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【岩井志麻子】人間関係に悩む人が「言葉よりも大切」にしたほうがいいこと

OTONA SALONE / 2020年11月17日 21時0分

身も蓋もないこといってしまうけど、言葉で傷ついたの傷つけただのって、つまるところ「何をいったか、何をいわれたか」ではなく、「誰がいったか、誰にいわれたか」だ。

その言葉は「誰が」いったのか

友達の艶子(それっぽい仮名)はエロっぽい熟女で、男友達も多いんだが。

当然ながら艶子も①エロい関係にある男、②単なる友達でしかない男、③わりとウザいんだけど仕事関係やいろんなしがらみがあって愛想をしなきゃならん男、と何種類かいる。先日も、「〇山と×川がウザい」とムッツリしてた。彼らは、③グループの男達だ。

「先日、①の黒光(ややエロな仮名)とケンカして、気まずくなったの。いつも二人で行く店に私が来なかったって、〇山が見てたのね。〇山ったら、黒光本人に聞いてケンカしたの知ったわけ。んで、自分にワンチャンあるかな、なんて期待したんでしょ。
『昨夜、あの店に行ったら艶子さんがいなくて寂しかった』なんてLINEしてきた。うっざー。そんなこといわれて私が〇山に『聞いてよ、慰めてよ』となるわけないだろ。こっちから何かいうまで、お前はただ黙ってろっての。そしたらワンチャンあったかもよ」

さらに艶子、その件とは関係なく×川にもイラついていたのは、Zoomでの会議の真っ最中に、しょうもない私用で電話をかけて来たというのだ。

「×川ってなんかいつも、間が悪い、タイミングが悪いんだよね」

 

同じことを「好きな相手」にいわれたら

しかし私は知っている。同じくZoomでの会議の最中に黒光が電話してきたときは、「あいつとはテレパシーでつながってんのかな。でも覗きをされたみたいで、キャッ」
なんて、ネタにしてのろけてたし。〇山と同じ内容のラインを送ってきた、狙っている色男に対しては、私のこと気になるのね、乗り換えちゃおうかな、とウキウキしていた。

じゃあ、言葉に気をつけても相手に好かれてないと、何いってもムダか。といわれれば、正直うなずかざるを得ない。とはいえ、永遠に相手の気持ちが変わらないこともない。
艶子だって黒光を放り色男に興味なくし、〇山や×川を好きになる日が来るかもしれない。そしたら腹立つことをいう奴らは前者に変わり、後者はいいことをいう人達になる。

だから言葉に気を付けるのもいいが、とりあえず好かれなくても、少なくとも嫌われる相手にはならないでおくこと。言葉ではなく、相手を尊重する態度を見せておけばいい。

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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