体が硬い人、必見! 約1分の「かかと重心」で柔軟性がアップする!?
OTONA SALONE / 2022年7月15日 11時45分
体の柔軟性に自信、ありますか? 前屈で床に手のひらがつけられますか?
私はいままでの人生を振り返っても、体が柔らかかった記憶は一切ありません。さすがに赤ちゃんの頃は柔らかかったと思いますが、物心ついた頃からはずっと体が硬い人。一番柔らかかったときでも、前屈したとき「床にほんのちょっと指先がつく程度」でした。
50歳の体でも柔らかくなる!?
「体が硬い」のは年を重ねるほどに痛感しています。そんな人間でも、体が柔らかくなる方法がある!?
ということで、やってきたのは東京・門前仲町nicoriGYM。整骨院とジムを運営する長島康之先生です。長島先生は病院でのリハビリを指導や、プロスポーツ選手のトレーナーを務めるなどでのべ12万人の体と向き合ってこられました。
長島先生曰く「体が硬いのは使っている筋肉に偏りが生じているから」なのだとか。まずは、現在の前屈の状態をチェックしていただきました。
頑張って前屈しても床上10cm
思いっきり前屈してみても指先は床から10cmほど上に。これ以上は頑張ってもいきません。
「立っているときにつま先重心になっていて、太ももの前側が張っているからですね。脚の後ろ側の筋肉が使えていないのです」
現代人は立っているよりもイスに座っている時間が増えたため、日常的に後ろ側の筋肉が使われず、体の前面ばかりに負担がかかっているのだとか。例えば、背もたれやテーブルに寄りかかったり、前かがみでデスクワークしたり、料理をしたり、掃除機をかけたりなどの動作。
それに加え、最近はスマートフォンを見る時間が圧倒的に増えています。たいていは首が前に出た姿勢でスマートフォンを見ているかたが多いとか。それが多くの不調や体の硬さに影響しているのだそうです。
不調のもとは「反り腰」
つま先重心になると骨盤は前傾して反り腰になりやすく、太ももの前側が体を支えようとがんばるので、太ももの前がパンと張って体型がくずれやすく、ひざに負荷がかかって痛みが発生します。また、肋骨が上に開くため、お腹がぽっこり出るのだとか。
それを「かかと重心」にすることで足の上に均等に体重がのり、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が使えるようになって体幹に力が入り、バランスよく立てるようになるといいます。そうすることで柔軟性がアップしたり、ぽっこりお腹の解消につながったりするのだとか。
なるほど、確かに太ももの前が張っている気がするし、お腹もぽっこりしている。
私も体の前面ばかりを使っているのがクセになっているから、体が硬くなっている一人。というわけで、早速「かかと重心」の動作を教えていただくことにしました。
「かかと重心」になる3つの動作
①かかとボールほぐし
ゴルフボール(または筋膜リリース用のボール)をかかとでコロコロと転がす。両足とも各1分。
②かかと叩き
にぎりこぶしでかかとを刺激する。両足とも各1分。
③かかと床トントン
床にかかとを軽くトントンとつける。強くではなく軽く。両足とも各1分。
この3つの動作をやってみること各1分。こんな簡単な動作だけで本当に変わるのでしょうか!?
「かかと重心」になったら前屈が変わった!?
さて、柔軟性はどう変わったかといいますと……。ご覧の通り、前屈で床に手のひらがペッタリとつきました! すごくないですか!? 記憶のある中では人生初のこと! 自分でもびっくりしました。何歳になっても体は柔らかくなるのですね!!
比較してみると、こんなに違います。股関節のところからしっかりと体が曲げられていています。余談かもしれないですけど、前屈するときスーッとスムーズに曲げられたんです。Beforeのときは少しずつ体を曲げていった感じだったのですが。
「かかとボールほぐし」「かかと叩き」「かかと床トントン」、それぞれ片足1分ずつだったので、全部やっても約6分。キツイ運動でもないのに柔軟性がアップするなんて。もっと早く知りたかったです!
みんな前屈でペッタリ
実はこのとき私のほかにも一緒に体験を受けた方々がいました。見てください、みなさん体が柔らかくなって、前屈で手のひらがペタリ!! すごくないですか!?
この「かかと重心」を意識するだけで、筋肉の使い方がバランスよく変わってくるのだとか。さきほどの動作だけでなく、歯磨きするときや電車のつり革を持っているときなど、日常生活で取り入れてみることがオススメなのだそうです。。
長島先生が指導する方法をまとめた一冊『運動未満で体はととのう』が、出版されました。
本書では、肩こり、腰痛、首こり、疲れが取れない、ケガしてから体調が悪いといった、ハードな運動を続けるのは無理といった方たちでも実践しやすい超かんたんな「運動未満」の習慣で、心と体がととのい元気になる方法を紹介しています。日常生活の中で取り入れられるので、誰でも続けやすいのが特徴です。
なんとなく調子が悪い、体が硬い、慢性的な痛みがあるといった悩みを解決してくれる一冊になるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
≪OTONA SALONE編集部長 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
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