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知っておきたい「子どもなしコース」の歩み方 <注意点編>|おこなしさまという生き方(32)

OTONA SALONE / 2022年3月21日 19時31分

結婚、出産をしていないと、女として幸せではないという人がいるけど、はたして本当にそうなのでしょうか。

「少なくても今の時点では、子どもがいない“おこなしさま”人生も、そんなに悪いものではないと感じている」

という、くどうみやこさん。自分の幸せは、自分で決める「おこなしさまという生き方」リバイバル配信です。

(2017年に書かれた記事の再配信となります)

 

3.老後資金は上乗せで貯蓄すべし

どうしても加齢と共に病気のリスクは高まるもの。体が不自由になったとき、面倒をみてくれる家族やサポートをしてくれる友人が大勢いるならいいのですが、最終的に頼れるものはお金。老後に手助けしてくれる子どもがいないので、少し多めの老後資金を用意しておいた方が安心です。サポートが必要になったときに、お願いできる人と資金を準備しなければなりません。

準備すべき金額は「必要な老後資金-生涯で受給する公的年金」。受給できる年金額や年数で差違はでますが、一般的な目安として3,000万円程度といわれています。“おこなしさま”の場合、さらにプラスアルファーで 1,000~2,000万円は上乗せしておきたいところ。それは、子ども一人にかかるとされる学費と同程度の金額。やはり子どもがいないからといって、浪費ばかりしていてはダメ。老後に向けて、頑張って貯めるしかなさそうです。

 

4.孫がいない老後時間の楽しみ方

子どもがいないということは、当然ながら孫もいない“まごなしさま”の人生を送ることになります。現役で働いているときは感じない寂しさも、老後に孫を溺愛している友人との温度差を感じるかもしれません。孫にプレゼントを買ってあげたり、一緒に出かける喜びを体験できない分、他に楽しみや生きがいを見つけて老後を豊かに過ごしたいもの。長らく自分のペースで歩んできた“おこなしさま”なら、きっと老後の時間も自分なりに充実させることはできるはず。

ただ、自分に孫がいないことはいいとしても、親に孫の顔を見せてあげられずに申し訳ない気持ちはどこかにある。親なら「孫の顔を見てみたい」と思うのが普通の感情でしょう。ですがきっと、見ぬ孫のことより我が子に幸せであって欲しいと、願ってくれているはず。孫を抱かしてあげることが出来なかった私たちは、せめて親孝行することが子どもとしての役目かもしれません。

次ページ:パートナーとの関係も大切

5.離婚のリスクをもたらす可能性

「子はかすがい」というように、夫婦が不仲になっても「子どものために」と離婚を思い止まることはある。子どもというブレーキがない“おこなし夫婦”は、離婚率が高いようです。また結婚してから「子どもがほしい、いらない」の意見の相違や「子どもができないから」との理由で、離婚に発展してしまうこともあります。

厚生労働省の平成22年「子の有無別離婚件数」のデータでは、離婚件数は25万1,378組。そのうち子どもなしの夫婦は10万4258組で、割合にすると41.5%になる。さらに国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査」(平成22年版)によると、子どもを生まなかった夫婦が全体の6.4%のため、子どものいる夫婦に比べて離婚率は6倍以上になってしまう。自分たちの感情だけで離婚に踏み切れてしまう“おこなし夫婦”は、離婚のリスクが高まる可能性があるということ。子どもがいない夫婦生活は、パートナーとの信頼関係を築くことが重要。相手への暴言は慎みましょう。

 

幸せなのは、どっち!?

結局、「子どもありコース」と「子どもなしコース」は、女にとってどっちが幸せなのか?

それは「マンションと戸建」、「賃貸と分譲」を比べるのと同じように、ライフスタイルの違いだけ。富士山へ登る登山道がひとつではないように、女性が歩むライフコースにも正解なんてない。それでも歩むルートが決定したのなら、そのコースの特徴に合わせて装備を整え、ゴールまでの道のりを楽しめばいいんです。

「子どもありコース」は、前半は子育てというキツイ傾斜は続くけど、後半はだんだんと緩やかになり、子どもが手を離れて自分のペースを取り戻せる。そしてゴールが近づく終盤には、優しく手を引いてくれる子どもが待っていてくれる。

「子どもなしコース」は、前半は軽快に飛ばしているけど、徐々に傾斜の角度が上がってくる後半は自分の足と杖を頼りに進んでいく。終盤に動けなくなった時のためにサポート要員を決めておき、ゴールのテープは自分で手配する。

“おこなしさま”が歩む「子どもなしコース」は、後半~終盤に向けて装備を揃えながら、自分の歩幅で進んで行けばいいのです。今から少しずつ用意をしておけば、いざという時に慌てなくて済む。そしてフッと横を見た時に同じような人がいれば、お互いに手を貸しあえばいい。

なによりも大切なことは、カッコよく年を重ねながらハッピーに過ごせるかだけ。女の40代は、そろそろ人生の後半に向けて準備を始める適齢期です!

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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