コロナ第8波に備えて「飲んでおくべき漢方」とは?漢方薬剤師がそっと教える意外な選び方
OTONA SALONE / 2022年11月13日 20時31分
免疫力をアップさせるために予防的に活用できる漢方薬について+kampo(プラス漢方)の代表薬剤師・笹森有起先生のアドバイスをお伝えします。
「漢方で予防」したいとき、何をどう選べばいい?
ネット上でのカウンセリングとOTC漢方薬のサブスクリプションを提供する「プラス漢方」の代表薬剤師・笹森有起先生は、この冬は市販漢方薬に注目してほしいと訴えます。
「医師が処方する漢方薬は治療のためのものなので、受診し病名の診断を受ける必要があります。しかし、ドラッグストア等で市販されるOTC漢方ならば予防的な服用もできます。満量処方とあるものは処方薬と同じ成分量なのでそれを選んでください」
漢方のタイプごとに選び方が少し違います。
「〇〇湯とつくものは『満量処方』のものを選んでください。満量処方がない場合は満量処方になるように薬剤師と服用量を相談してください。箱の裏を見るとエキス量が書かれています。いっぽう、〇〇散、〇〇丸とつくものは『原末』と書いているものを選んでください。プラス漢方には取り扱いがありますので、見つからない場合はお問合せください。なければ満量処方のものでもOKです」
免疫を強めてくれる漢方の代表って?「補中益気湯」ともう一つ…
現在、免疫を高めてコロナ対策をしたい人たちからよく相談を受けるのが「補中益気湯」と「十全大補湯」。
「こちらからお勧めすることも多く、手ごたえを感じた方からのリピート人気も高い処方です。気が弱っている人の全体的なパワーアップには『補中益気湯』、貧血など血の部分が弱っている人には『十全大補湯』がいいでしょう。漢方薬に詳しい薬剤師がいるドラッグストアで相談できればベストです。私は『補中益気湯』を頓服で愛用していて、今日は予定が多くて疲れそうだなというときに気合を入れるために飲みます。漢方はそういう飲み方もできます」
初期の風邪症状が出たとき、抑え込んでくれる漢方は?
「この冬はぜひ『麻黄湯』を手元に置いておきたい。もし見つからない場合は手に入りやすい『葛根湯』でもOKです。麻黄湯は成分にエフェドリンを含むため、人によってはムカムカ・ドキドキが出る場合があります。関節痛があり熱も出ている、あるいはこれから出るなというときにいいでしょう。逆に、ぞくぞくするだけなら葛根湯を。どちらもおかしいなと思った時点で予防的に飲んで大丈夫です」
「麻黄湯」「葛根湯」が含む麻黄の成分を気にする人もいますが、和漢の場合はそもそもの含有量が少ないので心配しないでいいとのこと。
ストレスを和らげ、睡眠を向上するためには
「何を飲むより、まずはストレスを和らげることが重要です。私のおすすめは、SNSに使う時間を制限すること。SNSは楽しいかもしれませんが、人の感情のぶつけあいの場ですから、同じくらいにストレスも受けているはず。もし娯楽としてSNSを1日1時間以上使っているならば、半分に減らして読書や映画に充てるなど配分を見直してみては」
また、同じくらい健康に大きく寄与する睡眠にも着目点が。
「起床時間を一定にするなど、体内時計を正常に保つことはとても重要。薬剤師が言うのも何ですが、薬ばかりにたよらないことです。また、寝酒の習慣のある人は、この冬を機会に見直してください。睡眠の質を下げるので、できればもっと前、夕飯のときに少量飲むなど楽しみ方を変えて」
冷え、のぼせがある人はホルモンバランスを整えるサプリメントも検討して
女性ならではのトラブルに、睡眠中の発汗やのぼせ、冷えがあります。特に発汗は睡眠の質を低下させる上、汗で身体が冷えて風邪症状へとつながる可能性も。
「自律神経とホルモンバランス、どちらかが乱れると連動して乱れやすいため、どちらも整えることを目指して。漢方薬は自律神経を整るのが得意ですが、もう一つ、サプリメントのエクオールはホルモンバランスを整えるためにオススメです」
このため、プラス漢方では、さらに免疫力もアップするフアイアも配合、『エクオールバランスビューティ』というサプリメントを発売中。目的に応じてさまざまなアイテムをじょうずに活用したいものです。
この記事の前編▶『コロナ「第8波」への備え 免疫学者が指摘する「意外にできていない」7つの行動』
pluskampo株式会社 代表薬剤師 笹森有起先生
青森県出身。東北医科薬科大学を卒業し薬剤師免許を取得。調剤薬局での勤務を6年経験。薬剤師として働く中で漢方薬に出会い、自身の自然治癒力を最大限に引き出し、結果として症状が緩和する漢方薬の効果や考え方、哲学に感銘を受け、フリーランス薬剤師を経て起業。
新見正則医院 院長 新見正則先生
1985年慶應義塾大学医学部卒業。93~98年英国オックスフォード大学大学院留学。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(
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