復縁7カ月でわかってきた、彼の「リアルな性格」【40代編集部長の婚活記#271】
OTONA SALONE / 2021年10月13日 17時0分
40代の婚活は、コミュニケーションが大切。婚活歴5年を超えたOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)。これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。
時は数年前に遡って、ジェントルさんとの復縁編。ステキな誕生日プレゼントをもらってちょっと浮かれているアサミだけれど……。この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
【40代編集部長の婚活記#271】
甘えてくれるって、うれしいかも
突然「会いたい」と言われて彼の家に行った夜は、ひとしきり彼の愚痴に付き合った。ボスのこと、同僚のこと、クライアントのこと……。相当、溜まっていたのだろう。かなり感情的になって話していた。
愚痴をこぼしてくれるのは心を許してくれているってことよね? ある意味、甘えてくれているというかしら。
彼に甘えられるのって、イヤじゃないな。むしろちょっとうれしいかも。ま、別に何をしているでもなく話を聞いてるだけなんだけどね。
モヤモヤした気持ちを吐き出せたなら
ジェントル「ごめんね。こんなつまらない話につきあってもらっちゃって」
ひとしきり話して少し冷静になったのだろうか。彼の声のトーンが落ち着いてきた。
アサミ「ううん。全然」
ジェントル「ありがとう。ちょっとスッキリした」
モヤモヤした気持ちを吐き出すことでスッキリしたならよかった。
ジェントル「あなたは優しい。いい人だね」
アサミ「そう? 私、何もしてないけど」
これって「優しい」のかな?
ただ話を聞いて相槌を打ったり、時々彼の言っていることを肯定したりしただけのこと。優しいってワケじゃない気もする。
ジェントル「何も言わずに聞いてくれただけでいいの。ありがとう」
何かの提案もしなかったし、対策を考えたりもしない。彼の言葉にうなずいているだけで……正解だったってことかな?
ジェントル「僕が弱音を吐いたりすると、今まで怒られることしかなかったから」
アサミ「怒られる? 誰に?」
ジェントル「母も、前の妻も」
「男のくせに」と言われ続けてきたんだ
なるほど……。お付き合いしている中で、彼はお母様とあまり関係がよくなかったことは聞いていたけど。前の奥様もなかなか厳しいかただったってことか。
ジェントル「今日みたいに愚痴なんか言ったら『男のくせに』って怒られることしかなかったから」
アサミ「誰だって愚痴をこぼすことはあるもの。男性とか女性とか関係ないじゃない」
ジェントル「そうだよね。僕もそう思う」
アサミ「だから私には気にせず話して」
ジェントル「でも僕はずっとそれを咎められてきたんだ」
そっか。彼は愚痴をこぼせる相手がいない孤独に、ずっと一人で耐えてきたのかもしれない。
彼が耐えてきた「孤独」
守ってあげたい。
そんな言葉が心に浮かんだ。これは母性本能みたいなもの? 繊細で孤独な彼を私が守ってあげたいと思った。その瞬間、彼をふわっと包み込むように抱きしめた。
アサミ「どんなことでも話して。愚痴でも弱音でもなんでもいい。私は怒ったりしないから」
ジェントル「いいの? こんな情けない男でも」
アサミ「そういうところ見せてくれるの、むしろうれしい」
ジェントル「ホント?」
アサミ「話を聞くことくらいしかできないけど」
ジェントル「ありがとう」
鋼ほどではないけれど
少しでも彼の支えになれたのなら、よかった。
仕事も家事もできて、裕福な家庭に育ったジェントルさんに比べて、ずっと心のどこかで私でいいのかなって思っていたけれど……。彼のちょっと不安定だったりするメンタルを支えるだけの安定感なら私にはある、と思う!
