【実話】「たった一夜の過ちなのに…」。すべてを失った40代独女の末路【浮気でしくじり#2】
OTONA SALONE / 2021年1月21日 22時1分
交際している彼氏がいても、つい別の男性に気が向いてしまい気がつけば「深い仲」になっている。
一般的に見れば浮気ですが、ある40代独女はそんな自分を「私は自分の気持ちに素直なだけなの」と肯定していました。
それがどんな結末を呼ぶのか、現実を知ったとき40代独女のもとには何が残ったのでしょうか。
みずからの浮気で恋愛をしくじった女性について、お話します。
Bさんの変化
「え、Bさんはあなたに彼氏がいるって知ってたんだよね?」
そう尋ねたとき、A子さんは
『実は……彼氏とはケンカ別れしたってつい嘘をついちゃったの。
まさか“あなたに会っているせいでケンカになった”とは言えないでしょ?
それに、Bさんとならいいかって思って」
と、少し声を落として答えました。
Bさんと体の関係を持つのはA子さんにとって不自然なことではなく、
「だって、それがそのときの私の素直な気持ちだし」
と、“流れに任せた”結果だと主張します。
彼氏とはそれからも音信不通のままでしたが、A子さんは「そのぶんBさんと会っていた」と言います。
ですが、ホテルに行った夜以降、Bさんの態度には変化がありました。
「何だか前よりよそよそしいというか、LINEしても返事が短文でそっけなかったり、会わない? って誘っても乗り気じゃなかったり……。
私、そういう関係になったからもっとベタベタするのかなと思っていたんだけど」
とA子さんは困惑しますが、結局少しずつLINEの返信が遠のき、電話しても出ないことが続き、Bさんとは距離ができていったそうです。
焦るA子さんでしたが、BさんとはLINEのやり取りだけで住んでいる町や勤務先なども知らず、自分からは動きようがありません。
時間が経つにつれ、「あの夜に後味の悪さを覚えるようになった」A子さんは、ふたたび彼氏とやり直すことを考えました。
彼氏からの告げられた「真実」
「この間はおかしな空気でバイバイしちゃってごめんなさい。
良ければまた会いたいです」
とA子さんは彼氏にLINEでメッセージを送ります。
彼氏からはすぐ返事があり会うことになりましたが、待ち合わせたカフェで言われたのは
「実は、サークルの人からあなたが別の男性と会っているのを見たと聞いた。
俺と会った後でその人に会いに行っていたよね?
正直に打ち明けてくれるのかと思ったけど、話す気はなかったんだね」
と、「別れたい」という関係の終わりを告げる言葉でした。
A子さんは必死に浮気ではないこと、Bさんとは純粋に友人として会っていたことを説明しますが、
「じゃあ俺の前に連れてきて紹介してくれる?」
と言われ、黙ります。
“そのときは”浮気ではなかったけれど、ケンカ別れをした後でBさんとは肉体関係を持ってしまった。
しかも、そのBさんとは疎遠になっている状態で、自分だって今は会えない。
この真実を、A子さんはどうしても口にすることができませんでした。
何も言えずにいるA子さんに、彼氏は
「ほらやっぱり浮気じゃないか!」
と怒りを見せます。
それに「カッとなった」A子さんは、
「浮気じゃないわよ、私はただ自分の気持ちに従っただけ。
素直に会いたい人に会っていただけよ!」
と怒鳴り返したそうです。
そんなA子さんの様子に、彼氏は
「もう無理だね。
これからはいっさい連絡してこないで」
と冷たく言いおいて、店を出ていきました。
自分はどうなりたかったの?
彼氏からはすべての連絡先をブロックされ、BさんからLINEの返事が来ることはなく、A子さんはひとりぼっちになりました。
「Bさんとは浮気が目的だったんじゃない、本当に純粋な関心だったのよ。
隠れて会っていたのは彼氏に申し訳ないと思うけど、自分だってひとりの時間を優先していたじゃない。
私は自分の気持ちに素直なだけよ……」
と、それでもどこかで周りを責める気持ちが残っていたそうです。
距離を置いているBさんの真意はわかりませんが、元彼となった男性とはサークルで顔を合わせても無視される状態で、それがストレスで足を向けられずにいます。
「私はどうなりたかったのだろう」
とA子さんはつぶやきますが、客観的に見れば、ふたりの男性の間を行き来するようなつながりがいつまでも続くとは思えません。
浮気が目的でBさんと会っていたのではないとしても、彼氏との関係をおろそかにできるのは深い関心を向けているからで、ホテルに行くことを“自然な流れ”と思うのはあくまでも自分だけです。
彼氏とケンカ別れしている状態だから浮気にはならない、ではなく、ケンカをしたときにきちんと彼氏の気持ちと向き合わずにいたことが、大きなつまずきではないでしょうか。
「カマをかける彼氏も悪い」
とA子さんは言いますが、本当にBさんへの気持ちが後ろめたくないのなら、そのときに堂々と名前を出し、どんな店でどんな話をしているかを打ち明ける道もあったはず。
「自分に素直なだけ」
「自分の気持ちに従っただけ」
が通用するのはA子さん本人のみであり、それが彼氏にとっては裏切りであり尊重できないのが現実です。
「自分の好きなように過ごしたかっただけ」
というのが自分の本音だと気がついたA子さんは、今はいつか元彼に謝りたいと思っているそうです。
「逆の立場だったらあなたはどう? って聞かれて、絶対に許せないと思った。
だって、これって二股じゃないの……」
自分の振る舞いを正当化しても、現実はどう動くかわからない。
何も残っていない自分を見て、A子さんはそう振り返ります。
浮気を指摘されて開き直る人は多いですが、「自分の言動はそうじゃない」と思っている人もいます。
ですが、それはあくまでも自分の世界でしか通用しない言い訳であり、他人の気持ちをないがしろにしていれば、必ずしっぺ返しをくらうもの。
問題は浮気ではなく、パートナーの存在を尊重しないことなのだと、改めて思います。
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