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【動物漢字】「かいぐ」ではありません!「海狗」は何と読む?

OTONA SALONE / 2020年11月19日 20時0分

普段はカタカナやひらがなで表記されることが多い動物の漢字。漢字で書くときに「海」がつく動物も多くいます。海の生き物だということは想像できますが、「何のことだろう?」となることも案外ありますよね。

そこで本記事では、海の動物の漢字を出題します!

「海狗」は何の動物でしょうか?

「狗」という字は「天狗(てんぐ)」という単語で使われますよね。

そう考えると、「海狗」の「狗」も「ぐ」と読んでしまいそうですが、「かいぐ」ではありません。

「狗」という字の音読みは「ク」です。

「天狗」で使われるときは「ク」が濁っているのですね。

「海狗」は「かいく」と読むこともできます。

「かいく」はこの動物の別名です。

しかし、もっとポピュラーな名前の読み方があります。

正解はこちらです。

「オットセイ」です。

「狗」という字は、「ク」という音読みのほかに、「いぬ」という訓読みがあります。

意味は、「犬」と同じですが、「犬」がイヌ全般を表すのに対し、「狗」は小さな犬を表します。

「海狗」と書いてオットセイと読むのは、漢名である「海狗」にそのまま音を当てたものです。

オットセイやアザラシ、アシカなどの鰭脚類の動物は「海の犬」と言われることがあるほど、表情や仕草にどこかワンコっぽさがありますよね。

特に、丸い体でコロコロと転がる様子は、小犬っぽく見えたのかもしれません。

また、「海狗腎(かいくじん)」という漢方薬は、オットセイの陰茎および睾丸を乾燥させたものです。

 

次の問題は、「海」という字が入っていませんが、やはり海の動物です。

「膃肭臍」は何と読むでしょうか?

どれも見慣れない漢字ばかりですよね。

「膃」は「オツ」という読みをします。「肭」は「ドツ」と読みます。

「膃肭」は「オツドツ」と読み、「肥えてやわらかい」という意味です。

そして、「臍」は「へそ」です。「セイ」という読み方もあります。

「オツドツ」と「セイ」を合わせると・・・まさか、これも?

正解はこちらです。

「オットセイ」です。

オットセイには、「膃肭臍」と「海狗」の二通りの書き方があります。

「肥えてやわらかい」という意味の「膃肭」が、オットセイの姿をよく表していますね。

もとはアイヌ語で「オンネプ」と呼ばれていましたが、中国に入った際に「膃肭(オツドツ)」と音訳されました。

では、「臍」は何なのでしょうか。

実は、「膃肭臍」はもともとは漢方薬の名前でした。「海狗腎」と同じもので、オットセイの陰茎や睾丸を乾燥させたものです。陰部がヘソに近いことから、この薬を「膃肭臍(オツドツセイ)」と呼んだのです。

日本にこの薬が入ってきてオットセイと呼ばれ、さらに動物もその名前で呼ばれるようになったそうです。

参考:語源由来辞典

 

≪ヘルスケアライター 青柳彩子さんの他の記事をチェック!≫

 

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