「セックスレス」の本質とは? Twitterで話題”ジェラくる”が語るセックスレスの超方程式
OTONA SALONE / 2021年8月8日 20時30分
Twitterフォロワー約5万人、恋愛や人間関係、人生観をするどく分析するツイートが人気のジェラシーくるみさん。東大卒の著者が教える、恋愛でかしこく幸せに生きていくためのメソッドが詰め込まれた『恋愛の方程式って東大入試よりムズい』(発売1か月で重版決定!)が、若い女子を中心にSNSでバズリ中です。
今回は切実に悩んでるオトナ世代も多いと推測される「セックスレス」について。
具体的な対策、めちゃくちゃ役立ちそう!
(以下、著書より引用)
ウチらの心を引きちぎってくる 「セックスレス問題」 の本質
交際4年目、同棲して1年たつ彼氏と半年くらいレスです。自分から誘っても流されて、彼の隣で泣きながら眠ったこともあります。
セックスレスの悲哀の本質は「“ふたりごと”として認識されない」という悪循環にあります。遠距離やけんかなど、ふたりが腰を据えて話し合う問題とは違い、レスの問題は片方ばかりがもやもやを抱える状況が続きます。
自分は相手に求められない寂しさや情けなさで死にたくなるほどつらいのに、相手側はレス問題から目を逸らし、素知らぬ顔をしている……。
レスで別れた人は、 別れの原因を 「セックスできない」 「女 (男) として見られない」ではなく「相手がいっしょに考えてくれなかった」と語るのです。
実は、慣れからくるただの軽いマンネリ程度であれば、普段と違う香水や下着をまとってみたり、異性の話で嫉妬させたりすると、一発で解決します。嫉妬心や独占欲を刺激して夜の寝技に持ち込むのは、王道の手口ですからね。
今回フォーカスするのは、そんな刺激ではビクともしない深刻な場合。
まず、恋愛初期の身悶えするような興奮や高揚が落ち着くと、それに比例するように肉体関係や体の接触の頻度も減っていきます。特に同棲をするとこの傾向が顕著になりますが、夜の営みが減った現状に対しての人の反応は大きく2つ。
①現状を特に問題視していない (NOセックスでも関係は良好)
②現状に大きな不安や苦痛を感じている
ふたりとも①の状態であれば、今すぐ妊活に迫られている状況でもない限り、特に問題は起きません。ふたりが②の状態であれば、居住空間とコミュニケーションに変化と工夫を加えましょう。ただレスの原因はマンネリやすれ違いだけでなく、性嫌悪症、心因性ED、器質性EDなど多岐にわたります。肉体や精神に根ざした原因であれば、薬の服用やカウンセリングが必要になる場合も。
地獄なのが①&②のカップリング。
レスの問題に悩んでいる人はほとんどがこのパターンに当てはまるのです。
最初のきっかけは、「(疲れなどの理由で)どちらかがセックスを断った」 「ふたりの生活時間が合わずにすれ違いが起こった」 「だんだん異性として見られなくなり、行為が減った」 などのささいな変化から起こります。
そこから溝は深まっていき、気がつけば「したい側」 「したくない側」 の間にはマリアナ海溝くらい深い溝が横たわっているのです。
「求められない」 「応じてもらえない」側の悲しみや自己嫌悪は、相手側に伝わることはない。人間として、女としての尊厳の柱がぽっきり折れたときには浮気に走ったり、相手と同じ空間にいるのも苦痛になったりするんですよね。
▶次ページ・・・なぜ、両者の間に「したい側」「したくない側」という溝ができるのか?
