40代で絶頂を知り、性行為観が変わった【40代、50代の性のリアル】♯11(後編)
OTONA SALONE / 2021年6月13日 22時1分
メディアで性行為についての悩みを広く募ると、最も多いのが「オーガズムを経験したことがない」になるそうだ。けれどセックスの満足度をイッた/イカないのみで図るのは、きっと味気ない。絶頂感はなくとも総合点が高いセックスはあると思う。けれど、それを知ったことで新たな価値観を得た女性がいる。
会社経営者のチヒロさん(43歳)は、2人の子どもと暮らすシングルマザー。色白でカーヴィーな身体つきには、女性である筆者でも抱きとめてもらいたくなるような包容力が色濃く漂っている。甘い声で、オーガズムを感じるようになるまでのいきさつを語ってくれた。
スポーツ感覚でセックスする友人
「子どもが生まれたあとママ友と話すのは育児の話が中心で、たまに夫婦関係のことが話題に出ても家事をしてくれるとか義実家のこととかで、セックスについて触れられることはほとんどありませんでした。学生時代の友人で独身の子たちは、その間、恋愛をしてセックスをしていたのでしょうが、すっかり接点がなくなったので、そんな話も耳に入ってこなかったんです」
ところが別居後に親しくなった友人のなかに、性に対してとても奔放な女性がいた。
「経験人数も驚くほどで、彼氏がいても夫がいてもあちこちで愉しんでいて、まるでスポーツ感覚。彼女の話すべてを、目を丸くして聞いていました。私にとっては、自分からセックスを求める女性がいるということだけでも驚きだったんです」
奥手というわけではないが、チヒロさん自身セックスが特に好きではなかったことも手伝って、愉しみとしての性とは遠いところで生活してきた。積極的な友人の体験談を聞いても、自分とは関係がないと思っていた。そんなチヒロさんの固定観念に風穴を開けたのが、マッチングアプリで出会った男性、シンゴさんだった。
ふたりで突き詰めていく楽しみとは、次ページ
ふたりで絶頂を“研究”する
「それまで経験してきたセックスでは、手や口での前戯でイクことはできるんですが、中でイクというのがわからなくて。もしかしたらこのまま感じつづけたらイクのかもしれないけど、自分が知らない感覚の渦に巻き込まれるようで怖くてなっちゃってやめる……というのパターンでした。シンゴさんは40代後半の男性で、お仕事は研究開発。だからなのか、セックスについてもすごく研究熱心で、私の反応を見ながらいろんなことを試し、分析と検証を重ねていました(笑)。私にも『あのときこんな反応をしていたけど、それはこういうメカニズムなんだよ』と説明してくれて。私はそうまでして中でイクにこだわらなくても、という気持ちがあったのですが……」
シンゴさんはあきらめなかった。ふたりは一度別れたがヨリを戻し、現在進行形で交際している。そのあいだにチヒロさんはオーガズムを体験した。
長時間に及ぶセックス
イクとは“反射”だといわれている。鼻の穴に細いものを差し込んでくすぐればクシャミが出るように、適切な刺激を与えればほとんどの女性はイケるということで、一度オーガズムを身体が覚えればその後は比較絶頂感を体験しやすくなる。
「シンゴさんとのセックスはこれまで経験したことのないほど長くて、挿入してから1時間半ぐらいかかるんです。私はそのあいだずっとイキっぱなし。メーターを振り切った状態がつづくので終わったあとは綿のように疲れきってしまうのですが、彼はその反応を見ているのがおもしろいようでいつもたっぷり時間をかけてセックスします」
オーガズムを知る前と知った後とでは、セックス観が変わったのだろうか?
もうファンタジーじゃない
「変わりましたね。こんな世界があるんだ! って目が開かれた感じです。それまでは、肉体的には誰としても同じ。愛されている、大切にされているという実感はあっても、身体の満足感はといえばどんぐりの背くらべでした。だから、セックスを愉しんでいる人の話を聞いてもよくわからなかったんです。私にとってはほとんどファンタジーの世界の出来事だったのですが、いまはその気持ちよさを知っているのでそれを追究しようという人の気持ちもわかるようになりました。結婚していたころは子どもがほしかったのと、義務感からセックスをしていましたが、いまは好きな人との共同作業や共通の趣味といった感覚です」
では今後も、充実したセックスライフを送っていきたい?
「更年期が始まると身体にもいろんな変化があるといわれますが、いまみたいな感じだったら、お互い工夫しながら歳を重ねても一緒に愉しめると思いますね」
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