【40代編集長の婚活記#218】この流れはもしかして!? 40代こじらせ独女の赤っ恥
OTONA SALONE / 2020年10月7日 17時0分
まったくもって終わりが見えない、40代の婚活。OTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)は婚活歴4年、婚活で出会った相手は100人以上。
婚活パーティ、婚活アプリ、個室婚活、知人の紹介などで数々の出会いとデートを重ねてきたけれど、なかなか恋人にまでは至らない。新たな出会いを求めて再スタート。11歳年上の59歳・ロマンさんと婚活アプリでマッチングしたのだが──。この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
ロマンさんへ返信する
マッチングして早々に、ロマンさんからメッセージが届いた。
婚活アプリに書いているプロフィールやメッセージによると、ロマンさんは59歳で上場企業の会社役員、奥様と死別。息子は2人で、長男は社会人、次男は大学生。都内で次男と同居している。
グレイヘアで、穏やかで優しそう、かつ余裕がありそうな雰囲気に感じる。食べることが好き、趣味はゴルフという、私との共通点がある。掲載している写真などを見ると、海外旅行などもお好きな印象だ。
何より好印象だったのは、メッセージの言葉遣いがていねいだったこと。婚活をして改めて言葉遣いの重要性を感じている。
59歳、会社役員のロマンさん
でもまぁ、初回のメッセージは比較的みなさんていねいか。婚活アプリを通じて出会った男性は、メガネさん、レンズさんときてロマンさんが3人目だけれど、みなさんちゃんとしていた。大人だものね……。
アサミ「はじめまして。こちらこそマッチングありがとうございます。アサミと申します。48歳、出版社で編集の仕事をしています。私も、これからの人生、お互いを尊重しながら、楽しく過ごせる方と出会いたいと思っています。
ロマンさんとは食べることが好きだったり、趣味のゴルフなどが共通していたので、お話が合うかなと思いました。これからよろしくお願いいたします」
ドキドキしながら返信メッセージを送ると、ロマンさんからさらなる返信はすぐに届いた。
メッセージ交換、始まる
ロマン「ご返信ありがとうございます。編集のお仕事をされているとのこと。しっかりとキャリアを積んでいらっしゃるのですね。身近に編集のお仕事をしている方がいないのですが、とてもお忙しいお仕事なのではと想像しますが、いかがでしょうか?」
どういう会話から始まるかなと思っていたけれど、仕事の話から入ってきたか。なるほど。
アサミ「忙しい仕事……なのだと思うのですが、この職業しかやっていないので、これが当たり前だと思ってずっとやっています。それに、もっとお忙しい職業もあると思いますし。20代の頃は仕事の要領も悪かったので徹夜なんてことも日常茶飯事でしたが、その頃からくらべたら週末は休んでおります!」
ロマン「徹夜でお仕事! それは大変でいらっしゃいましたね。でも、やりがいのあるお仕事だから続けていらっしゃるのでしょうね。僕はデベロッパー業界で働いています。都市開発や街の再開発事業、リゾート開発などをやっています。リゾート開発に関連して、長いこと海外赴任をしていました」
海外住まいに憧れる!
おぉ、グローバルなかたなのね。俄然、興味! いいなぁ。私が経験していないこと、たくさん経験しているのだろうな。
アサミ「興味深いお仕事ですね。まったく違う業界なので、いろいろと教えていただきたいです。海外赴任はどちらだったのでしょうか?」
ロマン「タイ、ベトナム、一番最近はインドネシアです。2年前まで足掛け10年ほど海外赴任していたので、実はちょっと日本に疎いかもしれません」
アサミ「素敵ですね! 私は日本にしか住んだことがないので、うらやましいです。一度、海外に住んでみたいという願望はあります」
実はここ数年、リアルに思っている。いつになるかわからないけれど、人生で一度でいいから海外に住んでみたいのだ。どこの国とは決めていないけれど。人生100年時代だし、50代で海外留学なんていう人生も面白いかなと。
会話のテーマは海外のことへ
ロマン「海外に住んでみることはとてもいい経験だと思います。それぞれの国の文化を感じることができますし、逆に日本の素晴らしさも再確認しました。アサミさんは、タイやベトナム、インドネシアには行かれたことはありますか?」
アサミ「タイとベトナムへは行ったことあります。タイはバンコクとプーケット、ベトナムはホーチミンとハノイへ。インドネシアは行ってみたいと思いながら、まだ行ったことないんです。ロマンさんご自身は、その3カ国の中でどこが一番暮らしやすかったですか?」
ロマン「甲乙つけがたいですね。それぞれ良かったです。インドネシアだけは家族を伴わず単身赴任だったのですが、それでも楽しく過ごせたのは親切であたたかい人柄の方が多かったからでしょうか」
なんか、いいなぁ。
メッセージの言葉遣いも丁寧で好印象だったけれど、なんていうか「すぐに会いましょう」みたいなガツガツした感じはないし、仕事や海外赴任での経験などから知性を感じる。11歳年上の余裕って、こういうところに表れるのかな。
59歳・ロマンさん、大人の余裕感!
