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どこで?長さは?髪染め、白髪はあり?|42歳ライターが「ヘアドネーション」を実際やってみたら…

OTONA SALONE / 2021年6月17日 7時15分

ここ数年よく耳にするようになった「ヘアドネーション」。芸能人やインフルエンサーのSNSなどでも「私、ヘアドネーションしました!」という投稿を見かけることも増えてきました。自分の髪を提供するだけで、誰かのお役に立てるヘアドネーション、「自分もやってみたいな」と思っている人も多いのでは?

そこで、先日2度目のヘアドネーションを結構した筆者が、ヘアドネーションにまつわるあれやこれやを伝授。どこでできる?条件は厳しいの?美容師さんにはどう伝えればいいの?という気になる疑問を実体験を踏まえながら解説します。

 

 

ヘアドネーションって何?

「ヘア(髪)ドネーション(寄付)」という言葉の通り、自分の髪を切って寄付をすることです。寄付した髪は主に医療用ウィッグの材料となり、頭髪に悩みを持つ子供たちに届けられます。医療用ウィッグを申し込む多くの子供は、脱毛症や無毛症、ガンなどの治療に伴う薬の副作用で頭髪に悩みを抱えていることが多いそう。

 

長さや状態など、条件はありますか?

私がヘアドネーションをしたNPO法人「Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)」の規定では、髪の長さは31cm(12インチ)以上と決められています。31cmって結構長い! 当日は、美容師さんが定規を持って私の髪を測りながら、どのくらい切るか、切ったあとのヘアスタイルはどうするか、などを相談。切る前の私の髪の長さは胸元まであったのですが、結果あご上までバッサリとカットすることになりました。

追加情報ですが、31cmもの長さがないという人に、他のヘアドネーション活動をしている団体の中には15cmから受け付けているところもあります。自分の髪の長さに合わせて受け付けてもらえる寄付先を探してください。

 

気になるダメージ、白髪でもできる?

髪染め、白髪、傷んでいても大丈夫?

また、髪の状態に関するルールですが、「JHD&C」の場合、特に条件はありません。カラー、パーマ、ブリーチヘア、グレーヘアでもOK。引っ張ってすぐに切れるような激しい傷みではない限り、多少の傷みがあっても受け付けてもらえます。一方、他の団体では髪色に制限があるところもありました。

ちなみに切ってくれた美容師さんの話によると「子供の髪は提供数が少ないから特に喜ばれる」といったこともあるそうです。

 

美容院ではどう伝えればいいですか?

まずは、行きつけの美容院に予約をする際、あらかじめヘアドネーションしたい旨を伝えることをおすすめします。私の友人で、切る前に美容師さんにきちんと伝えてなかったがために、中途半端な位置にハサミを入れられてしまい、結局ドネーションできなかったという人もいます。確実にヘアドネーションをしたい場合は、ネットで賛同サロンを見つけることもできるので、そちらを調べてみてもいいですね。

 

自分で切っても大丈夫ですか?

大丈夫ですが、どの団体も厳密な長さの規定があるので慣れていないと少し難しいかもしれません。髪は濡れていない状態で、カットしやすい量にブロッキングしてゴムで束ねるなど、ルールもいくつかあります。自分でする場合は、ヘアドネーション団体のHPなどにある手順を読みながらすると失敗しづらいと思います。

 

では切ったあとは?

髪を切ったあとはどうすればいいですか?

これ(上写真)が実際に切った私の髪です。

私が髪を寄付した「JHD&C」では、「切った髪は美容院経由ではなく、個人で送ってください」とあったので、美容院からいったん切った髪を持ち帰り、自分で送付しました。「J H D&C」の場合は、髪のほかに自分の情報などを記入した「ドナーシート」、「受領証」を受け取るための返信用封筒を一緒に送ることになっています。(ドナーシートは任意、受領証が不要な場合は、返信用封筒も入れる必要なし)
髪だけを封筒に入れて送ることもできるので、すごく簡単でした。

 

どこに送ればいいですか?

団体によって、髪の長さの規定が違ったり、受け取った後の髪で作るウィッグの仕様が異なったりしています。寄付する前に条件をきちんと満たしているか、再度確認することが大切です。

国内でヘアドネーション活動をしている主な団体をリストアップ。興味がある方はぜひチェックしてみてください。

 

 

ヘアドネーションを決断したきっかけは?

最後に、私がどうして2回ヘアドネーションをすることになったのか。
まず1回目は3〜4年前。長年通っている美容室に行った時のこと。担当の美容師さんが自分の髪を初めてヘアドネーションをした直後だったらしく、私にもすすめてくれました。実際測ってみると「長さもギリギリいけそう」とのことで、「私もやってみよう」とその場でヘアドネーションを決断。
そして今回も、前回同様なりゆきで。長〜いステイホームの期間、結局1度も美容院に行くことなく、私の髪は気づけば人生史上初のスーパーロングヘアに。それで「ここまでのびちゃったのだから、またドネーションしよう」と思い立ち、再びトライしたというわけです。
ちなみに今回は、私と同様「放ったらかしロング」になっていた娘(6歳)も誘ってみました。ですが、彼女の返事はNO。「切ってもいいけど、結べなくなるのはいや」との答えでした。切るのも切らないのも、寄付をするのもしないのも本人の自由。私はそれ以上すすめませんでしたが、「ヘアドネーション」という選択肢があるということを知ってもらえただけでも、彼女にとっては意味があったのかな、と。いつかまたに思い出して、一度でも参加してくれたらいいな、と母としては願っています。

 

ヘアドネーションをしてよかったこと

ちなみに、オーダーメイドのウィッグひとつ作るのに、約30人分から50人分のヘアドネーションが必要だそう。私の髪が誰かのウィッグの一部となり、新たな役目が生まれると思うと、毎回「やってよかったな」と感じます。JHD&CのHPには、現在も「ウィッグ待機人数」の数が表示されています。少しでも多くの人が寄付して、この待機人数が減っていけばいいな、と思いました。

 

ライター/皆川知子

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