なぜこんな状況になってしまうかというと、以下のループで説明できます。
まず、セックスやスキンシップの頻度が下がった状況を受けて、ふたりのうちどちらかが 「現状に大きな不安や苦痛を感じている」 状態に陥ると、A“相手を求める(≒行為に誘う)”の段階に入ります。
そこで相手が求める側の不満に気づき、応じてくれたり求め返してくれたりすればいいのですが、なんらかの原因でB“行為をする気にならない・できない”になる場合、相手は徐々に申し訳なさや罪悪感とともに、C“プレッシャーを抱く”ようになります。
求める側もそのピリついた気持ちを感じ取り、いつのまにかふたりの中で性の話はD“タブー視”されてしまうのです。特に 「なんでしてくれないの?」 「もう私(俺) のこと好きじゃないわけ?」 と責めるような口調で相手に迫ると、その傾向はいっそう強まります。
このA→Dを2、3周重ねるか、Dの期間を半年以上経てしまうと、気がつけば求める側だけがレス問題に苦しみ、相手はレス問題に蓋をして目を逸らし続ける状態に。
ふたりで話し合う機会すら持てなくなると、 気持ちの行き場が完全になくなり、もう女として求められないのがつらいのか、スキンシップなどの肉体的コミュニケーションがとれないのが寂しいのか、相手がレスの問題から逃げているのが情けないのか整理もつかず、ぐちゃぐちゃになった気持ちをひとりで抱えて「とりあえずめちゃくちゃしんどい」 しか考えられなくなります。
この負のループから抜け出すには、リハビリとして、E“話し合い・手始めのスキンシップ”にとりかかること。
「リラックスした状態」で行うのがポイント。できればふたりだけの空間で、飲み物や食べ物を用意してソファやベッドに腰掛け、相手の手を握りながら自分の気持ちや、現状への不満をフラットに伝えましょう。相手の目を見て、愛情と誠意を込めて。相手にも問題を自覚させ、セックスレスを「ふたりの問題」として顕在化させます。
ここでまた相手を追い詰めるようなことを言うと、プレッシャーにつながってしまうので、注意しましょう。
また、自分から日常的にスキンシップを心がけてください。
▶次ページ・・・ナチュラルなスキンシップとは?それでもダメな場合は?
流れで行為が始まることもありますし、日常的なスキンシップでこちらの心も満たされます。それでもダメだった場合、相手との対話で原因を突き止め、ふたりで対処法を探っていく段階に入ります。原因を突き止めるときは、相手の精神・肉体的な問題に起因する場合もあるため、できるだけポップに話すように。
(NG例)「勃起すらしないの? 私にだけたたないの?」
(OK例)「え~、ぶっちゃけひとりではしてるの? 私はたまにしてるよ(笑)」
そして薬やカウンセリングでもダメならば、ふたりだけのオリジナルの落としどころを設計していく必要があります。
転職のストレスにより、相手がその気にならないとわかったカップルの場合。ストレス状態が落ち着くまでは、日々のスキンシップで我慢する方針を決め、1年ほどたったクリスマスの夜をきっかけに、セックスライフを再開しました。
夫側にもともと性欲があまりなかった40代の夫婦の場合。
パートナーとしては非常に仲がいいのですが、数年にわたりレスが続き、話し合っても解決しませんでした。そこで、子どもがある程度成長して親離れしたこともあり、休日は家族で過ごす、朝帰りはしないことを条件に、お互いに「家庭外彼氏」「家庭外彼女」をつくっていいというルールを定めています。
家庭外彼氏をつくった妻側は、長年抱えていた虚しさや悲しみがやっと消えた、と幸せそうでした。夫側も罪悪感から解放されたようです。
部外者から見れば奇妙なパートナーシップかもしれませんが、幸せを決めるのもふたり、考え抜いた末に答えを出すのもふたり、答えとともに生きていくのもふたりなのです。気になった人は「オープン・リレーションシップ」で検索。
レスの問題は「苦しんでいる側」ひとりの問題にされがち。
でも、片方が大丈夫でももう片方が大丈夫じゃないなら、それはもう「大丈夫じゃない」。ふたりで目線を合わせ、立ち向かうべき問題なのです。
それがいっしょに生きていくってことなんですよ。
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