼と会ってなんだか「年齢」なんてどうでもいい気がしたし、実は私からはまた会ってみたいお相手として「◯」をつけたのだった。
しかし、彼からは「◯」がつかず、マッチングしなかったけど……ハハハ(苦笑)。
ロマンさん、どんな人?
改めて、59歳の会社役員・ロマンさんのプロフィールをじっくり見てみる。
写真から受ける印象は穏やかで優しそう。美味しそうな肉の写真、天ぷらの写真、パリのエッフェル塔やニューヨークのメトロポリタン美術館の写真も載っている。プライベートで行った場所なのかな?
上場企業の役員とあるから、仕事もちゃんとしている人だろう。食べることが好きというのもいい。食べることを一緒に楽しめる相手って大事だし。ゴルフという共通の趣味があるのもいい。
大事なポイントもチェック
結婚歴には死別とあり、子供と同居とある。以前デートしたメガネさんみたいに子供との同居を隠さないところは好感。それに59歳という年齢なら、たとえ40歳のときの子供でも19歳だしね。
プロフィールを読むとタバコは吸わないと書いてある。むしろ、タバコを吸う女性もごめんなさいとある。ということは、タバコ問題は生じない。
そして今回はロマンさんから「いいね!」が届いているわけだから、私が「いいね!」返しをしたらマッチングするわけで!
……ということで、早速ロマンさんに「いいね!」を返してみた。
ロマンさんからの初メッセージ
「いいね!」返しをしてしばらく経ったとき、ロマンさんからメッセージが届いた。
ロマン「はじめまして。マッチングありがとうございます。ロマンといいます。
59歳で会社役員をつとめております。妻とは5年前に死別し、息子が2人いますが、長男は社会人として独立、次男は大学生。いまは次男と二人暮らしです。
もうすぐ2人とも巣立っていくので、そろそろ自分自身の今後の人生を考え、一緒に穏やかに年を重ねていけるパートナーを探したいと思いました。
アサミさんは、しっかりとご自分を持っていて、日々を楽しんでいらっしゃる女性という印象を受けました。メッセージを交換しながら、少しずつお互いを知っていけたらと思っています。よろしくお願いいたします」
とても丁寧な自己紹介。ご自身の状況を伝えつつ、今後どうしたいのか、また私に対する印象も伝えている。好印象の初回メッセージだった。
言葉遣いって、重要!
婚活を続けて4年、いままでいろいろなメッセージをいただいた。それでわかったのは、私にとって「言葉遣いはすごく重要」ということ。
例えば、1~2回しか会ったことなかったり、メッセージ交換しかしてなかったりするのに、タメ口になるのは苦手。コミュニケーションを深めてからではないと、私自身もタメ口を使えない。
1回しか会っていないのにデートの約束をした瞬間に「オッケー♪ じゃ、来週土曜日ね」と送ってきて、「これからシャワーあびて、フフーン♪」みたいなメッセージが突然送られてきたときはなんかイラッとした。
まだ会ったことない相手とお酒についてのやりとりをしていて、私がお酒は好きだけど2~3杯で酔っ払ってしまうことを伝えたら「じゃ、もっと飲ませてみたいね」と送られてきたときはドン引きした。
これまた会ったことない相手と、10数回メッセージ交換したあと「お前はさ……」と“お前呼ばわり”されたときは、上から目線に不快を感じた。
「お前」ってどう思いますか?
突然ですが、アンケートです。「お前」といわれることに対してどう思いますか?
A 不快
B 親しい間柄でなければ不快
C 目下の相手からだと不快
D 気にならない
E むしろ嬉しい
私自身はAの不快ですが、捉え方は人それぞれです。アンケートの回答はこちらへお願いします!
お前とは、「前」に「御(お)」がついた言葉で、元々は神仏や貴人に対して使うもの。敬意の強い語として上位者に対して用いられていたけれども、江戸時代の中期から後期頃から、同等もしくは下位者に対して用いられるようになったとか。
……話は本題のロマンさんに戻って。
「言葉」は人をあらわすと思う
もちろん、私の言葉遣いが常に品行方正なわけではない。
タメ口で話す相手もいるし、気のおけない相手とのときは爆弾発言もする。けれど、まだ会ったことのない相手や知り合って間もない相手とのコミュニケーションでは、言葉遣いは丁寧にしている。それは、私なりの相手への接し方のあらわれでもある。
だから、知り合ってすぐの段階でどんな言葉遣いをするかは、逆に相手が自分に対してどう見ているかをあらわすと思っている。
その点、ロマンさんの初回メッセージはとても好印象だった。
ロマンさんへ返信する
アサミ「はじめまして。こちらこそマッチングありがとうございます。アサミと申します。48歳、出版社で編集の仕事をしています。私も、これからの人生、お互いを尊重しながら、楽しく過ごせる方と出会いたいと思っています。
ロマンさんとは食べることが好きだったり、趣味のゴルフなどが共通していたので、お話が合うかなと思いました。これからよろしくお願いいたします」
ドキドキしながら返信メッセージを送った。
男性とのメッセージ交換はこの4年間、相当経験してきたけれど、初めて送るときはやっぱり緊張する。相手がどんなふうに思うかな? 返信くるかな? 冷やかしじゃないかな? とか。
すると、ロマンさんからさらなる返信はすぐに届いた──。
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【40代編集長の婚活記#216】婚活歴4年、フラれ続けた40代独女の選択は?
【「婚活記」の過去記事一覧はコチラ】
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