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頼れる人がいないのに入院することになったら?おこなしさまの乗り切り術|おこなしさまという生き方(16)

OTONA SALONE / 2022年3月13日 19時31分

結婚、出産をしていないと、女として幸せではないという人がいるけど、はたして本当にそうなのでしょうか。

「少なくても今の時点では、子どもがいない“おこなしさま”人生も、そんなに悪いものではないと感じている」

という、くどうみやこさん。自分の幸せは、自分で決める「おこなしさまという生き方」リバイバル配信です。

(2017年に書かれた記事の再配信となります)

 

 

家族以外にも、サポートしてくれる人を身近に

多くの病院では売店やコンビニが入っていて、必要最低限のものはそこで買うことができます。とはいえ、術後や体調の状態によっては、院内でさえ歩いて行くことができません。「水が飲みたい」という簡単な欲求でさえ、誰かのサポートなしでは手に入れられないことがあるのが入院生活です。

入院で困るのが、身の回りのお世話を頼める人が身近にいるかです。長期入院となると、入院費用や収入減などの経済的な負担もさることながら、入院生活をサポートしてくれる存在が不可欠。長期の入院は本人も大変ですが、サポートする側にも負担がかかります。

 

入院中のサポートは家族が行うことが大半です。家族が傍にいればいいのですが、ひとり暮らしをしている娘が入院し、地方から親が上京してお世話をしなければならないケースもあります。まだ親が元気なうちは頼れても、だんだん年老いてくるとあまり負担はかけられません。

 

幸い私の入院時にはパートナーがいてくれましたが、入院先が自宅から離れていたので来られるのは週末だけ。平日は公私ともに親しくしている方達が仕事の合間を縫って、連日病院に来てくれました。「水を買ってきてほしい」、「化粧水がほしい」などのリクエストに応えてくれて、とても助かりました。逆の立場になったら出来る限りサポートしようと思いましたし、いざという時に家族以外で頼りになる存在がいることは心強いと実感しました。

 

40代、50代でも入院は他人事ではない

誰しも入院に不安はつきものですが、その不安はミドルエイジ世代が最も大きいとされるデータがあります。生活保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」(平成25年度)の「ケガや病気に対する不安の有無」では、40代女性で「不安あり」は94.9%、次いで50代が94.5%と、60歳代の88.3%より上回り、ミドルエイジ世代は病気やケガに対して不安レベルが高いことが分かります。おそらく、定年を迎える60代より、現役で働いていて身体の衰えを感じ始める40代・50代の方が、入院に対して不安感を抱えているのではないでしょうか。

 

では実際に、入院の経験率がどれくらいかというと、同センターの調査「過去5年間での入院経験の有無」では、40代女性で入院経験ありが11.3%、50代 14.4%、60代 19.1%と、年代が上がるにつれ入院経験ありの割合が増えます。また入院時の入院日数は、40代女性で平均17.5日、50代女性で20.5日、60代女性で21.2日と、こちらも年齢と共に日数が増える傾向になっています。

 

短期入院なら一人で乗り切れても、長期入院となるとさすがに不便で困るため、誰かの手を借りることになります。身内が近くにいない方は、「お願い!」と頼んだら協力してくれる人間関係を築いておくことが大切です。健康なうちから「もし入院することになったらお互い助け合おう」と話しておけば、実際に頼むときはスムーズです。

 

次ページ:老後の入院生活は有料サービスも検討

いっぽう、老後の入院生活は有料サービスも検討

40代・50代では入院率はそれほど高くないですし、サポートをお願いできる相手も探せば見つかると思います。心配なのは、老後の入院生活です。親の老後は子どもである自分や家族でサポートできたとしても、自分自身は子どもがいない、パートナーもいない(もしくは先立たれた)、親族が近くにいない、他に頼れる相手もいない老後での入院生活は、どうすればよいのでしょうか…。

 

高齢になり頼める相手がいない際は、入退院時をサポートしてくれる民間の有料サービスがあります。ニチイの「入退院安心サービス」は、入院中の洗濯、買い物、入院中の見守りなど、入院中の身の回りのことを依頼できます。イオンライフがサービスを提供している「シニア総合サポートセンター」では、入院手続の代行、外出時の付き添い、手術の立ち会いなど、病院入院時のサポートに対応しています。

 

他にも探せば、入退院時のサポートを代行するサービスはいくつかあります。個々に対応エリアやサービス内容、利用料金などが異なるため、詳細は各ホームページにて確認してください。若いうちは利用する機会はあまりないかもしれませんが、何かあったときにサービスのことを知っていれば心配事を軽減できます。また、遠方にいる一人暮らしの親が入院する際に、こういったサービスを上手く活用することも可能です。

 

家族や親族以外の手も借りて乗り切る

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成27年)によると、単身高齢者は約624万人と初めて600万人を突破。2035年には65歳以上の単独世帯数は、750万人以上になると推測されています。現在の少子化、晩婚化、核家族化によって、私たち“おこなしさま”が高齢者になる頃には、単身シニア向けのニーズが高まり、様々なサービスが増えてくるでしょう。

 

そういった意味では期待はもてますが、何でもサービスを利用するにはお金がかかります。その分貯金をしておかないと、利用したくても出来ない状況になってしまうかもしれません。病気をしたときほど、強く感じる家族の大切さ。そのとき頼れる親族がいないなら、知人や外部の手を借りて乗り切りましょう!

 

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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