鋼のメンタルと言えるほどではないけれど、豆腐メンタルではない。こんにゃくメンタルくらいの強さはあるかな? そもそも「怒る」「イライラする」といった感情を出す自分が好きではないので、他者に対して感情コントロールはできるほうだと思う。
彼に足りないところを自分が補える部分がある気がして、ほんのちょっとうれしかった。
ある週末のできごと
復縁してから7カ月、当たり前のようにジェントルさんと一緒に過ごすようになった週末。その日も、彼の家に行くつもりでいた。
ジェントル「今日はどこか近所でランチしない?」
メッセージが届いた。ここ最近、彼の家で食べることが多かったから、久しぶりかも。
アサミ「いいよ。何が食べたい?」
ジェントル「どこ行く?」
おっと、質問に質問返しか。しかも私は何系の料理か決めてからお店選びしようと思ったんだけど、いきなりお店できたか。
こだわりは映画だけじゃなく
お店、どうしようかなぁ。映画もこだわりがあったけど(私の提案は全部NGだった)、実は外食するときのお店選びも若干こだわりがあるのよね。彼がこだわりの多い人だってことは、付き合いが長くなればなるほどわかってきた。
ちょっと前に、友人と一緒に行ったことのあるお店の前を通りかかったときのこと。
アサミ「このお店、前に友達と来たんだけど美味しかったよ」
って話をしたら
ジェントル「えー、なんかチャラそうじゃない」
と言われてしまった。「そんなことなかったよ」と返したけど、返事はなく。お気に召さなかったみたい。彼が選ぶお店に私がNGしたことはまったくないんだけど(いいと思ったからだけど)、逆はあるのよね。
彼のストライクゾーンは狭め
ジェントル「いつも僕の意見ばかりに合わせてもらってる気がするから、今日は選んでよ」
合わせてるわけじゃないのよ。私のストライクゾーンが彼より広いだけで。うーん、何でもいいっちゃいいんだけどな。彼の御眼鏡に叶うお店選びまでできるかどうか自信ないから、とりあえず料理の系統だけ伝えることにしよう。
アサミ「ハンバーガーとか」
さて、彼の判定は?
ジェントル「OK」
よかった。彼のOKが出たことにひとまずホッとする。
彼のOKが出てホッとする
ジェントル「場所はどうする?」
やっぱりお店の提案もしないとダメなのね。
アサミ「駅の反対側のハンバーガーショップは?」
念のため、お店のURLも一緒に送った。こじんまりとした可愛いお店。正直、お眼鏡に叶うかわからないけど……。ドキドキしながら反応を待つ。
ジェントル「いいよ。ここに30分後でいい?」
アサミ「りょーかい!」
よかった! OKもらえた!
ハンバーガーショップに着いて
お店の前に到着すると、なにげに長蛇の列だった。いちおう並んでみたけれど、けっこう時間がかかりそう。
ほどなくして彼が着いた。
ジェントル「あれ、こんなに並んでるの」
アサミ「うん。ちょっと前にテレビで紹介されたみたいで」
ジェントル「この列だとどのくらい待たないとなの?」
なんとなく彼の表情が曇っている。並ぶのはイヤなんだろうな。
アサミ「さっき聞いたら1時間くらいかかるかもって。他のお店にしよっか」
他のハンバーガーショップを探す
ジェントル「他のお店って、ハンバーガーショップ? この近くだとどこ?」
アサミ「駅から出て右のところのハンバーガーショップは?」
ジェントル「あそこはチャラいからあんまり好きじゃない」
出た、彼の謎のこだわり。
アサミ「あとは駅前のところかな」
ジェントル「あそこはチェーン系でしょ」
あまり彼がそれを好まないことはわかって言った。他にハンバーガー系のお店、この近くにはないのよね。ちょっと遠くまで歩かないと。
ハンバーガーじゃないお店にしよう
もうハンバーガーショップの案はないなー。方向性を変えよう。
アサミ「じゃ、坂を上がったところのカフェは?」
そもそもハンバーガーにこだわってたわけじゃないから、彼の好みに当てはまりそうなカフェを選んだ。返事がないので顔を上げて彼を見た。
するとまた、彼の表情が曇っているように見えた。あれ、どうしたの? あのカフェはチャラくもないしチェーン店でもないし大丈夫そうだと思ったけど? また好みに合わなかった……?
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