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ホットクックが便利なだけじゃなくて「美味しく作れる」ワケ【開発秘話#8】

OTONA SALONE / 2021年9月23日 11時1分

「買ってみたいけど、使い勝手はどうなの?」美顔器と並んでよく質問を受けるのが調理家電。代表格がシャープの「ホットクック」です。

オタクが開発者に「なんでコレ作ったの?」としつこくお聞きするシリーズ、ホットクックの後編です。

【開発秘話聞いちゃお!#8 後編

これまで台所に置かれていなかったものを置いてもらう難しさ

--私がこれまでホットックックを試せなかったのも、ひとえに置く場所の問題でした。

7年目に入り、ホットクックが便利で使いやすいことは市場に浸透しました。ですが、これまで台所に置かれていなかった商品なので、やはりみなさん置き場所が確保ができません。どこに置いたらいいんでしょう、少しでも小さくしてくれたらスペースを捻出できるのにという声はずっと聞こえていたので、開発を進めていました。

 

--基本、小さくするのってものすごくしんどいですよね。

本当に(ため息)。ホットクックのお鍋のようなフォルムをキープし、調理容量は保ちつつ小さくするのですが、この上の蓋のところを小さくするのが非常に大変でした。

--そうか、蓋の部分にかき混ぜ用のモーターを載せているんですね。

小さくしたいんだと技術部門に言っても、いやいや無理ですよと最初に断られるし……。放熱の関係などでモーターは鍋の外側に配置したのですが、横幅を狭くするため、まずはこの固定概念から見直しました。

 

--やっぱり大きな変更をするには固定概念の見直しが必要なんですね…。

色んな部分の温度を測定して検証し、サイズと温度の両立ができる部分にモーターを配置することができました。ヘルシオ炊飯器では長い年月をかけて混ぜるということを研究してきましたが、今回は単一粒子であるお米を混ぜる技術とはまた違う、混ぜることそのものを総合的に実現する技術が必要でした。

 

出勤したら、朝から晩まで肉じゃがを食べ続ける日々

 

 

かきまぜ比較(説明のための試作メニュー)ヘルシオ ホットクックKNーHW24G(シャープ提供写真)*肉じゃがの食材をすべてじゃがいもと玉ねぎに置き換え、味のしみ込みがわかりやすいように、通常の肉じゃがと比べて倍量の調味料を使用。

 

かきまぜ比較(説明のための試作メニュー)かきまぜなし(シャープがASEAN地域中心に販売している電気圧力なべ<KQ-A60-RD>を日本にて、ASEAN仕様のままでテストした結果。(シャープ提供写真)

 

--混ぜることを総合的に実現する…?

例えば同じじゃがいもでも、ポテサラなら潰しますし、肉じゃがなら煮崩してはいけません。しかも投入される食材量は一定ではありません。2人分と4人分、同じ力で混ぜると2人分は煮崩れてしまう。火が通るまでの食材は硬いし、火が通ると柔らかくなります。これを検知しながら調理していますが、制御がものすごく難しい。人間は普段、ものすごい高度な調理をやっています(笑)。

 

--「なんとなくいい具合に作る」というのが機械だとできないんですね。

煮崩すのはむしろラクで、煮崩さないためにはセンシングのパターンを全部出さないとなりません。当時、開発メンバーは朝から晩まで肉じゃがを作っていました。作ったものがずらりと、煮崩れているものから姿のあるものまで大量に並んでいて、それを試食しながら、これは硬いね、これは味が染みてないねと決めていく日々でした。

--総当りで人がチェックするんですね?

