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太田光、あの意外な「カンチガイ発言」で浮かび上がるオトコの病巣

OTONA SALONE / 2020年11月27日 21時0分

コメンテーターを務めていた「グッとラック!」(TBS系)の突然の降板、所属事務所からの契約解除。「ボートレース プレミア」(TOKYO MX)の出演見合わせ。

 

小林麻耶を取り巻く仕事の環境は、どんどん厳しくなっています。事実上の芸能界追放なんていうネット記事がありましたが、美内すずえセンセイの「ガラスの仮面」(白泉社)の姫川亜弓のごとく、髪をアンモナイトのように巻いて大きなリボンをつけ、ばあやの入れたクィーンメリーを飲みながら、私は白目になってこうつぶやいてしまうのです。

 

マヤ、あなたはこんなことでダメになる子じゃなくてよ。

 

彼女たちはいったい何を背負わされているのか?

 

今すぐには無理でしょうし、不必要に激昂するクセがある(思考がゆがんでいる)のを直すために、カウンセリングにも行った方がいいと思います。でも、仕事はあります。テレビには不安定なキャラというのも必要ですし、スピリチュアル系のカウンセラーになってもいい。子どもを産んで路線変更するのもアリでしょう。

今は、ちょっと人生のツケを払っている時期と思えばいいのではないでしょうか。

 

よく、飲み屋さんで「ツケといてね」などと言いますが、これは文字通り「後で払う」という意味です。人生にもツケはあり、いつかはわからないけれど、払わなければいけない。その時期は人それぞれではないでしょうか。

 

元フジテレビ・高橋真麻が苦しみまくった「親のコネ疑惑」

 

たとえば、フリーアナウンサー・高橋真麻。フジテレビアナウンサーからフリーとなり、今ではお母さんとなって、情報番組でコメンテーターを務めています。フリーになって成功した数少ない人でしょう。

 

その真麻がフジテレビに入社したとき、激しいバッシングにさらされたことをご存じでしょうか。

 

真麻が入社したころのフジテレビ女子アナには、美のタイトル保持者かお嬢さま育ちという“伝統”がありました。女子アナブームの立役者・河野景子は「ミス・ソフィア」ですし、中村江里子は銀座の老舗楽器店、十字屋のお嬢さまです。

 

真麻は、大物俳優・高橋英樹のひとり娘ですから、お嬢さま派に所属するわけですが、ネットでコネ入社ではないかと疑われた。フジテレビはもともと有名人の係累を多く採用する企業ですし、民間企業なわけですから、縁故採用があっても悪いことではない。

 

ネットに「真麻のせいで、きれいな女子アナがひとり入社できなかった。楽しみが減った」と書いてあるのをみたことがありましたが、結局そこだと思うのです。真麻の見た目がフジテレビっぽくなかったから、「コネじゃないか」と言われたわけです。

 

「いじり」を越えて「いじめ寸前」…真麻の陥ったループ

 

コネ入社の疑いをはらすためでしょうか、真麻はがんがんいじられた。

 

「みなさんのおかげです」では、とんねるず・石橋貴明に一斗缶で殴られ、熱湯をかけられていた。スタジオには父親である高橋英樹もいて、殴られる真麻をみて手を叩いて笑っている。

 

英樹が笑っていることで、「これはお遊びであり、いじめではないんですよ。だから、親である私も笑ってみているんです」というエクスキューズになったわけですが、愛娘があんなことされてつらかったのではないかと思います。

 

「中居正広のキンスマスペシャル」(TBS系)に出演した真麻は、こんな話もしていました。

 

観覧者のいる番組では、女子アナがスタジオに入ると「かわいい」という言葉がかかる。けれど、自分にはかからない。「かわいいと言われないなら、細いと言われたい」と思ってダイエットに励んだどころ、ラーメンの麵2本しか食べられなくなってしまったこともあったそうです。

 

なんども言いますが、フジテレビは民間企業ですから、コネ入社は悪くありません。ただ、「親の力で会社に優遇されている」というイメージがつかないように、上記のようなしなくてもいい苦労をさせられた。これを私は人生のツケと呼んでいます。

 

人気があるのに評価されない。嫉妬にまみれた麻耶の地獄

 

それでは、麻耶はどうでしょうか。

 

今回の降板騒動にあたり、彼女の来し方を見ると、なんとも言い難い気持ちになります。

 

