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「SDGs?流行りものでしょ」とマジレスする社会がいまから抱えるこれだけのリスク

OTONA SALONE / 2022年6月21日 20時31分

エシカル企業を立ち上げた先駆者、エシカルアクセサリーメーカー・スプリング代表の立花佳代さんから「できることからやる」最初の1ミリのことを教えてもらいました。

 

SDGsを「慈善事業」だと捉えてはいけない。営利活動だからこそ持続可能なんです

続いてお話したいのが、SDGsと仕事という観点です。

 

「SDGsに取り組んでいます」と話すと「慈善事業」をしているというニュアンスで「偉いね」とか「大変なのにすごいですね」などと返されることがあります。もちろんほめられてうれしいという気持ちはありますが、そのような言葉を聞くと、どこか心がもやもやするのです。

 

なぜなら、私は、慈善事業をしている気はまったくないからです。

 

確かに、さまざまなSDGsにつながる活動に寄付をするという「慈善事業」的活動も大切です。もちろん余裕があれば、その目標が達成されるその日まで、継続的に活動できる企業もあるのかもしれませんが、個人や私のような小さい企業ではそれは、ハードル高いですよね。実際、そのようなイメージからどこかSDGsに距離を感じている方も少なくないのではないでしょうか。

 

日本でも、世界でも、滅私奉公をやめると女性の地位が上がっていく

私は、SDGsで大切なのは、Win×Winの関係をきちんと築くことだと考えています。自分にもメリットがあれば、長続きしやすくなるはずです。

 

私はインドの小さな村でアクセサリー作りをはじめたのは2008年で、まったくSDGsといったことを意識していませんでした。ただ、インドの伝統工芸品であるビーズ刺繍の美しさにひかれて、この技術を使った今まで見たことのないようなアクセサリーが作れるのではないかと思ったからです。

 

5年の月日はかかりましたが、技術が上がり素晴らしい商品を作れるようになり、産業のなかった町に産業が生まれたことで、それまで結婚して子育てをしてという道しかなかった女性たちの生き方、そして暮らしぶりが変わってきました。

 

「ジェンダー平等を実現しよう」というSDGsの5番目の目標に、いつのまにかつながっていたのです。

 

持続可能サイクルを作り出せない社会はこれから急速に力を失うでしょう

なかなかうまくいかずに挫折しそうになりながらも続けられたのは、素晴らしい商品ができるかもしれないからです。「彼女たちを救いたい」という気持ちだけでは、正直なところ続けられなかったかもしれません。

 

まずは、あなたがいまやっている仕事やこれからやってみたい仕事を思い浮かべてみてください。そして、それらと何か結びつけられないかと、SDGsの目標とを眺めることで、意外と新しい企画が出来上がるかもしれません。

 

そして、そのようなことを考えることが、SDGsの実践の第一歩だといえるのではないでしょうか。

 

(文/立花佳代)

 

≪OTONA SALONE編集部 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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