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ピアノの練習中、母は私をものさしが折れるほど叩いた。私には子供時代がないんです【みんなの毒親】(前編)

OTONA SALONE / 2022年3月12日 17時0分

自分の親との関係に悩んでいるという人は多いのではないでしょうか。親との関係について人に相談しても「親は子供を思うものなんだから」「話せば分かるでしょ」などと言われてしまい、逆に悩んでしまっているケースも見られます。

この連載では、実際の体験談を元に、十人十色の親との確執をご紹介します。みなさまが親との関係性を考える上での参考になれば幸いです。

【みんなの毒親 第1話 前編】

 

今回お話を聞かせてくださるのは、都内在住の美子さん(仮名、40歳)

神奈川県出身で、1歳と3歳のお子さんがいらっしゃいます。

ご自身はミュージシャンとして活躍中、ご主人は8歳年上のエンジニアです。

 

※記事は体験に基づくものですが、身元が分からないように再構成してあります

 

地獄のはじまりは、ピアノのレッスンだった

「私は5歳からピアノを始めたのですが、その頃から母の圧力で、1日も欠かさず2時間のレッスンをさせられました。

レッスン中には、ものさしでお尻や足をぶたれ、ものさしが折れることもありました。ティッシュケースが飛んでくるのも日常茶飯事でしたね」

 

――小学校入学前なんですよね。ずいぶん厳しい印象を受けます。お母様はピアノの専門家だったのでしょうか?

「母は素人で、音楽の知識は一切ありませんでした。ですので、ピアノの先生から言われたことをひたすら私にやらせていましたね。やみくもなスパルタ反復練習です。子供ながらに、鬼だと思っていました」

 

――そのほかの生活においてはどうでしたか?

「正直、レッスン以外のことが記憶にないんです。小学校に上がっても、友達と遊ぶなんてできません。母の決めた練習時間はどんどん長くなり、それに間に合うよう急いで家に帰らないと、家から締め出されてしまうんです。

唯一の楽しみは夏休みに祖母の家に遊びに行くことでしたが、そこにも母が用意した縦型ピアノが置いてあるんです。祖母の家は九州にあり、山が近くに見える自然豊かな環境でしたが、結局自宅と同じで毎日こもって練習することを強いられました」

 

――365日、練習だったのですね。

「そうです。自由な気持ちで遊びに行ける日などありませんでした。私には子供時代がないんです」

 

高校生のとき、拒食症に

――反抗はしなかったのですか

「私は正面切って母に反抗することはありませんでした。

ただ、自分の意志が尊重されない生活を続けているうちに、摂食障害の症状が出るようになっていました。

高校時代は症状がひどく、よく学校で倒れていましたね。

母親は料理する、食べることに命を掛けているような人でした。だからこそそんな症状が出たのかなと思います。

私の心が、母に反抗していたんですね」

 

 

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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