こわ…「この1年でシミや肝斑が増えた」人が半数以上!医師が教えるシミ対策
OTONA SALONE / 2021年5月2日 11時0分
コロナ禍で、よりシミや両頬の肝斑が気になるようになった、という人はいませんか?
実は意外と多くの人がそう感じているのです。皮膚科医によると、実はそれは必然だということ。それはいったいどうして?
コロナ禍でシミや肝斑が増えてしまう原因と、おうちでも今すぐ実践できるシミ対策を皮膚科医の日比野佐和子先生に聞きました。
「コロナ禍でシミ・肝斑が気になるようになった」人が半数を超える!
資生堂が2021年3月に25歳~59歳の女性700名を対象に実施したアンケート調査の結果によると「コロナ禍になってより顔のシミ・肝斑が『気になるように』なった」という人は58.4%にも上りました。
「シミ・肝斑ケアのために新しく美白化粧品を取り入れた」という人も27.5%を占めているといいます。
「コロナ禍のライフスタイルの変化や心身へのストレスもシミを増やしてしまう一因になっていると推測します。また、『肝斑=両頬の高い位置に出来る左右対称のシミ』もシミの一種ですが、マスクの摩擦による肌への刺激もあいまって、より肝斑が目立つようになったと悩む人もいます。」(日比野先生)
コロナ禍にはシミになる原因が複数ひそんでいた
実は、コロナ禍にはシミになる原因が複数ひそんでいるといいます。
「コロナ禍にシミが気になる原因としては、マスクの摩擦、運動不足による代謝の低下、精神的なストレス、ずっと屋内にいることから紫外線対策が手薄になってしまうことも関与していると考えます。
紫外線もマスクの着脱時に起こるこすれも、皮膚の血管の異常増殖の要因になり得ます。肌が受けたダメージを修復しようとして血管の新生が促され、日焼けしたところやマスクの縁が当たる位置にシミが現れてしまうことがあります。血管の異常増殖が、実はシミや肝斑の原因になりえるのです。
肝斑は外的刺激などの要因よりも、女性ホルモンのバランスが崩れることが原因となり、30代から50代の女性に出現しやすいといわれていますが、コロナ禍での心身ストレスやマスクの物理的なダメージが関与して繰り返してしまう恐れがあります」(日比野先生)
シミの原因は、血管の異常な増殖だった!
紫外線や、レーザー治療やスキンケア製品の誤った使い方などにより、肌が刺激を受けてしまうと、肌内部の血管新生が促進されることがあり、シミの原因となるメラニン産生を活性化させる物質が放出されやすい状態になってしまうことが研究により新たに分かっているといいます。
紫外線でシミが増えることの原因の1つも、血管増殖。紫外線を浴びることは軽度の火傷のようなもので、肌を修復するために血管が新生することにつながるのです。
血管の異常増殖に対抗するための予防策
日比野先生は、異常な血管新生を抑えるには、活性酸素の発生を避け、新しい細胞をつくることがポイントになるといいます。
「異常な血管新生を防ぐためには、活性酸素を発生させやすい習慣を避け、また、血管内壁をはじめ、血管の健康状態を維持することを目指す対策をしましょう」(日比野先生)
スキンケア、食事、生活習慣の対策のポイントは…
1.スキンケア
スキンケアでおすすめなのは、異常な血管新生を抑えてくれる成分である「オトギリ草抽出液」を含む美容液や抗炎症作用がある松からの抽出エキス「フラバンジェノール」を含む美容液だそう。
オトギリソウエキス入り美白ケアの代表選手はあのトップブランド
2005年に誕生以来、15年連続美白美容液No.1の売上を誇り、累計1,720万本を販売しているHAKUシリーズ。今年新発売の美白美容液「HAKU メラノフォーカスZ」(医薬部外品)は、シミができる肌特有のダメージにアプローチしてくれる美容液。
メラニン生成を抑制してくれるといわれるm-トラネキサム酸と、シミ部位で生じている慢性的な角化プロセスの乱れに作用して、溜まったメラニンを排出する美白成分4MSKを同時配合。
マスク擦れやシミのレーザー治療をしてもまた浮き出てきてしまう”戻りジミ”をも薄くしてくれると実感する人も多いようです。
HAKU メラノフォーカスZ(医薬部外品)
薬用 美白美容液 45g 11,000円(税込) 株式会社資生堂
フラバンジェノールの効果を試したいなら…
メラニン色素の生成を抑制し、シミ・そばかすを防いでくれる美白美容液「GLORIE ホワイトニングセラム」。
メラニン生成を促してしまう酵素チロシナーゼの生成を阻害してくれるアルブチンと、高い抗酸化作用で保湿、肌あれ防止をサポートしてくれるボタニカルなフラバンジェノールを配合。
GLORIE ホワイトニングセラム(医薬部外品)
7,480円(税込) 株式会社 BJC
2.食事
活性酸素を低減してくれる食品と血管の細胞を育んでくれる食品を積極的に摂ると良いといいます。
画像:Shutterstock/Oleksandra Naumenko
・肉・魚・大豆・卵など、良質なタンパク質
・ビタミンB群を多く含む赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類、植物性の食品では、バナナ、さつまいも、玄米など。
・ビタミンEを含むナッツ。
・ジャンクフードなどで使用されがちな酸化したオイル、スナック菓子などに使われるトランス脂肪酸も避ける。
・魚やアマニ油、えごま油に豊富に含まれるオメガ3オイルなどの良質なオイルを摂る。
・肝斑が気になる場合には、女性ホルモンバランスを整えてくれる大豆イソフラボンが良い。
3.生活習慣
生活リズムの乱れ、運動不足、栄養の偏り、長い外出自粛生活による紫外線への油断、精神的ストレス、とシミの発生しやすい条件を避けることが大切だと日比野先生。具体的には次の対策を行いましょう。
・ゆっくり湯船に浸かり、身体の代謝能力をアップさせる。
・寝る前にマッサージやストレッチをして身体をリラックスさせる。精神的なストレスをためない。
・十分な睡眠を取ることで、肌の修復を助ける成長ホルモンの分泌を活性化させる。
・無理なダイエットをしない
・紫外線を避ける
・酸性雨などを浴びない
・タバコや過度な飲酒を避ける
・ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動やスローな運動を習慣化。
ストレスが多く、マスク擦れも気になるコロナ禍では特に意識して実践したいシミ対策。
ぜひ今すぐ始めましょう!
お話を聞いたのは…
皮膚科医 日比野 佐和子(ひびのさわこ) 先生
医療法人社団康梓会 Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。
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