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オミクロン禍の3回目ワクチン「接種すべきなのか迷う」人に【医師に聞く】

OTONA SALONE / 2022年1月24日 19時46分

軽症傾向が高いと言われるオミクロン株。実際、臨床の現場の実態はどうなのでしょうか?

岐阜県岐阜市で地域のファミリードクターとして総合診療を担う医療法人社団藤和会 あんどう内科クリニックの院長・安藤大樹先生に「いまプライマリケア医が肌で実感しているオミクロン株」について伺いました。

 

3回目のワクチン「接種すべきなのか迷う」人に

――3回目の新型コロナワクチン接種が始まりましたが、接種は急ぐべきでしょうか?

「海外からの報告では、ワクチン3回目での抗体値がオミクロン株に対しては弱いとされる場合もあります。しかし、後遺症を減らすという報告もあります。私はオミクロン株ではこの後遺症を強く警戒しているので、3回目のワクチンもなるべく早く接種してもらいたいと考えています」

 

――正直に言うと、あの副反応にまた苦しむのは嫌だなという気持ちがあります…

「私もつい3日前にファイザー社のワクチンを接種しました。過去2回は出なかった副反応が今回は出て、接種部位の腫れと全身の倦怠感に見舞われました。先行する海外からの報告では副反応は過去2回と3回目で変わらないとされるのですが、接種した人の話を聞く限り、私は日本人は出やすいのではと感じています」

 

――どの程度先までの外出予定をキャンセルすべきか迷います。このあとしばらく感染拡大は続くのでしょうか?

「先に感染が広がった沖縄を見ると、すでに感染拡大は止まり、減り出しました。第5波までのコロナは最大14日と長い潜伏期間を持っていました。このように潜伏期間が長いウイルスの感染者数増加は一般的にゆっくりと立ち上がり、ゆっくり収まっていきます。しかし、オミクロン株のように推定2、3日と潜伏期間が短い場合、急激に立ち上がってぱっと下がります。これらの特徴を考えると、全国的に2月の初旬に感染者数のピークを迎え、そのあとぱっと下がるのではと思います」

 

――この先、新型コロナそのものは終息していくのでしょうか?

「新型コロナウイルスはとてもずる賢く、知的なウイルスだなと感じています。最初は長い潜伏期間で感染しやすくして、やがて毒性が強くなりすぎたので、今度は軽くて感染しやすい株へと変異を遂げました。今後もまだ強い株が突発的に出るかもしれませんが、大きな流れとしてはこのあたりで止まっていくのかなと思います。一般的な特徴として、暖かくなればウイルスの活動はおとなしくなります。希望的観測かもしれませんが、大きなヤマはこれが最後なのではないかと思っています」

 

家庭内に感染者が出た場合は「水回り」に注意して生活を

――今回は家族が1人感染すると、メンバーが全員感染する可能性が高いと聞きました。誰かが感染したら何に気を付けるべきでしょうか?

「まず、感染者は家の中で1つの部屋から出ず、隔離の状態を保つこと。また、感染リスク者を絞るため、対処者は1人に限定するのが鉄則です。家庭内での感染リスクが高いのは水回りです。特にお風呂やトイレは空気が動かず換気が悪い点もリスクなので、これらの場所なるべく共用せず、使用後は消毒を徹底してください。対処時、手袋とマスクは必須です。ゴーグルがあればなおよく、できればマスクもN95仕様のものが理想ですが、一般的な不織布の場合は2枚に重ねて使うことで防御力が上がります」

 

――具体的にはどのように消毒すればいいでしょうか。

「お風呂は換気が難しくウイルスも残りやすいため、感染者は家族の中で最後に入ります。浴槽の水は使うたびに抜き、界面活性剤入りの洗剤でしっかりと洗ってください。洗面所も同様に、アルコールを使って消毒します。アルコールを含んだ除菌ティッシュでもいいでしょう。トイレもアルコールで便座、ドアノブなどなど接触面を拭き取ります。また、水を流すときには蓋を閉めてください」

 

――洗濯物やごみなどは分離すべきでしょうか?

「洗濯物は、できれば感染者と非感染者で分けて洗ったほうが安心ですが、乾いた洗濯物は大丈夫です。注意したいのはごみ。食事は基本的にすべて紙皿・割りばし・紙コップの使い捨てで提供し、使い終わったものはすべてビニール袋に入れて口をしっかりしばってください。使い終わったマスクも同様に、家族が触れないようにビニール袋でしっかり隔離します」

 

――家庭内で感染してしまうならば、わざわざホテルでの宿泊療養に出かけなくてもよいのでは?とも迷います。

「一度感染した人がもう一度感染するケースもなくはないので、基本的に先に発症した人は宿泊療養で隔離してください。そもそも、一般的な家の造りは隔離には向いていませんので、どれだけ頑張っても、家庭内での対応には限界があります。オミクロン株は感染力が強いため、家庭内にいるとほぼ感染すると考えてください」

 

 

 

お話・安藤大樹(あんどうだいき)先生

内科医

医療法人社団藤和会 あんどう内科クリニック院長。藤田保健衛生大学(現藤田医科大学)卒業後、同大学病院研修を経て、同大学病院総合診療内科所属。2011-2015年にかけて同院最優秀指導医賞受賞。岐阜市民病院総合内科を経て現職。岐阜大学総合病態内科学非常勤講師、藤田医科大学救急総合内科客員講師。

 

『医療よろず相談所』をクリニックのコンセプトに掲げ、医療に関わるあらゆる問題に向き合う生粋のプライマリ・ケア医。「プライマリ・ケアは日本の医療を救う」と信じ、若手医師の教育も積極的に行っている。

 

岐阜県岐阜市東駒爪町5 tel: 058-262-2974

 

≪OTONA SALONE編集部 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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