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「ご承知おきください」は上から過ぎ!ちょうどいいメールの丁寧語って?(前編)

OTONA SALONE / 2022年5月6日 20時30分

先日、ある会議の時間変更があり、メールで連絡を受けました。「以上の理由によりやむなく変更といたします。ご承知おきください」。

確かに相手側にとってはやむを得ない事情のようなのですが、召集されている人たちも暇ではないわけです。現に私の場合は次の会議への移動の関係から、その会議を中座しなければいけませんでした。

この「ご承知おきください」という言葉により、私は「下に見られている」という感覚を抱いたのですが、今日はこの「ご承知おきください」と、上手な言い換え方について。

 

「承知しました」はOKで「了解しました」がNGなわけ

承知
1 旨をうけたまわって知ること。知っていること。
2 聞き入れること。承諾。
3 打ち消しの意を伴って、とがめずに見逃すこと。許すこと。

「承知」は、「承知しました」に代表されるように、「わかりました」の意味で使われることが多いですよね。私の友人で鉄道会社に務める人がいるのですが、「これ、よろしくね」とか「何時にどこどこね」というと「承知!」と返してきます。これ、実は正しい言葉選びをしているのです。

 

同じような意味に「了解」があります。こちらの方は「承知」よりも上の立場の人が使う言葉なのです。なぜかということを簡単に説明すると、「了解しました」はただの丁寧語で、「承知しました」は謙譲語だからです。

 

ビジネスシーンでは上下関係が複雑ですが、例えばこれがホテルのフロントなどのように、ある意味主従関係がはっきりしているシチュエーションでは、その差は歴然です。ホテルのフロントで「了解しました」という言葉は聞いたことがないでしょう?

 

それくらい「承知しました」はへりくだったことばなのです。「かしこまりました」に近いかもしれませんね。

 

≪国語教師・文章コンサルタント・文章力養成コーチ 松嶋有香さんの他の記事をチェック!≫

 

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