嘘でしょ…「突然の肌荒れ」と更年期って関係あるの?52歳が見舞われた地獄
OTONA SALONE / 2021年10月14日 17時0分
40~50代になり、「最近、かゆみや赤みがひどく肌荒れが気になる」「急に肌が敏感になった」などの悩みはありませんか?
日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期は、ホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「肌荒れ」があります。
今回は、更年期の肌荒れの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
いつもの化粧品なのに…?突然肌がかぶれてしまい、治らない
葉子さん(52歳)は急に顔の肌荒れがひどくなったと悩んでいました。
「最近、急に顔がかぶれて赤みもひどくなり、今まで愛用していた基礎化粧品なのに使うとヒリヒリして困っています。もともと肌は強い方ではありませんでしたが、化粧品でこんな目にあったことはありません」
慌てて敏感肌用の化粧品をいくつか試してみたものの、かぶれや赤みは改善しません。
自分にあった化粧品が見つからず、葉子さんの焦りは増すばかりでした。
「皮膚科で処方された軟膏を塗ると赤みはいくらか治まりますが、塗るのを止めるとかゆみや赤みも再発するという繰り返しです。化粧水をつけただけでヒリヒリしてつらいので、スキンケアもろくにすることができません」
お手入れができないせいか、肌の乾燥もひどくなり、顔がボロボロになったという葉子さん。
「人と顔をあわせると、ひどい状態の肌を見られているようで、目線をあわせるのも苦しく感じます。毎日、鏡を見るのが憂鬱です」
化粧品代や薬代ばかりかさんで、もう限界…でも意外な原因が?
ある日、古くからの友人に肌荒れの悩みを相談したところ、かなり価格の高い基礎化粧品を強くすすめられたそうです。
「友人のすすめでしたし、これで肌荒れが改善できるならと思って、思い切って購入したのですが……劇的な改善は見られません。恐る恐るスキンケアをする毎日が続いています」
皮膚科の診察費や薬代に加えて、高額な化粧品代もかさみ、パート勤務の葉子さんにとっては負担になっていきます。
「いつまでこんな日々が続くんだろう」
と途方にくれていた葉子さん。
偶然、病院の待合室で読んでいた健康系雑誌の更年期特集で、『更年期になると肌のバリア機能が低下して肌が急に敏感になる』という記事を発見したそうです。
「そういえば、ここ半年ほど、生理がきたりこなかったりだし、私の肌荒れも更年期のホルモンバランスが関係しているのかもしれない」
そう考えて、更年期外来のあるクリニックを受診してみることにしました。
突然の肌質変化は「更年期」によるものかも?
更年期専門のクリニックでは、葉子さんより年上の女性医師が担当でした。
「更年期になると、体調だけでなく肌も急に変化することがあります。珍しいことではありませんよ」
そう医師に優しく言われて、葉子さんは安心したそうです。
「更年期になると女性ホルモンが減少し、肌の新陳代謝や血流に影響するため、肌トラブルが起きやすくなります。肌とからだは密接に関係しているので、からだの内側からのケアもしっかり行っていきましょう」
処方された漢方薬は温経湯(うんけいとう)。
温経湯は、血(けつ)を補い巡りをよくしてホルモンバランスを整え、肌荒れの改善が期待できる漢方薬です
「漢方薬を飲み始めてしばらくすると、肌に潤いが戻ってきて、いつもの化粧水をつけてもヒリヒリしなくなってきました。どんな高価な化粧品よりも効果を感じて驚きました! やはり、からだの内側から改善していくことが大切なんですね」
毎日きちんとスキンケアできるようになり、肌荒れも改善した葉子さん。今では笑顔で毎日を過ごしています。
肌荒れで悩むなら漢方薬を試してみて!
「いろいろ試したけれど肌荒れが治らない」
「キレイだった肌に戻りたい」
そんな方には、かゆみや湿疹、ニキビなどの肌トラブルに対して医療現場でも使われている、漢方薬がおすすめです。
漢方医学では「皮膚は内臓の鏡」と考え、肌荒れはからだの状態やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが原因となって生じるとされています。
不調の改善だけでなく、根本的な体質改善を目的としている漢方薬は、自然由来成分がからだにやさしく働くため、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決を目指せます。
<更年期の肌荒れにおすすめの漢方薬>
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん):ニキビやシミも気になる方に。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラやホットフラッシュも気になる方に。
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):のぼせや動悸、イライラも気になる方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
相談もスマホで完結しますので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。
更年期の肌荒れの悩みから抜け出そう!
更年期は心やからだだけでなく、肌にも大きく影響します。ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
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