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笠井信輔さん、がん入院中に「絶対しなかった」たった一つの事

OTONA SALONE / 2021年3月13日 20時0分

テレビ局を退職し、フリーに転身した直後、悪性リンパ腫が発覚した笠井信輔さん。死への恐怖、仕事を失うことへの不安、痛みとの闘い、抗がん剤の副作用……。

そんな状況にありながら、それでも前を向くことができた理由とは?

最悪のタイミングで「悪性リンパ腫」の告知

テレビ局のアナウンサーとして情報番組を中心に活躍し続けて30年2019年10月、「もっとスキルを磨きたい」と会社を退職し、フリーに転身した笠井信輔さん。

 

「そのとき僕は56歳。『これからの人生、もっと頑張るぞ!』と意気込んでいました。でも──」

 

実は、その2カ月ほど前から頻尿や排尿痛に悩まされていた。原因と思われた前立腺肥大の治療を受けたが症状は治まらず、悪化するばかり。そのうち腰の激痛にも襲われるようになった。

 

「何かおかしい」と受けたCT検査で骨盤に影が見つかり、やがて血液のがんである「悪性リンパ腫」が疑われる。妻・ますみさんの勧めでセカンドオピニオンを受けた結果、悪性リンパ腫の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」、その中でも「予後の悪いタイプ」と診断されたのは19年12月のこと。

 

「それも全身にがん細胞が散らばったステージ4でした。血液のがんは摘出手術もできません。最悪の告知に『もうダメだ』と。命は助かったとしても、テレビへの復帰は難しいと覚悟しました」

 

そんな笠井さんに、主治医は言った。「ステージ4は手遅れという診断ではありません。効く薬は必ずある。体質と症状と抗がん剤が合えば、よい結果になるので、前向きに頑張っていきましょう」と。

 

「先生のお話から、がん治療は日進月歩であることを知りました。ステージ4でも治せるという事実が、その後の闘病の支えにもなりましたね」

 

 

一方で、病気に関してのインターネット検索は、ほとんどすることがなかったという。

 

「病と向き合う期間、一番の落とし穴はネットですよ。だってアクセス数を増やすために過激な内容になっていたり、怪しげな民間療法の紹介につながっていたり。調べれば調べるほど不安の沼にはまって、前を向いて頑張ろうという気持ちがそがれてしまう。体験談や闘病記は参考にはなりますが、医学は進歩し続けているので、数年前の情報をうのみにするのは危険だと思います。だから、僕がネット検索したのは最初の数回だけ。そして『疑問や不安は先生や看護師さんに聞こう。今の治療を信じよう』と決めました」

 

自分はひとりではない。その思いが前を向く力に

ただ、人の心はもろい。医療の進歩を信じても恐怖や不安が込み上げてくる。しかも腰の痛みは取れず、抗がん剤の副作用で倦怠感に襲われたり食欲不振に陥ったりもした。心が折れそうになる笠井さんを支え続けたのが……。

 

──笠井信輔さんのインタビューを掲載した特集「くじけない心」の育て方はまだまだ続きます。続きは、発売中の『ゆうゆう』2021年4月号に(こちら)を。是非チェックしてみて下さい。

【プロフィール】

早稲田大学を卒業後、アナウンサーとしてフジテレビに入社。「情報プレゼンター とくダネ!」など情報番組を中心に活躍。2019年10月、フリーアナウンサーに転身。直後、悪性リンパ腫に罹患していることが発覚し、4カ月半にわたって入院。20年6月、仕事に復帰。

生きる力 引き算の縁と足し算の縁』 1400円+税(KADOKAWA) 最悪のタイミングでのがん告知、過酷な入院 生活、どん底の中で見つけた希望の光までを 赤裸々に綴った一冊。前を向いて生きるため のヒントがぎっしり。

撮影/井坂英彰(インタビュー写真) 石川正勝(病室での写真) 取材・文/佐藤ゆかり

 

≪主婦の友社 ゆうゆう編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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