「1000万円貯蓄する人が買わないもの」とは?ごくごく普通な3つの答え
OTONA SALONE / 2021年7月14日 9時51分
貯蓄をするなら、1000万円を目標にする人が増えています。
40代で、1000万円以上の貯蓄がある人は20.2%*。この数字からは、決して無理な金額ではないようにも思えます。
しかし、1000万円の貯蓄をする人は、そうではない人と明らかに違う支出の傾向があります。
それは、「買わないもの」にもあらわれます。1000万円の貯蓄をする人が買わないものとは、どのようなものなのでしょうか。
FPが見てきたその姿をお教えします。
*金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成28年)」より
買わないもの1・「健康によくない食べ物」
時々無性に食べたくなるハンバーガーやピザ、スナック菓子など。ジャンクフードには独特の魅力があります。しかし、周知のとおり、ジャンクフードは栄養バランスを欠き、高カロリーで高塩分。食べすぎは禁物です。
ジャンクフードを多く食べていると、様々によくない影響が出てきます。まずは高カロリーのため、太りやすくなります。それから、栄養バランスが悪いため、風邪などを引きやすく、体調不良が長引きがち。お肌も荒れてしまいます。
高塩分は高血圧の原因と言われていますが、それだけではなく、味覚を鈍くさせてしまいます。味を感じる味蕾(=みらい、舌にある味のセンサー)は、年齢とともに数が減っていくため意識をしていないと、徐々に塩分が多くなりがちなので気を付けたいですね。
健康によくない食べ物は、結果的に高くつくことが多いもの。風邪を引けば病院代や薬代が必要になります。仕事を休めば、会社員なら有給休暇を使ってしまいますし、フリーランスの人は仕事が遅れ、収入にダイレクトに響くことも。ハンバーガー1個で病気になると決まったわけではありませんが、ジャンクフードを食べる習慣には、このようなリスクがあるのです。
1000万円貯める人は、自分の健康を大切にします。それは、余計な支出をしないようにするだけではありません。体調が良ければ仕事などのパフォーマンスもあがり、効率がよくなります。何より、自分自身が快適に過ごすことを重要視していると言えるでしょう。
買わないもの2・過剰な「おつきあい」のもの
快適で過ごすためには、自分の時間を大切にすることも重要なポイント。そのために、おつきあいはほどほどにしておく人が多いようです。気乗りのしない飲み会や、忙しい合間をぬって無理して参加する食事会、それほど仲がいいわけでもない人たちとの旅行は、その場は楽しくても後からどっと疲れてしまうことも少なくないのではないでしょうか。そのうえ出費もそれなりにかかります。
オトナ世代になると、自分の暮らしは自分の裁量で組み立てられるようになります。それが裏目に出ると、かえっていろいろなお誘いを断りきれなくなってしまうこともあるでしょう。しかし、周囲に流されているだけではお金は貯まりません。飲み会や食事会だと、予算を決めておくことは難しいかもしれません。その場合は月に何回までなど、回数で考えてもいいので、自分なりにルールを決めておくのも一案です。
1000万円もの貯蓄は、一気に貯められる金額ではありません。つまり、貯めるためには普段の生活の習慣が大切。1000万円の貯蓄をする人は、自分を大切にする習慣を身につけ、実践しています。習慣になっていれば貯蓄も無理なく続けられるので、お金のことにガツガツしていないのも共通しています。
買わないもの3・「特売品の食品」
野菜やお肉、乳製品など、特売になっているとついまとめ買いをしたくなってしまいます。しかし、食べ切れなければかえって損。食べ切ったとしても、最後まで美味しくいただけたでしょうか。あらかじめ献立を決めておき、計画的に必要な材料を買うようにすると予算も守れます。
特売品は、安いことに加えて、「今だけ」、「○個限定」、などのように今すぐ買うことを誘ってきます。このような販売促進に乗せられると、よく考えずに次々買ってしまう行動になりがちです。スーパーなどのお店には、お客さんに買ってもらうための仕掛けが満載。自分の計画やルールを見失わないようにすることが大事です。
計画的に買うことができるなら、お店によって設定されるポイントアップの日や、特売日を利用することもよいでしょう。お米や水などの消費量が分かりやすいものなら、おトクな定期便を利用するのも賢い方法です。
1000万円貯める人は、特売品だからといって無計画な買物をしません。自分のルールを守って、マイペースで貯められる人が、1000万円のゴールを達成できるようです。
文/タケイ啓子
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録FPパートナー
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