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55歳、男性更年期が回復してきたら…今度は54歳の妻に異変が起きた?【100人の更年期#74】後編

OTONA SALONE / 2022年7月20日 21時1分

あまり知られていないことですが、男性にもホルモン分泌の変化が起き、ゆるやかながら男性更年期が起こり得ます。今回は、ホルモン分泌の減少による心身の変化を59歳男性に教えてもらいます。

【100人の更年期#74】後編

 

カズオさん 59歳

同世代の妻と15歳の子どもとの三人で暮らす会社員。前立腺がん経験あり。

 

放射線治療の後、気分の落ち込みはどうなった?

55歳で前立腺がんが発覚、2か月に及ぶ放射線治療の後も年に数回のペースで検査を続け、徐々に回復へ向かったカズオさん。検査の数値が平常に戻っていくとともに、気持ちもポジティブになっていきました。

 

「少しずつ、食事をしたり映画を見たり、服を買ったりすることが楽しいと思えるようになり、回復を感じました。なによりの変化は、まったくなくなっていた性欲が出てきたことです。若い頃と同じとはいきませんが、男性としての自信まで回復する、うれしい変化でした。主治医と『せっかく性欲が出てきたから使わないともったいないですね』なんて笑い話ができるほど、活発な自分に戻りました」

 

治療の甲斐あって、がんは59歳で完治。体重の増加や抜け毛もなくなったそうです。

 

悪い思い出話ばかりを繰り返す妻。これって更年期の症状?

そんなカズオさんの治療とときを同じくして、当時54歳だった妻のリョウコさんにも変化が現れました。

 

「突然、昔の出来事を思い出して語りだすようになりました。楽しい思い出ならいいですが、ほとんどが嫌な思いをした過去の話ばかりで、しかも一つ一つの出来事はすべてつながっていて、何かの陰謀だったと言うんです」

 

また、夫に甘えるタイプではなかったはずのリョウコさんが、この頃はカズオさんのベッドに潜り込んで「不安」「怖い」と震え、カズオさんを頼るようになったそう。カズオさんは、いつもの妻と明らかに違うと感じました。

 

カズオさんより1歳下のリョウコさんは、このとき親の介護中でした。ひどく疲れて動くのもやっとのリョウコさんを見て、カズオさんは更年期の可能性を疑いました。とはいえ「更年期じゃないの?」とストレートに言うと、傷つけてしまうかもしれません。

 

少しでも思いを吐き出して気持ちだけでも楽になればと、カズオさんはリョウコさんを連れてメンタルセラピーを受けに行きました。リョウコさんは1度のセラピーですっかり気持ちが楽になった様子で、すぐに恐妻っぷりが復活したそうです。

 

イライラ、落ち込み、精力減退を感じたら男性更年期の可能性があるかも

カズオさんは、男性更年期という言葉が世間で話題になる前から「女性だけでなく、男性にも更年期があるのでは?」と思っていました。そう思い始めた理由は二つ。一つは30代後半に見た、中年男性が主演のアメリカ映画でした。

 

「とつぜん自暴自棄になって会社を辞めたり、体格が変化したり、髪の毛が薄くなったり……あるときを境に心身が変わっていく主演男性を見て、これは更年期ではないか?と思いました。想像の域ですけれど」

 

もう一つの理由は、周りに更年期のような症状を持った人が常にいたことです。

 

「私の周りには、あるときから自暴自棄になったりイライラしたりするようになった男性が、いまも複数います。それが更年期かは分かりませんが、もしも自分の心や体、精力の衰えなどに悩む男性がいたら、自分を責めないで、いちどホルモン量や更年期について調べてみるといいと思います」

 

 

 

 

 

 

≪ライター・薬事法管理者 力武亜矢さんの他の記事をチェック!≫

 

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