煮物は数値だけでの判断は難しいんです。目で仕上がりの品位を見て、舌で味わい、食感を確認し、断面の浸透率を見てと、人間が細かくチェックします。ホットクックは混ぜながら加熱するため、旨味がいろいろと入ってきます。そのおかげで特に肉じゃがは美味しく仕上がります。

 

--これが冒頭でも触れた美味しさのヒミツですね。胃が強くないとできない開発です。

そうですね、毎日カレーばっかり食べている期間もありました。でも、無水カレーは大人気で、食べ比べをするからと声をかけるとわらわらと他部門から試食したい人が集まってくるんです。ホットクックの開発って美味しいよね、食べ比べがあったら呼んでねって今でも言われます。食いしん坊が集まって、もっとおいしいメニューを作ろうと頑張りました。

 

--いくら仕事でも毎日同じものを食べるのは辛くないですか?

そうですね……今回はアイスクリーム機能を搭載したのですが、アイスの試食は嬉しかったです。他部門からも喜んで食べにきてくれました。でも、小型化した上、高速でまぜてもOKにするのは本当に大変でした。高速だと飛び散るので、まぜ技ユニットの動かし方は、色々と工夫しました。

 

ズバリ、我が家にオススメのサイズはどれですか?迷ったら大きめ?

--いまが買いの機能満載なんですね。我が家にとって最後のハードルはやっぱりサイズです。

今回は2.4Lの場合で横幅を約13%削減しました。90cm幅のキッチンボードにヘルシオオーブンと並べて置けるサイズで、炊飯器置き場等にも設置頂けます。

 

--目安としてそれぞれのサイズがどのくらいの人数分なのでしょうか?

カレーで言うと、2.4Lは6人前、1.6Lは4人前です。小さいお子さんと3人家族で、それほど食べないという場合は1.6Lでいいのかもしれません。でも、あっという間に1人前食べるようになるので、迷うなら大きい方をオススメしています。

 

--作るものによっても選ぶべきサイズが違いますか?

カレーやシチュー、肉じゃがなど一度に作るメニューをメインにするなら、大は小を兼ねるの通り2.4Lがオススメです。いっぽう、副菜などの作り置きをこまめに作るという場合、1.6Lのほうが取り回しがラクかもしれません。

 

--ちなみにまで、ホットクックでよく作られているメニューは何でしょう。

ビーフカレー、無水カレー、肉じゃがが常に人気ランキング上位です。クラウドのデータを解析すると、毎日のように、夜みそ汁を予約でセットして、朝食べるという方も多くいらっしゃいました。また、忙しい日はカレーを予約調理をして、余裕のある日は副菜を1品ホットクックにまかせ、メインはフライパンやオーブンで作ってと使い分けている例もあります。

 

機械にできることはどんどん機械に任せてラクをしましょう

--開発のみなさんはいわゆる丁寧な暮らし系なんですか?

逆です、逆。私はもうズボラ主婦の最たるもので、面倒なことは一つでも自動化して機械にやってもらいたい。私の場合は、お惣菜を買うことは控えたいけれど、少しでも家事を家電にまかせて、その分捻出した時間で仕事をしたり、子供と遊んだり、自分の時間にできればと思い、その思いを開発商品に入れ込んでいます。

 

--そうですよね、ホットクックを使って、煮るって意外と手間だったことに気づきました。

ポテトサラダだって、じゃがいもを潰すのが本当にめんどくさくて、私なんて冷凍マッシュポテトを買っていたくらいです。それならホットクックにやってもらおう!と搭載したのが今回の新機能です。

 

--食いしん坊さんたちが作っているホットクック、これからも進化していきそうです。

すでにヘルシオデリ冷凍便というサービスがあるのですが、ホットクックに冷凍材料を組み合わせると、材料を入れてスイッチをオンするだけでご飯が完成します。しかも美味しいんです! これからもユーザーの皆さんの声にしっかり耳を傾けて開発していきます。皮がむけたり刻めたりしたら最高ですね。

水なし自動調理鍋 ヘルシオ ホットクック オープン価格 左から  KN-HW24G 編集部調べ実勢価格7万7,000円(10%税込・以下同)、KN-HW16G 6万6,000円、KN-HW10G 5万円/シャープ

 

≪OTONA SALONE編集部 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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