麻耶のテレビデビューは「恋のから騒ぎ」(日本テレビ系)です。一般人の女性が明石家さんまと恋愛トークをする番組でしたが、暗黙の了解できれいな子は前列、面白い子は最後尾というルールがあった。麻耶は常に最前列。女医タレントの西川史子センセイは真ん中あたりでした。

 

私の会社員時代の同僚が、この番組に出演したことがあるのですが、収録時間がとても長く、ギャラはすずめの涙、そしてよっぽど面白いことを言わないと使ってもらえないと言っていたことがあります。しかも、面白くなければ、淘汰されていく。そんな中でセンターをはるとは、相当な逸材ということでしょう。

 

「しくじり先生」(テレビ朝日系)で、麻耶はそれまで学校の先生になろうと思っていたけれど、この番組出演をきっかけにテレビ局で働きたいと思うようになったと話していました。「準備期間が短かった」にも関わらず、麻耶はTBSから内定をゲット。しかも、入社早々、5本のレギュラー番組を持たされています。

 

その一方で、麻耶をアナウンススクールで指導した元TBS・吉川美代子アナウンサーは、「私は評価しなかった(けれど、採用された)」と「特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」で話しています。

 

アナウンサーの先輩であるミヨコから見れば、適性はない。けれど、局が欲しかったのは、すでに固定ファンを持つアイドルだったのかもしれません。麻耶は「輝く!日本レコード大賞」「チューボーですよ」など次々と伝統ある番組をまかされていきます。

 

しかし、「しくじり先生」で、TBSに在籍した6年間一度もニュースを読ませてもらったことがないこと、総合演出などの偉い人を見かけると、ジャンプしながら「〇〇さ~ん、お疲れさまで~す」と近づいていく、ぶりっ子スタイルが周囲の反感を買い、「また媚びて、仕事を取ってる」と言われていたと話していました。

 

女子アナとしては重宝されているけれど、アナウンサーとしては評価されていない、周囲との人間関係もよくない中で働いていたわけで、ストレスは相当なものだったのではないでしょうか。

 

「報道のTBS」と言われる会社に、こんなに私はモテてますという自慢話をしていた女子大生が「準備期間が短いのに」入ってきたら、周囲は面白くないと思うのです。しかも、アナウンス技術があるわけでもないのに、大きな番組をやらせてもらう。

 

納得がいかない人もいたと思いますが、麻耶はオリコン社が調査する「好きな女性アナウンサーランキング」唯一TBSでランク入りしています。人気がある人に文句は言えないでしょう。

 

太田光で浮かび上がる、なぜオトコは「俺のため」と勘違いするのか問題

さて、麻耶が支払うべき、人生のツケとは何でしょうか? アナウンサーとしての実力がないのに採用されたことでしょうか? ぶりっ子で仕事をもらっていたことでしょうか?

 

でも、採用したのは会社です。ぶりっ子がかわいいと思われて、仕事をもらえていたのかもしれませんが、ニュースを一度も読ませてもらえないまま退社したことを考えると、上もそれなりに考えているということでしょう。

 

こんなことを考えているとき、「爆報! THEフライデー」(TBS系)を見て、苦笑いしたのです。

 

ゲストはオリエンタルラジオ・藤森慎吾だったのですが、爆笑問題・太田光が「(藤森の元カノの)田中みな実だっておまえへの復讐心だよな、言ってみれば。今、美を追求しているのは」と発言していました。

 

いや、単なる仕事だから。

 

テレビに出る女性は美しくないと、特に男性に文句を言われます。だから、真麻はボコボコにたたかれた。

 

それでは美しければいいのかというとそうでもなく、オトコは美しいオンナに対して「俺への復讐心できれいになった」とお笑い草を平気で言えてしまう。

 

「元カレは私への復讐心で、仕事がんばってる」っていう女性はあまりいないでしょうし、いたら笑われると思います。

 

はい、そうなのです。麻耶は今、オトコたちに愛されすぎたツケを払っているのです。

 

それは麻耶が悪いのではない。勝手に愛して持ち上げるけれど、何の責任もとらない。愛されるとか人気があるというのは、オトコの勘違いを引き受けることに等しいのかもしれません。

 

≪フリーライター 仁科友里さんの他の記事をチェック!≫

 

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