50歳「いつも風邪をひいている」私。この体調不良も更年期症状なの…?
OTONA SALONE / 2021年10月21日 17時0分
「最近、風邪をひきやすい」「風邪が長引いてスッキリ治らない」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?
日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。
更年期女性のお悩みのひとつに「風邪をひきやすい」ことがあります。
今回は、更年期の風邪の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
年中鼻グズグズ、咳も治らない…長期間続く風邪症状
ファミレスで働く美奈代さん(50歳)は、最近、風邪をひきやすく治りにくいと悩んでいました。
「なんとなく肌寒さや冷えを感じたり、ハードなスケジュールの日が続いたりすると、必ず風邪の症状が出てなかなか治りません。ずっと鼻水がグズグズして頭もボーッとするし、喉がイガイガしたり、夜は咳が止まらず眠れないしで困っています」
一度風邪をひいたら、1週間、2週間とつらい症状が続くという美奈代さん。
「以前なら市販の風邪薬を飲んで、たくさん食べて一晩ぐっすり眠ればスッキリ治っていました。50歳になったとはいえ、まだまだ働き盛りなのに……」
美奈代さんはファミレスでの接客の仕事にやりがいをもって働いていますが、ある日、上司からひどい言葉をかけられてしまったそうです。
「いつも咳や鼻水が出ていると、お客さまに与える印象が悪い! 症状が続くならもう接客は無理だ!」
この言葉をきっかけに、美奈代さんは精神的にも追い詰められていってしまったそうです。
体調のよい日が少なく、精神的にもマイナス思考に…
美奈代さんの風邪の症状は、近所の内科で処方された薬を飲むと少しよくなるものの、またすぐにぶり返すそうです。
「ふと気づくと、いつも風邪をひいている状態で……体調が万全な日の方が少ないです」
自分のからだの状態に危機感を感じるようになり、不安や焦りも募るばかりという美奈代さん。
「体調が悪いせいか、やる気や活力までも落ちてきて……仕事も家のことも全てがうまくいきません」
ある時、あまりにも風邪が治りにくく長引くこと、繰り返していることを病院で相談したそうです。
「年齢的にホルモンバランスの関係もありそうですね。婦人科で一度診てもらうといいかもしれません」
内科医からは、そうアドバイスされたそうです。
治りにくく長引く風邪は、ホルモンバランスが影響?
美奈代さんは早速、更年期外来のある婦人科のクリニックを探して受診してみました。
「婦人科を受診するのは出産以来でしたし、緊張しましたが、自分と同じくらいの年代の女性患者も案外多く、私だけじゃないんだな、みんな悩んでいるんだなとどこか安心しました」
婦人科の医師からは意外な診断を受けました。実は更年期はホルモンバランスの崩れで自律神経の乱れを引き起こされ、からだや心に影響してあらゆる不調が出ることがあるのだそう。
「風邪の症状に対する対症療法だけでなく、からだの内側からアプローチしていく漢方薬も有効とのことで、私も処方をお願いしました」
処方された漢方薬は柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)。
気の巡りをよくして精神を安定させ、からだを温める漢方薬です。
更年期障害、不眠症や動悸などに使われます。
「漢方薬を飲み始めると、だんだんと不安や焦りが落ち着いてきました。そして、喉が潤ってイガイガしなくなり、咳や鼻水といった症状も改善してきました」
万年風邪の状態から解放された美奈代さん。今では元気な笑顔で仕事に励んでいるそうです。
「根本的に風邪体質を変えたい」人は漢方薬を試してみて!
「更年期になり、いつも体調が悪い」
「風邪をひきにくい体質を目指したい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方医学では、気(生命エネルギー)が不足すると風邪をひきやすくなると考えます。
風邪をひきやすい、治りにくいという症状は更年期によく見られます。
更年期の不調の改善には内科でも使われている漢方薬がおすすめです。
医薬品として効果を認められている漢方薬は、不調の改善と根本的な体質改善を目的としています。
根本的な体質改善によって、更年期におこるさまざまな不調が改善されます。
自然成分がからだにやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決と、根本的な体質改善を目指せるでしょう。
風邪をひきやすいという更年期の不調の改善には、以下の漢方薬がおすすめです。
<更年期の風邪対策におすすめの漢方薬>
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸が弱く、疲れやすさも気になる方に。
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):貧血や食欲不振も気になる方に。
- 香蘇散(こうそさん):胃腸が弱く、神経質傾向な方に。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。
お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。
風邪をひきやすい更年期女性におすすめ!
「最近、風邪をひきやすい」あなたの悩みの原因は更年期かもしれません。
そのままにせずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気な笑顔で過ごしていきましょう。
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
≪あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆきさんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
風邪に「葛根湯」は効く? 「風邪薬」との違いは? 意外な“注意点”も 薬剤師が解説
オトナンサー / 2024年9月22日 20時10分
-
缶コーヒー、カップ麺、コンビニランチ…男女とも「更年期の不調を起こしやすい人」の特徴と対策
ananweb / 2024年9月21日 19時0分
-
49歳の緊急事態!「太ももに激痛が襲って、動けない」更年期のSOSサイン【脚のつりやすさ】
OTONA SALONE / 2024年9月20日 21時1分
-
「更年期のメンタル不調に関する実態調査」を実施 30~60代女性の約8割がメンタル不調を感じていると回答
PR TIMES / 2024年9月18日 13時0分
-
更年期「冷えのぼせ」に注意!入浴・食事・運動でもダメなときの対処法【医師が解説】
ハルメク365 / 2024年8月25日 18時50分
ランキング
-
1226kmを走破「世界一超人の91歳」その驚く肉体 20年間食べ続けてきた「食事メニュー」を公開
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 10時0分
-
2痛くて腕が上がらない…【医師監修】五十肩という思い込みには要注意!痛みの原因と病状セルフチェック
ハルメク365 / 2024年9月23日 11時50分
-
3お財布も「ETCカード」も忘れて「高速」乗ったらどうなる!? つい「うっかり」が大ごとに? 二度と経験したくない「一部始終」とは
くるまのニュース / 2024年9月23日 7時10分
-
4岸田総理「税収増を国民に還元する」→財務大臣が「真っ向から否定」した結果…財務省が“総理大臣よりも偉い”日本の権力構造の不可解【森永卓郎の見解】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月23日 12時0分
-
5〈倍速老化の恐怖〉痛みがまったくないのに体の中は地獄絵図…急に老け込む人に見られがちな6つの病態、その真犯人とは
集英社オンライン / 2024年9月23日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください