40代女性の薄毛、白髪、ボリューム減…その原因と改善方法は?【中医学】
OTONA SALONE / 2020年12月1日 7時30分
こんにちは、神戸市垂水区にある漢方薬店「CoCo美漢方」の田中友也です。鍼灸師、国際中医専門員の資格を取り、日々、薬店と鍼灸院で皆さんの健康相談に乗っています。
コロナ禍では自由も減り、ストレスも多く、体調を崩す人も多かったと思います。その影響もあり、髪の毛のトラブルのご相談も急増しました。今回は髪の毛と中医学の関係についてお話ししたいと思います。
中医学・漢方は髪の毛は「血が十分に巡っていること」で保たれる
抜け毛、髪の毛のパサつき、薄毛…など一人ひとり違った髪の毛のお悩みを抱えていると思います。
こうしたトラブルを改善するためにも外側のケアだけでなく、内側から対策をとりましょう。
中医学では髪の毛を血の余り『血余(けつよ)』と言い、血が十分にあって、体内をスムーズに巡っていれば、髪の毛も健康に健やかに保つことが出来ると考えます。
また、髪は『腎の華』とも言われ、生命エネルギーの根本である腎の精が充実していれば、コシがあり丈夫な髪の毛が育つと考えられています。
おでこから薄くなった人、パサつく白髪は「気血両虚」タイプ
■髪の毛の特徴
・おでこから薄毛が目立つ
・髪の毛が細くなった
・白髪が多い
・髪がパサつく
■一緒に見られる体の症状
貧血、めまい、疲労感、息切れ、食欲低下、情緒不安定、不眠、不安感、肌の乾燥、生理不順など
気と血は仲が良いので、どちらかが不足するとつられてもう片方も不足しやすいです。特に生理がある女性はほとんどの人が血虚といっても過言ではないです。
さらに睡眠不足、PCやスマホ、テレビ、ゲームなどで目を使いすぎる、色々な事を考えすぎる、過度な疲れやストレスなど血を消耗する生活習慣を送っているとさらに血の不足を招いてしまいます。
■オススメの食材
ナツメ、くこの実、ぶどう、いちご、トマト、人参、小豆など赤い食材。
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、牡蠣、ヒジキなど黒い食材。
ほうれん草や小松菜など色の濃い野菜、レバー。
夜更かしや過度なダイエット、目を酷使する、いつまでもダラダラ考えるなどは避けましょう。
寝ている間に質の高い血は造られます。
まずはしっかり睡眠時間を確保しましょう!
オススメのツボ:血海(けっかい)
場所:膝のお皿の上、内側の角から指3本分上がったところ
「血海」の「血」は血液や血流のこと、「海」は大量に集まる場所という意味で、血に関係する病気を改善するツボだと言われます。
血の不足した「血虚さん」、血の流れが悪い「瘀血さん」といった婦人科系の症状に効果的なツボです。
痛気持ち良い強さで押しましょうね。
頭頂部から薄くなった人、ボリューム減は腎虚タイプ
■髪の毛の特徴
・頭頂部から薄くなる
・抜け毛が細い
・髪のボリュームが少ない
・髪のコシがない
・白髪が多い
■一緒に見られる体の症状
物忘れが多い、聴力低下、耳鳴り、めまい、足腰がだるい、腰痛、頻尿、生殖器系などのトラブルなど
『腎の華は髪』と言われるように、腎の状態は髪の毛に非常に反映されます。
特に腎の精と言われる生命エネルギーは、両親からもらったものを日々消耗していきます。
そのため、腎の生命エネルギー不足の腎虚は少なからず、みんなに平等に訪れます。
そこに暴飲暴食や不摂生、夜更かし、過度なストレスや疲れ、性生活などがあるとより早く腎の精を消耗することに繋がり、若くからの薄毛や白髪、ボリュームが減ったりします。
周りよりいつも老けて見られる。も1つの腎の精の充実度を見る基準になります。
■オススメの食材
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、牡蠣、ヒジキなど黒い食材。
イカやホタテ、海藻、昆布、エビ、なまこなどミネラルが豊富で塩辛い鹹味(かんみ)の食材。
ニラやニンニク、生姜、ラム肉、紅茶などの体を温める食材やクルミやナッツ類、松の実、クコの実などを積極的に摂りましょう!
過度な疲れやストレス、慌しい予定など体力的にも、気持ち的にも余裕のない生活を送らず、少しゆとりのある生活を送りましょう!
そして「冷え」は腎の大敵です。
特に冬は生足や薄着などで体を冷やさずに、冷えた日はお鍋を食べたり、お風呂にゆっくりつかったりして体を芯から温めましょう!
オススメのツボ:湧泉(ゆうせん)
場所:足の指を曲げたとき、足の裏にできるくぼみにあるツボ
生命エネルギーが「泉」のように「湧」き出るという名のツボ「湧泉」。
生命力や生殖を司る最も大切なツボと言われています。
両手の親指を重ねてグーっと気持ち良い強さで押しましょう。
普段から青竹踏みやゴルフボールやテニスボールをコロコロ足裏で転がして刺激するのもオススメです。
他にもストレスが原因の場合や女性だと出産を気に髪質や抜け毛などが一時的に増える場合もあります。
髪の毛のトラブルは一朝一夕では改善しない場合もあります。
しかし、コツコツ養生を続けてもらうと少しずつでも変わってくる場合も多いと思います。
無理せず、毎日続けることを意識して髪の毛のトラブルに取り組んでいきましょう!
8月26日に新しい書籍「おうち養生」が発売され、この度第3班の重版になりました!
ひとえに皆様のおかげだと思います。ありがとうございます。
一人でも多くの人に、おうちで出来る、今日からできる簡単な養生法を中心にツボや食養生、メンタルの養生など100の項目を盛りだくさん載せましたこの本が届きますように。
あなたの不調によりそった養生法がきっと見つかる。
そんな一家に1冊の本になっていると思います。
東洋医学の知恵をおうち時間のお供やご自身、ご家族、大切な人の健康管理に、養生にぜひ。
≪国際中医師、鍼灸師、CoCo美漢方 田中友也さんの他の記事をチェック!≫
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