初回のメッセージ交換は仕事、海外のことに終始して終わった。その日、最後のメッセージには「また折々にご連絡させていただいてよろしいでしょうか。本日はありがとうございました」といったことも書いてあり、ロマンさんの気遣いが感じられた。
丁寧で知的で、余裕のある男性、というのがロマンさんの第一印象だった。
11歳年上だったり、会社役員という立場だったりすると、人によっては尊大な印象を与えることがあるけれど、ロマンさんからは微塵も感じられなかった。むしろ腰が低いというか。
奥様とは死別とあったけれど……なんとなく、素敵なご夫婦の関係だったのではないかなと妄想してしまった。
ロマンさん、素敵な人かも
次にロマンさんからメッセージが届いたのは、3日後の夜だった。
ロマン「こんばんは。お元気でいらっしゃいますか? 今日はちょっと肌寒い日でしたね」
アサミ「こんばんは。はい、元気にしています。急に寒くなってきましたね。健康のためにも、身体を温めることが大切な季節ですね」
ロマン「まさにそうですね。温かいものが食べたくなってしまって、今夜は仕事帰りに同僚とうどんすきの店に行ってきました。アサミさんは平日の夕食はどうしていらっしゃるのですか? お仕事柄、外食が多いのでしょうか?」
アサミ「平日は外食と自炊が半々くらいです。外食といっても、コンビニで買ってきたものをオフィスで食べるみたいなことが多いので、いまの表現でいえば中食ですね」
ロマン「それは大変そうです。栄養バランスが偏ってしまわないようにお気をつけください。自炊もなさるんですね。どんなものを作られるのですか?」
やっぱりキタ、料理バナシ!
料理バナシがキタ──! 婚活ではわりと定番よね。最近料理は好きになったけど……婚活で料理アピールするの嫌いだからまだそれは言わないことにしよう。
アサミ「正直、料理が苦手なほうなのでたいしたものは作れません! 忙しいときはパスタとかお蕎麦、うどんみたいに麺類が増えます。あとはササッとできる炒めものとか」
ロマン「僕も平日はそんな感じです。料理はわりと好きなので、休日はいろいろ作りますよ。インドネシアに住んでいたときに地元のかたにも教えてもらって、ナシゴレンとかソト、ガドガド、サテとか。東南アジアでよく使われる調味料も日本で手に入るようになったので、それがあればすぐにインドネシア料理っぽく仕上がります」
わー、すごい! 60歳前後の男性って“男子厨房に入らず”系な人が多い印象だから、女性の料理できる度を探ってきたのかと思ったけど……。ロマンさんは確実に私より料理上手だわ! 女性に料理を期待する系じゃなさそう。
料理好きな男性、いい!
アサミ「インドネシア料理を作られるなんて、すごいですね! しかも地元のかたから教わったなんて本格的です。料理お好きなのですか。素敵ですね」
ロマン「料理をすること自体が楽しいのと、食べることが好きだからですかね。食いしん坊なんですよ。最近は控えめにしていますが、外食のお店を開拓するのも好きですし」
アサミ「外食されるのはどのあたりのエリアによく行かれるのですか?」
ロマン「銀座や日本橋、六本木、恵比寿……いろいろ行きますよ。ディープなところでは中野、高円寺、新大久保なんかも行きます。わりと広範囲なほうかもしれません」
これはもしや、お誘いか!?
すっかりロマンさんの会話の流れに乗ってしまったが、これは食事のお誘いパターンが来そうな予感!? でもまだメッセージ交換して2回目だし、ロマンさんの印象は悪くないけど……まだちょっとなぁ。
と、勝手に思っていたけれど、ロマンさんとの2回目メッセージはそのあと自然な流れで終了した。「夜も遅くなってきましたので、これにて失礼します。おやすみなさい」という言葉を最後に。
あれ? 肩透かし? むしろ私ったらお誘いがあるかもなんて、何を期待してるんだ。あぁ、我ながら自分の妄想が恥ずかしい(苦笑)。お誘いもなくサラリと終わったロマンさんとの2回目メッセージに、逆に好感をいだいたのだった。
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【前回はコチラ】
【40代編集長の婚活記#217】59歳、会社役員の男性と婚活アプリで出会ってみた
【「婚活記」の過去記事一覧はコチラ】
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