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思い切り彼を求められたらいいのに。でも、できない、安定した暮らしを捨てることは【不倫の精算#57】後編

OTONA SALONE / 2022年7月12日 22時1分

後ろ指をさされる関係とわかっていても、やめられない不毛なつながり。

不倫を選ぶ女性たちの背景には何があるのか、またこれからどうするのか、垣間見えた胸の内をご紹介します。

 

 

「不倫はめぐりめぐって、自分の立場も心もないがしろにする」実感のある言葉

Nさんが好きになった独身男性は、近い友人がパートナーの不倫が原因で離婚しており、その苦しみを目の当たりにしていた。

 

不倫された側がどれほどつらい思いをするか、不倫がどれほど人を傷つけるか、知ってしまえば「自分は絶対にしない」と考えるのは当然だろう。

 

Nさんとはどれほど惹かれ合っても行き着く先は不倫であり、Nさんの夫は「被害者」となる。

 

そんなプレッシャーを抱えてまでNさんとの関係を進めるのが自分にとって良いのかどうか、欲求に従った果てに自分は他人からどう見られるのか、想像すれば一歩は踏み出せない。

 

男性はNさんが過去に不倫していたことは知らないが、そんなことに関係なく「自分をないがしろにしないために」後ろめたいつながりは避けるだろう。

 

手に入れて欲に溺れてしまえば、仕事にかける時間は減る。意欲にも変化が出る。

不倫が自分にとってネガティブなものでしかないと、はっきり自覚しているのが独身男性の状態であり、それを見ればNさんも動けなくなるのだった。

 

「不倫に彼を巻き込みたくない」

 

これも、Nさんが男性に向ける本音の一つだった。

 

これだけ別の男性に片思いをしているのに、夫と離婚はしたくない。その理由は

「私にはない余裕や大らかさがあるので、そこを尊敬しています」

 

Nさんにとって夫は、精神安定剤のような存在だった。

 

退屈な面もあるし物足りない、それは仕事が日々の楽しみの大部分を占めるからであって、それを抜けば、落ち着いた関係を続けられるパートナーとして夫は信頼できる人間だった。

 

知的で冷静さを忘れないNさんだが内面はとても情熱的で貪欲に人を求める部分があり、それを自身でもわかっているので、「生活する相手」には恋愛感情の強い刺激より安定した情緒を求める。

 

うがった見方をすれば、少し鈍感なところがあるからNさんは不倫に走る余裕を持てるのであって、さらに言えば「この人が夫だからこそ」生活の基盤を守りながら別の男性との時間も楽しめる。

 

これが、離婚してこの男性と晴れて結ばれ、生活すべてを担っていくようになると、今度は仕事以外の煩わしさでネガティブな面を目にするようになる。

大事にしたいはずの男性の世界が、自分との生活でくすんでいくのを目撃するのだ。

 

そんなうんざりするような瞬間も共有するのが恋人や夫婦であり、そこまでを見てまだ男性と結ばれることを望むかといえば、Nさんには覚悟がない。

 

それが、夫以外の男性に恋心を向けるNさんの現実でもあった。

 

それでも「持たざるを得ない」覚悟とは

Nさんには、

 

「男性以外に目を向けること、意識をそらすものを持ちたいですね」

 

と伝えた。

 

夫と離婚する気はない、片思いの独身男性との関係も「不倫を避けて」続けたいとなれば、衝動を止めるものが必要になる。

 

「彼の世界を大事にしたい」、その本音を正しく貫くためには、自分で距離感をコントロールしていく覚悟がいるのだ。

 

それがどれほどの精神力を使うか、想像できないほど世間知らずな女性ではないと思った。

 

恋心は決して汚いものではなく、その人を丸ごと愛そうとする意思。

「不倫に彼を巻き込みたくない」、それはNさん自身にも言えるのであって、自分の気持ちを本当に守りたいのなら、男性にのめり込もうとする心の手綱を、手放してはならない。

 

つながりが続く限り、感情は動くし愛情も育つ。

それは避けられない。

 

その現実をうまく扱えるかどうかは、Nさんの覚悟にかかってくるのだ。

 

 

 

 

 

 

≪恋愛相談家 ひろたかおりさんの他の記事をチェック!≫

 

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