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「〜がましい」がヒント。「烏滸がましい」の読み方、知っていますか?

OTONA SALONE / 2021年3月2日 11時30分

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「烏滸がましい」です。

 

「烏滸がましい」の読み方は?

「烏」は「からす」を表しますが、「滸」が何と読むのか、何を意味するのか分からず、戸惑う人は少なくないはずです。烏滸がましいの読み方、最大のヒントは「〜がましい」という送り仮名。「〜がましい」で終わる言葉は烏滸がましい以外にもありますが、いくつか当てはめてみてください。

また烏滸がましいの意味は

① ばかばかしくて、笑いを誘うようなさま。ばかげている。みっともない。いい物笑いになりそうだ。
② さしでがましい。なまいきである。思い上がっている。しゃくにさわる。

出典元:精選版 日本国語大辞典

です。

それでは正解を見てみましょう。

 

正解は……

「おこがましい」です。「痴がましい」とも書きます。

「烏滸(おこ)」は

愚かなこと。ばかげたさま。

出典元:オコ|言葉|漢字ペディア

を意味し、「尾籠・痴」とも書きます。

「滸」は

ほとり。みぎわ。きし。

出典元:滸|漢字一字|漢字ペディア

を意味するのですが、なぜ「烏+滸」で“愚かなこと。ばかげたさま”を表すのでしょうか。

「おこがましい」の「おこ(をこ)」は古くから使われているため、語源は明らかになっていません。平凡社が出版する百科事典『世界大百科事典 第2版』では「烏滸」について

語源はヲカシと同根かともされるが未詳。

引用元:株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版

と記載されています。

日本神話や古代の歴史などを伝える歴史書である『古事記』と『日本書紀』には「ヲコ」「ウコ」として登場し、平安時代以降に「烏滸」や「尾籠」の字が当てられたとされています。

株式会社ルックバイスが運営する語源由来辞典によると、中国の古代王朝の一つ、後漢の時代に、黄河や長江に集まる騒がしい人々を「烏滸」と表していました。騒がしい人々を「烏」に喩え、水際を表す「滸」で黄河や長江といった場所を表したのだと思われます。

 

参考文献

  1. 山本吉左右「烏滸」『日本史大事典 1』(平凡社、1992年)
  2. 林公子「烏滸」/宮島新一「嗚呼絵」『日本歴史大事典 1』(小学館、2000年)
  3. 痴がましい/烏滸がましい/おこがましい – 語源由来辞典

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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