【40代編集長の婚活記#227】40代独女が「出会ってしまった」運命の相手とは?
OTONA SALONE / 2020年12月9日 17時0分
40代の婚活は、新たな発見の連続かもしれない。婚活歴4年超えのOTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)は、この4年間で100人以上もの男性と出会ってきた。
出会いと別れを繰り返す中でさまざまな気づきがあり、4年4カ月の婚活を一旦、休むことにしたのだが──。この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
やっぱり一人で暮らしたい
44歳の夏に始めた婚活。48歳の冬、休むことに決めた。
1つ目の理由はシンプルに「疲れた」からだが、2つ目の理由は「私はいま、一人の空間で暮らしたい」という自分のライフスタイルをハッキリと認識したからだ。
以前から、この婚活記でも「他人と暮らせる自信がない」と書いているが、20代の頃は「万が一、結婚するとしても同じマンションの隣の部屋に住むくらいがいい」と言っていた。
たまには一人の時間がほしいというレベルではない。基本は一人で暮らすスタンス。そして、週末やまとまった休みを一緒に過ごすような関係性の相手がいるのが理想的だなと思っていた。
『鶴の恩返し』に感動!?
いまでも強烈に覚えているのは『鶴の恩返し』という昔話。たぶん5~6歳のときに読んだのだが、実はこの物語のあるシーンに激しく共感を覚えた。
翁が罠にかかった鶴を助け、その鶴が人間の女性に姿を変えて翁とその妻に恩を返すという物語だが、共感したのはその「恩返し」の部分ではない。
女性に姿を変えた鶴が老夫婦に
「機織りしているところをけっして見てはなりませぬ」
と言ったこと。
つまり、自分の真の姿を他人に見られたくない、機織りは一人の空間でやりたいという鶴の気持ちに、強く強く共感した。
群れるのは得意ではなかった
5~6歳ではあるが、「鶴も一人になりたいの! すごくわかる!」と思ったのだ。一人の時間、一人の空間の大切さを幼少期から欲していた。フツーは、母親と一緒にいたいとか、友達と一緒にいたい気持ちのほうが強い時期なのかもしれないが……。
思えば子供の頃から、休み時間に席に座ったままあえて一人で過ごすこともあった。まぁ、相対的には友達と一緒に遊んでいるほうが多かったけれど、ときどき一人で過ごすことを選んだ。自由に休み時間を使いたかった。
小学生になって自分一人の部屋がもらえてからは、部屋にとじこもって本を読んだり、日記を書いたり、絵を描いたり、音楽を聞いたり……考えごとをするのが好きだった。
私の「一人好き」は、大人になってから始まったものではない。幼稚園児だった頃から始まっていたのだ!
「一人暮らしでよかった」と痛感
そんな筋金入りの一人好きが、コロナ禍になって思ったのは「一人暮らしでよかった!」ということ。
在宅ワークをしていて思った。もし、自分の家にもう一人誰かがいて同じように在宅ワークしていたら……ちょっと仕事がしづらいかもしれないと。
我が家は2LDKで、2人暮らしだったら別の部屋で在宅ワークすることもできる。しかし、別の部屋で仕事できればいいとかの問題ではない。仕事をしているところを、たとえ家族だとしても、見られたり聞かれたりしたくない。それに仕事の合間の休憩は一人でリラックスしたい。
部屋は違ったとしても、同じ家という空間に他人の存在があると、自分のペースを乱されるし、ストレスになる気がしたのだ。
結婚しても「別居婚」が理想
以前からぼんやりと感じていた「かなりの一人好き」。しかし、私の場合は好きというレベルではなく、もはや「意思」だ。
「私はいま、一人の空間で暮らしたい」
この気持ちがここまで明確になったのは、コロナ禍があったからだと思う。
つまり、婚活を経て結婚したとしても、いまは同居したくない。別居婚というカタチが理想だということ!
別居だったら結婚、つまり入籍する必要はあるのだろうか? そう思ったのだ。
「出会ってしまった」相手とは
そして、婚活を休むことにした最大の理由が3つ目の「出会ってしまった」。尊敬できて、いとおしくて、支えたいと思う人との出会い。
始まりは、なんと2年以上前にさかのぼる。
突然だが、ここ数年、私は猫が好き。飼ってはいないけれど、たまらなく猫が好き。
モフモフの毛並み、くりくりの目、キュンとした口元、愛らしい仕草、好き嫌いがハッキリしている性格、甘えたと思ったら突然飽きるツンデレ感。あぁ、可愛い……。
あるSNSでは、気がつけば猫アカウントばかりフォローしている。
猫がアイドル☆
もともとアイドル好きで、ファン気質の傾向が強かった。その気質が猫に対してもいかんなく発揮され、お気に入りの猫さんの投稿には頻繁に「いいね」を押し、次第にコメントするようになり、コメント回数が増えていった。
「可愛い」とか「たまりません!」とか、ただファンとして好きを伝えるだけ。それだけで満足。自分のコメントに「いいね」を押してもらえたり、返信をもらえたら超うれしい気持ちになった。
熱心にコメントしていたためか、次第にいくつかのアカウントからは猫好きだと認識していただき、フォローバックをしてもらえるようになった。
ファン気質的には、大好きな猫さんアカウントからフォロバしていただくなんて、なんたる光栄! さらにコメントを増やしてしまう……というループに入っていった。
それは一つの猫アカウント
私が熱烈ファンになったい猫アカウント、その一つが彼のものだった。彼の名前を「キャットさん」としよう。
キャットさんは、めちゃくちゃ可愛い子猫たちの写真や動画を投稿している人だった。それも1~2匹ではない。何十匹という子猫ばかり。
子猫の寝顔や、ご飯を食べているところやおもちゃで遊んでいるところ。毛布をフミフミしている姿や、スリスリしている姿。「ミャー」と甘えてくる声、ギュッとかたまって猫団子になっているところ……。あぁ、可愛い♡
とにかく投稿する写真と、そこに加えられたコメントがとても愛にあふれていたのだ。
始まりはただのファン
ある時期から私のタイムラインにたびたび出てくるようになり、あまりに子猫たちが可愛くてフォローし、頻繁にいいねを押していたらキャットさんからもフォローバックしてもらえた。
でも、キャットさんのことでわかるのは、子猫の写真や動画を投稿していることだけ。
そもそもフォローした時点では、投稿主であるキャットさんが何者かはわからない。性別、住んでいる場所、仕事、年齢なんてまったくわからない。
私自身、純粋に猫のファンになっただけで、投稿主さんのことを知ろうとも思っていなかった。それが、すべての始まりだった。その後にこんな気持ちになるなんて、まったく予想していなかったけれど──。
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